第20回 小野十三郎賞決定!

第20回小野十三郎賞は、9月21日(金)の最終選考会において、下記のように決まりました。
選考委員は、倉橋健一、小池昌代、坪内稔典の三氏です。
今回、選考対象としたのは、7月10日締切までに全国各地から応募のあった詩集108冊、詩評論書14冊でした。

《第20回小野十三郎賞(賞金25万円ずつ)》

詩集『結晶体』(砂子屋書房 刊)
吉田 義昭(よしだ・よしあき)


詩集『シバテンのいた村』(土曜美術社出版販売 刊)
西岡 寿美子(にしおか・すみこ)

 第20回受賞作は前年に続いてダブル受賞となった。吉田義昭さんの『結晶体』(砂子屋書房)と西岡寿美子さんの『シバテンのいた村』(土曜美術社出版販売)の両詩集。『結晶体』は妻の死やその後の生活などを書くことが自らの生の再発見に繋がった。それを柔らかく表現している点が評価された。西岡寿美子さんはすでに故人だが、応募時点で存命だったことで受賞資格ありと判断された。もちろん作品の価値と魅力によってである。高知の土着的風俗性と、長い生涯から醸成された突き抜けた人生観が絶妙に溶け合った、比類ない秀作である。両詩集とも長い時を経て初めて獲得される詩があることを深く実感させられる作品で、多くの読者に届いてほしいと考えている。

 贈呈式は、11月17日(土)午後1時30分から、大阪市北区の中之島フェスティバルタワー内12階・アサコムホールで行います。

[主催]一般社団法人大阪文学協会〈小野十三郎賞実行委員会〉
[共催]朝日新聞社
[後援]大阪府/大阪市/桃谷容子基金/澪標

過去の受賞者一覧
第1回受賞
小野十三郎賞
詩集『墓を数えた日』 瀧 克則(大阪府)
小野十三郎賞記念特別賞
詩誌『核』(北海道)/詩誌『三重詩人』(三重県)
第2回受賞
小野十三郎賞
詩集『言葉の河』 高橋 秀明(北海道)
第3回受賞
小野十三郎賞
詩集『夕方村』 八重洋一郎(沖縄県)
詩評論書『詩論の現在Ⅰ~Ⅲ』 北川 透(山口県)
第4回受賞
小野十三郎賞
詩集『陣場金次郎洋品店の夏』 甲田 四郎(東京都)
小野十三郎賞特別賞
詩評論書『マンデリシュターム読本』 中平 耀(神奈川県)
第5回受賞
小野十三郎賞
詩集『バース』 苗村 吉昭(滋賀県)
小野十三郎賞特別賞
詩評論書『戦後関西詩壇回想』 杉山 平一(兵庫県)
第6回受賞
小野十三郎賞
詩集『朝鮮鮒』 渋谷 卓男(神奈川県)
第7回受賞
小野十三郎賞
詩集『語族』 添田 馨(埼玉県)
第8回受賞
小野十三郎賞
詩集『学校』 たかとう匡子(兵庫県)
第9回受賞
小野十三郎賞
詩集『影たちの墓碑銘』 長津功三良(山口県)
詩集『宙家族』  中岡 淳一(大阪府)
小野十三郎賞特別賞
詩評論書『栗生楽泉園の詩人たち』 久保田穣(群馬県)
第10回受賞
小野十三郎賞
詩集『ババ、バサラ、サラバ』 小池 昌代(東京都)
詩集『ナナカマドの歌』 田中 郁子(岡山県)
小野十三郎賞記念特別賞
詩評論書『評伝 パウル・ツェラン』 関口 裕昭(愛知県)
第11回受賞
小野十三郎賞
該当作なし
小野十三郎賞特別奨励賞
詩集『象牙の塔の人々』 山口 春樹(大阪府)
詩集『野川』 岡島 弘子(東京都)
第12回受賞
小野十三郎賞
詩集『青天の向こうがわ』 三井喬子(石川県)
小野十三郎賞特別賞
詩評論書『山上の蜘蛛』 季村敏夫(兵庫県)
第13回受賞
小野十三郎賞
詩集『水源地』 谷元益男(宮崎県)
第14回受賞
小野十三郎賞
詩集『真心を差し出されてその包装を開いてゆく処』 宋敏鎬(群馬県)
第15回受賞
小野十三郎賞
詩集『ワイドー沖縄』与那覇幹夫(沖縄県)
第16回受賞
小野十三郎賞
詩集『農場』杉谷昭人(宮崎県)
第17回受賞
小野十三郎賞
詩集『ツィゴイネルワイゼンの水邊』平林敏彦(神奈川県)
小野十三郎賞特別賞
詩集『地球にカットバン』宮内憲夫(京都府)
第18回受賞
小野十三郎賞
詩集『九月十九日』 森水陽一郎(千葉県)
小野十三郎賞特別賞
詩集『黎明のバケツ』平野晴子(愛知県)
第19回受賞
小野十三郎賞
詩集『賜物』金田久璋(福井県)
詩評論書『鮎川信夫、橋上の詩学』樋口良澄(神奈川県)