講師紹介冨上 芳秀とかみ よしひで

  • 担当科目:
    本科
  • 担当部門:
    通信教育部
  • 担当クラス:
    詩・エッセイクラス
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Profileプロフィール

1948年生。『言葉遊びの猟場』など詩集十五冊。長編評論『安西冬衛』がある。文校、冨上クラス修了生と〈詩遊〉を編集発行。〈詩的現代〉に所属。日本現代詩人会会員。
《夜・詩の連続講座講師を兼任》

Messageメッセージ

スペースの関係で私の短い詩を紹介しておく。
生命の洗濯
「洗濯をします。いかがですか、どんなに汚れたものでも、まっさらになるように洗濯をします」呼び声を歌うように流しながら、洗濯屋の自動車がゆっくりと狭い道を動いていく。「もしもし、記憶とか、心というような抽象的なものでも洗濯してくれるのですか」「そうですよ。あなたの悪事の証拠さえ」「シーッ、声が高い。実はねえ……」私には、洗濯してもらいたいものが、いっぱいあった。青空にはためく、真っ白い洗濯物を見ながら、私はまっさらになったと思ったのだが。こんなことを私は、何度、繰り返してきたのだろうか。生きている限り、やはり、存在は汚れていくものなのだと私はいつも思い知らされる。
(「詩的現代」40号」より)