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【10月28日<土>PM4~6:10】東京から三田誠広さん(作家)をお招きしての公開・特別講座に教室聴講37名(うち、秋の新入生5名、一般・OB4名)。Zoom視聴は、文校チューター3名など30名。

半年に一度、東京などから著名な作家・詩人・文学関係者をお招きして、大阪文学学校で催す公開の特別講座。コロナ下のこの3年の間に、田口ランディさん(20年7月)、小川洋子さん(21年3月)、三浦しをんさん(21年9月)、堀江敏幸さん(22年2月)、大島真寿美さんと川田・「オール讀物」編集長(22年8月)、小山田浩子さん(23年2月)、宮内勝典さんにゲストとして登場していただいています。小川さん・三浦さん・堀江さんはZoom出演のかたちでしたが、その他の方々は文校に直にお越しいただいています。今回も、東京から三田誠広さんを文校教室にお招きすることができました。

10月28日(土)午後4時、東京から新幹線で来られた三田誠広さんをゲストに、公開・特別講座ははじまりました。《演題》は、「近代小説の起源と現況」。司会は、文校の運営母体である大阪文学協会の葉山郁生・代表理事が務めました。教室に集まったのは、鳥取県や愛知県など5名の新入生をふくめて37名。

淀みのない三田さんの1時半におよぶ講演は、源氏物語からドストエフスキーまで、島崎藤村から夏目漱石、川端康成まで、ともかく縦横無尽でした。ときに自著の芥川受賞作『僕って何』、64刷を重ねているという小説『いちご同盟』、翻訳『星の王子様』の創作秘話が挟まります。参加者のメモを取る手が止まることはなく、大いに勉強になった公開講座でした。

会場との質疑応答のコーナーに移ってからは、5名が質問に立ちました。これまた唸らせられる三田さんの回答の連続。

教室入口の受付で、版元の作品社から取り寄せていた三田さんの近著である長篇小説『善鸞(ぜんらん)』(2,600円+税)と『光と陰の紫式部』(2,400円+税)の販売をおこないましたが、講座が始まる前に12冊が完売。講座終了後のサイン会には、自宅から三田さんの著作も持ってきた人もいて20名近い列ができました。

その後、午後6時30分から8時前まで、文校近くの中華料理店において、三田さんを囲む“懇親会”を持ちました。葉山代表理事、小原事務局長、2名の新入生を入れて在校生6名(埼玉県からも)、修了生1名で10名。

◆三田誠広さんから後日いただいたメールには、「聞き手の皆さんの反応もよく、質疑応答も充実しており、皆さんのレベルの高さが感じられました。」という一文も添えられていました。