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☆新刊紹介★津田真理子さん(文校修了生)詩集『森のフクロウ――かあさんへ』(澪標)

兵庫県の津田真理子さんは、2015年4月から休学期間もはさんで20年3月まで5年間、大阪文学学校昼間部の詩・エッセイクラス(中塚C)に在籍されています。現在は、昼と夜の公開“詩の連続講座”に足しげく通ってこられています。

最近刊行された詩集『森のフクロウ――かあさんへ』(澪標/1,760円)を寄贈していただいたのですが、その中の「挨拶状」には次のように記されていました。
【母の思い出をつづった詩を、手作りの冊子にでもしたいと思っておりました。詩が次々にあふれ出てくるので、思い切って詩集を出すことにいたしました。母への気持ちが皆様の心に届き、うっすらと母の像が浮かび上がれば、これ以上の喜びはありません。・・・・・・】

詩集『森の・・・・・・』に収められている「あとがき」も、抜粋して紹介します。
【母は、八月六日原爆が投下された時、広島の近くに住んでいてキノコ雲を見もし、被爆した方々の看護にも携わっています。私が子どもの頃、いつも広島の話を聞かされました。・・・・・・[母は]白寿の年に、それまで見聞きしたことを書き連ね『一〇〇年のときの雫』と題した本にしました。・・・・・・[母にとって]半生のたのしみであり仕事とした絵更紗(染色)の作品も載せられています。・・・・・・】

詩集『森の・・・・・・』のカバー図版は、《表》・・・母の絵更紗(えさらさ/染色)の帯、《裏》・・・義妹の母の手作りのブローチ、だそうです。

津田さんのご母堂、津田静乃さんのエッセイ集『一〇〇年のときの雫』(大垣書店/1,700円+税)は、献本していただいて、文校図書室に収められています。

(小原)