文校ブログ

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【11/29<土>】19年間在籍し文校生のまま、ガンで永眠された山田吉郎さん(オレンジ山田/山岡優作)の「お別れの会」に、文校修了生やチューターなど41名集う。世話役は、修了生・新谷翔さんと文校系同人誌『茶話歴談』。


【祭壇には、オレンジ色のカーネーションがささげられた】


【立って“お別れの言葉”を述べているのは尼子一昭・元文校チューター。山田吉郎さんは、尼子Cに4年間在籍していた】

夏でも冬でもいつでもオレンジのパーカーを着ていたので、“オレンジさん”と慕われていた本名・山田吉郎さんが77歳亡くなられて半年余り。11月29日(土)午後6時から、文校近くの中華料理店で“オレンジさんとお別れの会”が催されました。
新谷さんや『茶話歴談』同人が頑張ったからだと思いますが、41名もの列席がありました。ご遺族の由美子夫人と名古屋在住・39歳の長男のほかは全員、文校関係者。現役チューターは津木林さんと谷さん、前チューターでは尼子、青木、真弓さん。修了生は、秋田県大館の菅原さん(盛岡と仙台でバスを乗り継ぎ、大阪まで18時間・1万7千円)、埼玉の高橋さん、東京の梅田さん、岡山の横田さんなども遠方から駆けつけていました。オレンジさんは長く学生委員会のメンバーだったので、委員会経験者の姿も多数見受けられました。また、直木賞候補4度の木下昌輝さんも、場所を替えた2次会まで付き合ってくれました。
久しぶりに、いろんな人と話ができ酒もすすんで楽しい会になりました。僕が名付けたらしいオレンジさんのおかげです。
オレンジさんが亡くなったという知らせが飛び込んだとき、彼の「学籍簿」(年毎の在籍クラス、学費の納入状況などを記載)に当たってみました。まことに意外でびっくりしたことには、毎年毎年、春先に1年分を一括で納入していたのです。休学期間は皆無なので、19年間で総額170万円ほどにのぼっているのではないでしょうか。いつも1年一括という方は、長期在籍者になるほどいないような気がします。いつ文校をやめることになるかもしれないので、だんだん半年払いになっていきます。
「死ぬまで文校にいるつもりだ」とは、長期在籍者からよく掛けられる言葉です。オレンジさんは、ほんとうにそうなってしまいました。ちょっと複雑な気持ちを抱いたままでいます。

19年間、文校在籍というのは最長記録ではありません。岡山市の方で、保育園の園長さんをつとめあげた女性が通教部に連続25年間在籍していたことがあります。有道さんという名前でした。最後の頃には、『樹林』通教号に自分の作品が載ったとき、関西に住んでいる20代のお孫さんを代理出席させていました。

中華料理店の丸いテーブルで、由美子夫人と隣り合わせでした。コロナのために面会は肉親のみに限られていたこと(よって、文校にも入院先は教えられなかった)、文校の文学集会には2度連れて来ていること、空手は大学時代からやっていたこと、一人息子の名前は山岡鉄舟からとったこと、などをお聞きしました。
お墓は、文校から歩いていける真田山小学校のそばの「伝長寺」にあるそうです。オレンジさん、安らかにお眠りください。
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(小原)