特別講座

開催日
4月28日(日)
PM2:00~4:00
  • 在校生500円
  • 休学生・OB1000円
  • 一般1500円

詩とは何か
――土方巽(ひじかたたつみ)の舞踏言語をめぐって

吉増剛造(作家)

〔聞き手〕倉橋健一(詩人・文芸評論家/大阪文学学校チューター、大阪文学協会理事長、小野十三郎賞選考委員を歴任。2022年、詩集『無限抱擁』で第40回現代詩人賞を受賞)

●よします・ごうぞう●
1939(昭和14)年東京都生まれ。日本藝術院会員。慶應義塾大学文学部国文科卒業。現代日本を代表する先鋭的な詩人として、国際的に高い評価を受けている。短いサラリーマン生活を経て詩作に専念。1964年、第一詩集『出発』(新芸術社)を出版。『黄金詩篇』(思潮社、高見順賞受賞)などの初期作品では切迫感あふれる詩風で詩壇を席巻。中期以降はポリフォニー的構造の独特の文体を駆使し、「ことば」の多様な可能性を探究している。詩の朗読パフォーマンスの先駆者の一人で海外でも積極的に朗読ライブを開催、「KAMIKAZE GOZO」とセンセーションを巻き起こす。代表的詩集として、『熱風 a thousand steps』(中央公論社、藤村記念歴程賞受賞)、『オシリス、石ノ神』(思潮社、現代詩花椿賞受賞)、『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(集英社、芸術選奨文部大臣賞受賞)、『表紙 omote-gami』(思潮社、毎日芸術賞受賞)、『怪物君』(みすず書房)などが、また最新の詩集に『Voix(ヴォワ)』(思潮社)がある。2016年6月には、詩人としては異例の、東京国立近代美術館での大規模な回顧展が開催された。

〈2021年11月刊『詩とは何か』(講談社現代新書)のカバー折り返し より〉

「特別講座」に来校いただいた作家・詩人とその講演タイトル
95年 ●島田雅彦「唯物的な気分」●新川和江「現代詩と私」 
96年 ●河野多恵子「創造ということ」●梁石日「現実と文学」●小川国夫「文学の小径・・放蕩について」
97年 ●三枝和子「21世紀、恋愛小説は可能か」●金石範「『火山島』を終えて」
98年 ●辻井喬「詩と現代・・『南冥・旅の終り』に則して」●谷川俊太郎/賢作「見る詩、聴く詩、うたえる詩」
●高橋順子「短詩の魅力」●川村湊「戦後・ 文学を解体する」
99年 ●藤井貞和「詩のする大仕事」●津島佑子「『私』と想像力」
00年 ●眉村 卓「私と創作」●玄月「私の創作方法――想像力の連鎖」●谷川俊太郎<座談会>「詩の話」
01年 ●小田実「私にとっての小説」
02年 ●谷川俊太郎〈座談会〉「新詩集をねぐって」●黒井千次「小説の生まれる場所」
03年 ●梁石日「映画『夜を賭けて』の舞台裏」●玄月「小説なんて書いてる場合か!」
●ねじめ正一「小説の言葉・詩の言葉」
04年 ●小池昌代「私にとって詩とは何か」
05年 ●小川国夫「小説の方法」●黒井千次「小説の育つ場所」
06年 ●有栖川有栖「推理小説の世界」●平田俊子「詩と芝居と小説と」
●津島佑子「言葉と想像力」●吉村萬壱「小説を書くということ」
07年 ●四元康祐「詩の領土を探して」●清水良典「文から始まり、小説を超える」
●谷川俊太郎「詩の朗読と翻訳をめぐって」●うだしげき「『殯の森』に主役として出演して」
08年 ●小池昌代「詩と小説をめぐる往還」●富岡幸一郎「日本語の魅力、文学の面白さ」
●文学賞受賞の文校OGの座談会・奈良美那/朝井まかて
09年 ●村田喜代子「ぐつぐつ……、小説が煮えてくる」
10年 ●道浦母都子「愛の短歌への招待」●坪内稔典「書くことの意味~俳句を中心にして~」
11年9月 ●髙村薫「文学を愛好することは深く生きること」(西区民センター/大阪市共催)
12年 ●荒川洋治「(第18回)現代詩実作講座」●中沢けい「言葉をつくる」
●森岡正博「死者と出会うことの倫理について──哲学的考察」
13年 ●福本武久(文校OB作家)「どのように調べて小説を書くのか─新島八重を中心に」
13年3月 ●万城目学「万城目学のおっとり文学講演会」(大阪YMCA会館/大阪市共催)
14年3月 ●姜尚中「私にとっての文学」(ドーンセンター/大阪文学学校創立60周年記念講演会)
14年 ●朝井まかて「書き手としての攻防─直木賞を受賞して」●吉村萬壱「作家になるということ」
15年 ●黒川博行「創作の極意─直木賞に辿りつくまで」●島本理生「小説の中の恋愛と異性」
16年 ●柴崎友香「小説を語るのは誰か」
●藤岡陽子「大阪文学学校で見えた作家への道」
17年 ●佐伯一麦「『私』を描くということ」
●木下昌輝「作家になるための努力の仕方」
18年 ●吉増剛造「折口信夫と大阪」
●有栖川有栖「読みたいものを書く」
19年 ●辻原登「カフカと私」
●玄月「小説の作られ方――短編小説を読みとく――」
●朝井まかて「小説を書く人たちへ」
20年 ●田口ランディ「表現にとって重要な3つのスキル」
21年 ●(Zoom出演)小川洋子「小説の不思議」
●(Zoom出演/対談)三浦しをん「情熱と客観性」
22年 ●(Zoom出演)堀江敏幸「触れる、読む、書く」
●(対談)大島真寿美× 川田未穂「小説が生まれる場所~直木賞受賞作『渦』から『結』まで~」
23年 ●(対談)小山田浩子「日常=世界を書くこと」
●三田誠広「近代小説の起源と現況」
●(対談)宮内勝典「文学は必要か?」