講師紹介／美月 麻希みつき　まき

Profileプロフィール

1960年生。2015年３月研究科修了。〈白鴉文学の会〉会員。〈白鴉〉28号掲載「鳩の血」が14年『文芸思潮』56号に転載。五十嵐勉賞受賞。15年同作にて神戸エルマール文学賞佳作受賞。〈白鴉〉29号掲載「まち子の指先」16年全作家文芸時評賞最終候補。「銀色の雫」「白い骨眠る谷底」「暗闇の椅子」他を〈白鴉〉にて発表。大阪文学協会理事。

Messageメッセージ

文学学校に入学し小説を提出すると、チューターから「描写」について批評されると思います。描写したつもりの文章が「それは説明です」と指摘されて悩むことも多いでしょう。自分で書いた文章には記憶や普段見ている情景を伴っているもので、書いたものを読んだとき映像が脳裏に浮かび切り離すのは不可能です。誰かに読んでもらい、作者が思い描く情景を読んだ人と共有できるか、がひとつのポイントになります。大阪文学学校でたくさんの人に読んでもらう勇気を持ってください。ときに自分にとって痛い批評もあるでしょうが、どうか耐えて乗り越えてください。その先に文学の世界が広がっています。