文校ブログ

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《秋期13人目の新入生》大阪市の34歳女性が、昼間部・小説クラス(土曜)へ。

今日の午前中に、事前にメールや電話での問い合わせのなかった大阪市の女性から、オンラインで「入学申込書」がとどいていました。おそらく、文校のHPをご覧になって入学を決断されたのでしょう。
「入学申込書」の中の“入学のきっかけや書きたいテーマなど”の欄には、次のように記されていました。
【学生の頃に存在を知り、いつか通ってみたいなぁと憧れがあったからです。かきたいけれど、かきたいことはよく分かりません。】
また、文校のことは【田辺聖子の略歴で知りました】とのことです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日の夕方、“入学歓迎”のメールを出しました。
さっそく学費も納入されていることにたいし謝意を伝えたあと、「いまから、書くことにとりかかり、推敲をかさねて、自分にとって満足のいく作品に仕上げてください。これからの一年間あまり、頑張ってください。」と結びました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
50分後、女性から返信メールがありました。
そこには、「今からとても緊張しております。頑張りたいと思います。」という一文がありました。

(小原)

細見和之[大阪文学学校校長/京都大学教授]らのバンドが、10/5(土)に京大吉田寮食堂でライブ

京大総合人間学部の教員3名によるバンド「ティーアガルテン」によるライブです。12曲ぐらい演奏します。
●ボーカル●ギター●ドラム●ヴィオラ

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24年6月12日・文校ブログに、6/1京都大学吉田寮祭における細見和之・文校校長/京大教授のギター演奏(ドラム、ヴィオラと共演)のライヴをアップしてあります。金時鐘さんの詩に曲を付けたものを中心に演奏しています。
2024年 京都大学吉田寮祭「ティーアガルテン」ライヴ
2024年6月1日(土)京都大学吉田寮食堂
細見和之[Vocal/Guitar]、小林哲也[Drums]、鵜飼大介[Viola]

(小原)

秋期12人目の新入生は、京都市の55歳男性。昼間部・小説クラス(火曜)へ。

京都市の男性から、オンラインで「入学申込書」がとどきました。
8月下旬に一度、どういうところか、文校をたずねてこられた方です。

「入学申込書」の中の“影響を受けた作家”欄には、たくさんの作家の名前が挙がっています。【横溝正史、江戸川乱歩、松本清張、山田風太郎、連城三紀彦、筒井康隆、高橋和巳、西村賢太】
文校が受講生を募集しているのを知ったのは、【公式ホームページ(学校のことは故田辺聖子氏の略歴を通じてかなり前から知っていました)】とのことです。

また、“入学のきっかけや書きたいテーマなど”欄には、次のように書かれていました。とても長いのですが、どうしても小説を書かずにはいられないという立場にあるということがひしひしと伝わってきます。

【「面白い小説を書きたい」。横溝正史の「犬神家の一族」を読み終えた小学6年生の秋、初めてそんな思いに憑りつかれた。それ以来、稚拙な物語を思いついてはノートに書き連ねてきた。高校3年生の時には大学受験の勉強を放棄し、原稿用紙にして300枚ほどの探偵小説を書いた。しかし、その小説を含め、自作のほとんどを完結させることができなかった。自身の未熟さ以前に、生まれついての根気の無さゆえに途中で執筆を投げ出したのだった。
大学卒業後に就職した会社の業務はかなり多忙で、ほぼ毎日残業していた。休みの日は疲労でずっと居眠っていて、小説を書くどころか本もまったく読めなかった。それでも、なぜか「とんでもない小説が書けないか、面白い小説の材料はないか」という考えにいつも脳内が支配されていた。感性が鈍く、才気もないうえに「大人」でもない自分には実現できるはずもない、空虚な高望みだと気づきながら。
2021年6月に脳出血で倒れ、約7カ月間入院した。左半身に強い麻痺が残った。救急搬送されて5日後に「まだ生きている」と初めて自覚した時、「このままでは死ねない。たとえ一作でもいいから、とんでもない小説を書き上げたい」と強く思った。40年以上も脳内を占め続けてきた願望は、壊れて元には戻らない脳の中でなおも息づき、これまでにないくらいに大きく、重くなっていたのだった。入院期間の後半からは文章を書くトレーニングを始めた。退院後は手足のリハビリとともに読書を再開した。
自分にとって、小説を書きたいという思いがそれほどまでに大きな意味を持っている理由は何なのだろうか。その答えはかなり前から理解しているつもりなのだが、「作品」の形でその答えを具現化するには、あまりにも力量が無さすぎる。長年の不勉強ゆえに、小説に関する知見は著しく乏しい。さしたる人生経験もなく、社会や他者に対する洞察力も欠いている。面白く、とんでもない小説がどんなものなのかも見当がつかないし、純文学なのかミステリなのか、あるいは時代小説を志向するのか、それすらも見当がつかない。それでも、人生の最期の最期まで悪あがきをしたい。
偉そうなことばかりほざいているが、根っからの怠け癖はいまも変わらない。本を数ページ読むだけで熟睡していることも珍しくないうえ、自宅で長時間椅子に座っていると左半身が痛むことを言い訳にして勉強も怠っている。だからこそ、少しでも自らを鍛えなければならない。歩行のリハビリも兼ねてこの学校に通い、いまさらながら小説と格闘するための基礎体力をつけ、ほんの一歩でも自らの無謀な望みに近づきたい。】

(小原)

秋休み中も文校学生委員会は活動しています。●《8日(日)》“文学フリマ大阪12”で『樹林』在特号を販売!25冊売れる! ●《9日(月)》春期第9回学生委員会開催!11月初めの“新入生歓迎・文学散歩”も議論!

●《8日(日)》午後――“文学フリマ大阪12”●


≪文学フリマの全景≫


≪大阪文学学校学生委員会のブース①/左から、林・委員長、谷・前委員長、間瀬さん≫


≪文校学生委員会のブース②/左から、林(祐)さん、堀越さん、林・委員長≫

大阪での開催が12年目となる“文学フリマ”(天満橋)に、今年も学生委員会は出かけて行きました。ブースを構えて、『樹林』在校生作品特集号を売るためです。また、『樹林』入学案内書を無料配布して文校の存在をPRするためです。在特号は24年6月号を中心に25冊売り上げ、入学案内書は150冊手渡しできたとのことです。
販売に参加した学生委員会のメンバーは、林隆司<学生委員長/夜・大西C>、間瀬翠さん<昼・平野C>、堀越千歳さん<夜・松本C>、林祐紀さん<夜・西村C>、黒田サリューさん<昼・島田C>の5名。さらに前・学生委員長で秋期からは昼間部チューターとしてクラスを担当する谷良一さんも応援に駆けつけてくれました。在特号と一緒にブースに並べた谷さんの著書『M―1はじめました。』(東洋経済新報社)は11冊完売!
ちなみに主催者発表によると、出店761、ブース833で、出店者・一般来場者あわせ4889人が集まり、大阪開催では過去最高を記録したそうです。
実は、僕も通教部スクーリングを抜け出して、文校保有の自転車で天満橋まで行ってきたのです。噂にたがわず、すごく盛況でした。自分たちの同人誌を売らんとして、ブースを構えている文校のOG・OBの何人もから声をかけられました。会場にいたのは15分ほどでしたが、信号が多く、古いママチャリでの往復に40分以上かかってしまいました。帰りは坂道なので、汗だくにもなりました。地下鉄で2駅の切符をけちったがためにエライ思いをしてしまいました。
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●《9日(月)》19時~20時30分――春期第9回学生委員会●
教室出席7名、Zoom出席1名(静岡の通教部生)。欠席連絡あり3名。
以下、林・学生委員長から聞いた「話し合いの内容」を記します。
◎『樹林』在特・11月号の11月初めの仕上がりをめざして、すべての原稿の印刷所入稿を終えたとのこと。これからはゲラ校正で忙しくなります。
◎7/14・15夏季合宿(姫路・福崎・豊岡)の紀行文集のゲラはあがっている。校正会議をいつにするか、の話し合い。
◎11月3日(日)か4日(月・休日)におこなう“新入生歓迎・文学散歩”の行き先をどこにするか? サントリー山崎蒸留所を第1候補としていが抽選に外れるかも。
◎秋期(10月)から、学生委員のいないクラスでは《学生委員会との連絡員》を選出してもらうことの最終確認。そのことを、文書で各チューターに強くお願いすることに。――「学生委員会の活動をよりよく知ってもらうために、各クラスに最低一人は学生委員会の連絡員がいるようにしたい。その連絡員は学生委員会の集まりに出席する必要はなく、委員会がメーリングリストで発する連絡事項をクラス内に伝える役目を担ってほしい」

(小原)

【昨日(8日/日曜)】通教部24年春期第2回スクーリング。文校教室と貸し会場での対面合評に通教部生61名(うちプレ・スクのみ4名)、通教部チューター12名全員。Zoom参加は通教部生12名(うちプレ・スクのみ1名)。入学検討のため、一般のZoom見学1名。


◆小原(文校事務局長)の歓迎あいさつのあと、津木林洋・昼間部チューターによる全体講義【自分の体験を小説にするには――『遠景マーナ美容室』の作品に即して】がおこなわれました。教室に40数名出席、Zoom視聴8名(北海道2名、栃木、神奈川、静岡、大阪2名、熊本)。
津木林さんの小説集『遠景マーナ美容室』(文藝春秋企画出版部/1,650円)を受付で、税抜1500円で10冊だけ販売しましたが、早々に完売。


◆専科・研究科の担当チューター5名(7名中)による簡単な自己紹介のあと、13時30分から、8会場に分かれてクラスごとに『樹林』8・9月合併号(通教部作品集)の合評会。【写真】は、文校の第2・3教室における美月・塚田・谷口<合同>クラスの合評会風景。3チューターにくわえ、熊本(2名)、福岡、愛媛、大阪(3名)、福井、長野からの9名が教室出席、熊本、愛媛、神奈川、栃木、北海道から5名がZoom出席。ほかにZoomで見学の一般1人。


◆17時から文校教室で、通教部チューター12名全員と通教部生40名ほどが参加して酒食付きの“交流会”。
福島県いわき市の宮嶋さん(文校5年生/音谷クラス)に乾杯の音頭を取っていただきました。卓球と文学が生きがいという、京都府乙訓郡の92歳女性(文校8年生/音谷クラス)をトップバッターに、沖縄、岡山、徳島など遠方からの参加者を中心に、マイクをにぎって挨拶していただきました。
チューター全員にも、挨拶していただきました。
流れ解散にしました。最後に、机の上を片付けてくれた人たちが引き上げたのは、18時30分過ぎでした。

(小原)