文章講座(夜)

担当講師:
葉山 郁生(作家)
半年3回/月曜日開催
18:30〜20:30

プルーストと小説の諸方法 Ⅴ
――「心情の間歇」と生死のテーマ

在校生無料

葉山 郁生(作家)

 テキストは、葉山郁生『プルースト論 その文学を読む』(響文社)。今期は、『失われた時を求めて』第四篇『ソドムとゴモラ』(ちくま文庫等)。
〈生と死〉第三篇は若い主人公「私」の生と恋のベクトルと、祖母の死のベクトルが対比的に展開していた(生の側から見た死、近代文学のリアリズムの視点は死すべき相対的生と人間の現実的経験に立つ)。
〈生と死と再生〉第四篇で生前の祖母の姿が、バルベックを再訪する時、「私」の「心情の間歇」の中で現前する(「無意志的記憶」の一例)。ここで個々人の生と死がより大きい時空間(最終は芸術領域)の中で再生するかのように統合されていく(全知を求める語りの視点は、冥土を行くオルフェウスのように生と死を越えていく)。
 祖母の生と死を生き直した「私」も、大地が植物を再生させたようなりんごの花を見る。キャラクター論として、祖母はここで比喩的に一植物であり、大地=グレートマザーでもある。

スケジュール

11月26日(月)
第四篇『ソドムとゴモラ』Ⅰの一と「心情の間歇」を読む

課題=「心情の間歇」のモチーフで親しかった故人を回想で書く(テキストP.357、また第四篇該当部を参考)
2月4日(月)
第四篇『ソドムとゴモラ』Ⅰの二を読む

課題=「りんごの花ざかり」のモチーフで、再生・再活性化する生の喜びを書く(テキストP.359と第四篇該当部を参考)
3月4日(月)
第四篇『ソドムとゴモラ』Ⅱを読む

課題=未定 今期二回目に提出

備考
●教材作品はかならず読んでおいてください●課題作(原稿用紙2枚)を、講座日の5日前までに、担当講師宅へ郵送のこと。提出のあった作品をすべてコピーして、皆で読みあいます。
郵送先は事務局 (06-6768-6195) までお問い合わせください。またはお問い合わせフォームよりお問い合わせください。