大阪文学学校_紹介映像
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畑章夫さん(大阪文学学校夜間部生)の通夜・お別れ会【14日】、告別式【15日】に参列しました■告別式は、椅子席より立ち見が多いほどで約130名。松本クラスなど文校関係者も多数。
【14日/通夜・お別れ会】式場の片隅のテーブルに飾られていた生前の、家族とくつろぐ畑さんの写真。手前には畑さんの詩集3冊[『猫的平和』『おいど』『ゆうびんや』]と、大阪文学学校の月刊文芸誌『樹林』25年1月号[松本クラスの3名<ひとみ・けいこ、月川奈緒、なかもりあつこ>それぞれの詩集についての畑さんの書評収載]が並べられていた。
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【15日/告別式】“大阪文学学校”と“大阪文学学校松本クラス一同”の供花も、畑さんの永眠する棺のすぐ近くに立てられていた。無宗教で執り行なわれた1時間ほどの告別式では、6名から畑さんに語りかけるようにした弔辞が読み上げられた。
・畑さん肝いりで2カ月に1度、喫茶兼ギャラリーの店“スペース・ふうら”
でもたれていた現代詩の勉強会≪詩のいろり≫は56回をかぞえ、とてもみのり豊かであったこと。<文校OG・島すなみさん>
・昨年11月16日付で畑さんから、「医師から、・・・・・・終末に向かって準備するよう、アドバイスも受けました。・・・・・・最後まで、明るく元気に、すごすようにしていきます」と結ばれた手紙を受け取った。畑さんが分け与えてくれたものを心の支えにして生きていきたい。<松本クラスで長い付き合いの西野赤さん>
・反原発のつどいのときのシュプレヒコールでは、畑さんが編みだしたものが一番様になっていた。横断幕も秀逸だった。
最後に喪主挨拶をされた、畑さんとの間で夫婦別姓をつらぬいてこられた滝
沢厚子さんの姿が痛々しくもらい泣きしそうになった。後ろに卒倒しそうで、長男さんに始終抱きかかえられていた。最後まで泣き通しだった。畑さんと厚子さん、二人の情愛の深さのほどが染み入ってきた。14日・通夜のとき、個人的に話していただいた“無念な気持ち”がより大きくおおいかぶさってきた。
(小原)
『樹林』在校生作品特集号の応募締め切る◆小説部門に21編、エッセイ部門に15編、詩部門に10名15編、表紙部門に2点。
朝井まかてさん(直木賞受賞/文校特別アドバイザー)や木下昌輝さん(直木賞に4度ノミネート)、馳平啓樹さん(文學界新人賞受賞/小説入門講座講師)、藤岡陽子さん(吉川英治文学新人賞受賞)、市街地ギャオさん(太宰治賞受賞/昼・休学中)らも文校在籍時に載ったことがあり、応募から選考・編集まですべて学生委員会が仕切る『樹林』在校生作品特集号。その5月号に向けて、きょう18日(土)の午後3時、作品の応募が締め切られました。
【写真】は、仕分けられた応募作品の山を前に、応募作品リストや選考委員名簿作りに励む学生委員会のメンバー。【左から】福森さん<夜・西井c/秋の新入生>、間瀬さん<昼・平野c>、福井さん<夜・谷口c/在特部キャップ>、當山さん<夜・西村c/秋の新入生>、黒田さん<昼・島田c>、太田さん<昼・伊藤c>。※林隆司・学生委員長<夜・谷口c>は、インフルエンザのため登校できず、自宅からZoomでアドバイス。
午後0時10分過ぎに間瀬さん一人で作業を始め、徐々に人が増え6人になった写真撮影時は午後3時15分。
応募状況について、学生委員会から知らされた情報を以下に記します。
◆小説部門・・・今回21編〔24年7月・28編/24年1月・27編/23年7月・36編/23年1月・33編/22年7月・30編/22年1月・24編〕
◆エッセイ部門・・・今回15編〔24年7月・11編/24年1月・11編1/23年7月・7編/23年1月・14編/22年7月・7編/22年1月・13編〕
◆詩部門・・・今回10名15編〔24年7月・14名22編/24年1月・12名19編/23年7月・17名23編/23年1月・16名23編/22年7月・14名18編/22年1月・13名17編〕
◆表紙部門・・・今回2名〔24年7月・3名/24年1月・4名/23年7月・2名/23年1月・2名/22年7月・6名/22年1月・1名/21年7月・3名〕
応募数は前回(24年7月)よりも、小説部門と詩部門において減り、エッセイ部門は増えました。いずれにしろ、『樹林』5月・在特号に載るのは狭き門になりそうです。
『樹林』在特号の発行・活用は、文校のカリキュラムにも組み込まれているように、文校活動の紛れもない一つの大きな“舞台”です。在特号の5月発行へ向けて、確かな一歩を踏み出すことができました。
★小説部門の1次選考(在宅選考)の選考委員は3名の休学生もふくめ各クラスから、28名の方に引き受けてもらっています。その28名には、応募21作を3つのグループに分けたうえで、そのうちの一つの作品群(4百字詰め総計350枚ほど)をレターパック・ライトに詰めて、あさって20日(月)ポスト投函します。2月4日(火)午後3時が、「小説部門1次選考採点表」の締切です。そこで原則、3グループそれぞれ上位4作品を選びます。
2次選考会は、3月2日(日)午後1時から10名によって文校教室でおこなわれ、『樹林』5月・在特号の掲載作を決める予定です。
★1度だけで選考するエッセイ部門と詩部門の選考委員はそれぞれ、4名の方に引き受けてもらっています。
エッセイ部門と詩部門の選考会は文校教室の別々の部屋で、2月16日(日)午後1時からおこなう予定です。そこで、『樹林』5月・在特号の掲載作を決める予定です。
各選考委員の皆さん! 寒い日がつづきますが、がんばって読んでしっかり審査してください。
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◆今度の公開講座は、1月25日(土)午後3時から昼・詩入門講座(担当講師;近藤久也さん)です。課題作品の提出はきょう締め切り、11名から届いています。それらをまとめ、帰りがけに近藤さん宅へポスト投函します。
なお、作品を提出していない人でも参加できます。
作品を提出した場合の受講料は1回につき1000円ですが、作品を提出せず聴講のみの場合は500円です。文校生も一般も同一料金。
1/25近藤講座には、聴講のみで一般から2名予約が入っています。
(小原)
《4/6開講の春期新入生8人目》●東京都の47歳女性が、22年半ぶりに夜間部/詩・エッセイクラスへカムバック!
大阪に住んでいた若い頃、夜間部/詩・エッセイクラス(本科・高田クラス1年、専科・細見クラス1年)に在籍し、学生委員会にも加わっていた女性からオンラインで入学申込書がとどきました。いまは東京都江戸川区に住んでいるので、夜間部に毎週Zoomから参加することになりました。
「入学申込書」の中の“入学のきっかけや書きたいテーマなど”の欄には、次のように記されていました。
【手当たり次第に小説を読み漁っていた頃、文校に入学しました。「原稿用紙1枚以上は書ける気がしない」という理由で、詩とエッセイのクラスを選択しました。そして、言葉に耳を澄ませる経験を得ました。血と肉を言葉に紡ぐことを学びました。あれから四半世紀すぎました。ここ10年は小説を手にしていません。でも、1000字以上書くことに、抵抗がなくなりました。今の私が聴く言葉、紡ぐ言葉に関心があります。それが「わたし」から離れたものであれば、尚よいなぁと思っております。】
(小原)
『樹林』在特号(24年6月号)所収の小村詩穂子さん<24年9月まで文校夜間部生>の小説「青」が、《第5回文芸思潮新人賞》の奨励賞に選ばれ、『文芸思潮』94号に掲載される。
小村詩穂子さんは2023年4月、大阪文学学校に入学。昼間部・大西クラスに1年間、その後夜間部・大西クラスに移り半年在籍。そのときは大阪市在住でしたが、現在はマレーシア住まい。
このたび文芸思潮新人賞の奨励賞を受賞した小村さんの小説「青」(30枚)はもともと、選ばれて『樹林』在校生作品特集号(24年6月号)に載っていました。この賞は、50枚まで、39歳以下、同人誌に掲載された作品でも応募可、ということだったので、小村さんは「青」を応募したのだそうです。
今回の文芸思潮新人賞には、39編の応募があり、最優秀賞・優秀賞ともに該当作なしで、トップは奨励賞に選ばれた小村さんともう一人の作品でした。
マレーシアからとどいた小村さんの“受賞報告”のメールには、「また良い報告ができるようマイペースながら書き続けていければと思っています。」と添えられていました。
小村さんの「青」は、昨年末に発売されたアジア文化社発行『文芸思潮』94号(25年冬号)に全文掲載されています。『文芸思潮』94号は、ネットでアマゾンから買い求められます(1300円+税)。
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以下に、『文芸思潮』94号から、関連する箇所を抜粋します。
《小村さんの写真とプロフィール》
今回の銀華文学賞の選考委員は、大高雅博さん、五十嵐勉さん、小浜清志さん、八覚正大さんの四氏でした。そのうち、五十嵐さんと八覚さんの「青」にかかわる選評を抜き出しました。
●五十嵐さんの選評●
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近年で、『樹林』在校生作品特集号の掲載作が賞をとったケースがもう一例あります。『樹林』在特号(23年11月号)に載っていた康玲子(カン・ヨンジャ)さんの小説「ウンチョル先生」が昨年の5月、第50回部落解放文学賞(賞金20万円)を受賞しています。この賞も、同人誌に既発表作品の応募もOKでした。
京都市の康さんは、昼間部・研究科・伊藤クラスに在籍中。
(小原)