文章講座(昼)

担当講師:
馳平 啓樹(作家)
半年3回/土曜日開催
15:00〜17:00

書くための極意

在校生無料

馳平 啓樹(作家)

●はせひら・ひろき●
1979年生。2012年3月まで3年間、文校在籍。著書に第113回文學界新人賞受賞作「きんのじ」など4編を収録した小説集『かがやき』(水窓出版)。

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今期も公開講座/昼・文章講座はひきつづき、教室参加にくわえ、Zoom配信をおこないます。
【夜・文章講座、昼/夜・詩の連続講座は従来どおり教室参加のみ】

●在校生
◎視聴料無料(申込不要。課題作の提出可)
◎講座の前日か当日に文校ブログで公開するURLをクリックしたのち、4/7入学開講式にあわせて発行する『24年春期・学習の手引き』に記載のパスコードを入力すると、視聴することができます。視聴時の表示名は文校に登録されているお名前にしておいてください。パスコードは、今期3回分とも同じです。パスコードが不明な方は事務局までお問い合わせください。

●休学生・文校OB・『樹林』購読者および一般
◎視聴料(今期3回分セット料金のみ。課題作の提出可)
・休学生・OB・『樹林』購読者 3000円
・一般 4500円
◎申込方法
・名前、住所、電話番号および所属(休学、OB、『樹林』購読、一般)を明記のうえ、文校事務局あてメールをください。
・視聴料は、郵便振替「00940-0-16991 大阪文学学校」または、ゆうちょ銀行「14160 2064271 (社)大阪文学協会」で振り込んでください。(申込名と振込人名義が異なる場合は、事前にご連絡ください)
・申込メールおよび入金を確認でき次第、視聴用のパスコードを事務局からメールで送信します。講座の前日か当日に文校ブログで公開するURLをクリックしたのち、パスコードを入力すると、視聴することができます。パスコードは今期3回分とも同じです。
・講座の第2回から、あるいは第3回のみ視聴される方は、事務局までお問い合わせください。

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 文章に、上手いも下手もありません。面白いもつまらないもないです。あるとするなら、それは一文字一文字に託された書き手の姿ばかりでしょう。みなさん、知ってますか? 文章を書くのは恐いことです。それを人前に晒すのはもっと恐ろしいことです。だからこそ、楽しく書きませんか。のびのびと書きませんか。他の誰でもない、あなた自身の文章を、存分に書いてみたいと思いませんか。
 本講座は、作家井上ひさしさんの教えにならい、以下の構成で進めます。文章を書くために一番大切なことを共に学びましょう。熟練した書き手の参加も歓迎します。

スケジュール

5月11日(土)
「自分にしか書けないことを書きましょう」
最初にして最大の難関に挑みます。自分をどこまでも掘り下げ、深々と分け入り、その奥底で掴んだ手掛かりを文章に詰め込むのです。出来映えは二の次。選び取った言葉が何故「自分」と言い切れるのか。ただそれだけを繰り返し自問しましょう。

課題
「自分だけが知っているとっておきの秘密」を小説又はエッセイで書く。
6月29日(土)
「誰にでも分かる言葉を書きましょう」
どうにかして手繰り寄せた自分自身の文章は、まだあなただけの暗号です。角張った言葉に居座る自分を落ち着かせ、時に突き放し、柔らかくほぐす必要があります。そのひと手間を経て、文章は論理性を高め、初めて読み手の懐に届けられるのです。

課題
ご自身の仕事・趣味・夢などを小学生向けのエッセイで分かりやすく表現する。
又は小説の中で小学生に言い聞かせる。
8月31日(土)
「すきま風の吹く文章を書きましょう」
仕上げとして、文章にすきま風を吹かせます。言葉の谷底から新たな空へと、あなたが羽ばたいてゆくためです。読み手は文章の世界に舞い降り、あなたに代わって踊り尽すでしょう。それこそが、文章を書き、人に読まれることの醍醐味なのです。

課題
ご自身の一番苦しかった時代をエッセイで明るく楽しくハチャメチャに振り返る。
又は小説で主人公に振り返らせる。

備考
⦿課題がうまく書けない方は自由に書いて頂いても構いません。
⦿課題作は当日、作者に朗読して頂きます。
⦿字数の目安は1000字でお願いします。
⦿提出期限は各講座の15日前。大阪文学学校事務局(〒542-0012 大阪市中央区谷町7-2-2-305)まで郵送か持参で提出願います。