講師紹介細見 和之ほそみ かずゆき

  • 役職:
    校長
一覧に戻る

Profileプロフィール

1962年、兵庫県篠山市生れ。大阪文学学校修了生(第Ⅱ次専科13期)。京都大学教授、専門はドイツ思想。20歳のころから思想の研究と詩の創作を二本の柱としてきた。主な詩集に『言葉の岸』(思潮社、神戸ナビール文学賞)、『家族の午後』(澪標、三好達治賞)など。その他の著書に『「戦後」の思想』(白水社、日本独文学会賞)、『「投壜通信」の詩人たち――〈詩の危機〉からホロコーストへ』(岩波書店)など多数。現在、「神戸新聞」に「詩集評」連載中。最近は自分の詩に曲を付け、バンド活動も展開している。

Messageメッセージ

十数年前、ぼくは海外での調査・研究の旅行を断続的に続けていました。イベリア半島を中心にしたヨーロッパ、それにブラジル、インドなどです。旅から帰るたびに、ぼくは不思議な消耗感にとらわれました。自分の分身を旅先に残してきてしまったような気がしたのです。「書く」というのは、あの分身を取り戻すこと、少なくともあの分身と「対話」を果たすことではないか、そんな感じもします。旅する時間の緊張感と解放感――創作においても、それを大切にしたいと思います。