文章講座(昼)
自分にしかかけない事を書こう。
在校生無料馳平 啓樹(作家)
●はせひら・ひろき●
1979年生。2012年3月まで3年間、文校在籍。著書に第113回文學界新人賞受賞作「きんのじ」など4編を収録した小説集『かがやき』(水窓出版)。
文芸作品を書く上で大切な要素はいくつかありますが、一番の極意は「自分にしか書けない事を、誰にでも分かる言葉に乗せ、すきま風の吹く文章で書く」ことです。今期はその中で、「自分にしか書けない事」にこだわりましょう。時間軸に沿ってテーマを設けます。どの回も、自由に、大胆に、恐れる事なく実作に励んでみてください。
今期も公開講座/昼・文章講座はひきつづき、教室参加にくわえ、Zoom配信をおこないます。
【夜・文章講座、昼/夜・詩の連続講座は従来どおり教室参加のみ】
●在校生
◎視聴料無料(申込不要。課題作の提出可)
◎講座の前日か当日に文校ブログで公開するURLをクリックしたのち、10/8入学開講式にあわせて発行する『23年秋期・学習の手引き』に記載のパスコードを入力すると、視聴することができます。視聴時の表示名は文校に登録されているお名前にしておいてください。パスコードは、今期3回分とも同じです。パスコードが不明な方は事務局までお問い合わせください。
●休学生・文校OB・『樹林』購読者および一般
◎視聴料(今期3回分セット料金のみ。課題作の提出可)
・休学生・OB・『樹林』購読者 3000円
・一般 4500円
◎申込方法 ・名前、住所、電話番号および所属(休学、OB、『樹林』購読、一般)を明記のうえ、文校事務局あてメールをください。
・視聴料は、郵便振替「00940-0-16991 大阪文学学校」または、ゆうちょ銀行「14160 2064271 (社)大阪文学協会」で振り込んでください。(申込名と振込人名義が異なる場合は、事前にご連絡ください)
・申込メールおよび入金を確認でき次第、視聴用のパスコードを事務局からメールで送信します。講座の前日か当日に文校ブログで公開するURLをクリックしたのち、パスコードを入力すると、視聴することができます。パスコードは今期3回分とも同じです。
・講座の第2回から、あるいは第3回のみ視聴される方は、事務局までお問い合わせください。
スケジュール
- 11月11日(土)
- 過去に分け入る。
人生は物語の宝庫です。それは誰のどんな人生にもあてはまります。自分の過去に目を向ける事なく、本物の文章は書けないと言っても過言ではありません。中でも「嬉しかった事」は最良の物語になり得ます。
課題:
〔エッセイの場合〕これまでの人生で一番うれしかった事をひとつ書き切る。
〔小説の場合〕これまでの人生で一番うれしかった事を主人公に振り返らせる。
- 1月27日(土)
- 未来を掘り下げる。
物語は必ず未来に向かいます。今回はストレートな視点で未来に目を向け、これからありったけの力を注ぎたいと思っている事を書いて頂きます。どんな小さな事でも構いません。大胆に、夢を描いてみてください。
課題:
〔エッセイの場合〕これから一番頑張ってみたい事をひとつ書き切る。
〔小説の場合〕これから一番頑張ってみたい事を主人公に気付かせる。
- 3月2日(土)
- 今と向かい合う。
人間は絶えず、今この一瞬に立っています。それはものを書くときでも変わりません。いつもすぐ目の前に居座る今という存在は、往々にして厄介なものでもあります。言いたいけど言えない事もあるでしょう、たまにはそれを存分に書き切ってもバチは当たりません。
課題:
〔エッセイの場合〕今一番言いたくて言えない思いをひとつ書き切る。
〔小説の場合〕今一番言いたくて言えない思いを主人公に吐露させる。
備考
⦿今期はテーマに沿って毎回新しい作品を書いて頂きます。
⦿課題がうまく書けない方は自由に書いて頂いても構いません。
⦿課題作は当日、作者に朗読して頂きます。
⦿字数の目安は1000字でお願いします。
⦿提出期限は各講座の15日前。大阪文学学校事務局(〒542-0012 大阪市中央区谷町7-2-2-305)まで提出願います。