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【3月5日/火/PM1~】横浜から辻原登さん(作家)をお招きしての公開・特別講座に71名。

半年に1、2度催す公開・特別講座。今回は、織田作之助賞の贈呈式のためにその選考委員として横浜から来阪された辻原登さんに、文校にも講演にお越しいただきました。平日の昼間にもかかわらず、71名の参加者がありました。うち、一般・OB17名。司会を務めたのは、大阪文学協会代表理事の葉山郁生チューター。
辻原さんはまず、自作の手書きのプリントを会場に配られました。B4大の紙面には、フランツ・カフカの生涯や文学的な仕事ぶりの詳細、さらには世界史的な大事件、内外の大作家の作品作成年が付記されていました。そのプリントにもとづいて、辻原さん自身、なぜカフカに魅せられているのかについて語られました。
それから、カフカの代表作「変身」について辻原さんなりの解釈をいくつも盛り込んだ講義が、会場を引き込み、また唸らせました。白板の、講演開始前に辻原さんが直に描いたザムザ家の部屋の間取りと、「変身」の冒頭の一節の英語訳が眼をひいた。
「変身」の講義は熱をおび、その後の質疑応答にも丁寧に答えてくださり、2時間の予定が、休憩もはさまず15分オーバー。
じゅうぶんに勉強になりました。