文校ブログ

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9/23(土)トークイベントで、 藤岡陽子さん(文校修了生)が創作作法を率直に語る。★藤岡さん原作のドラマ『満天のゴール』が明日(26日)pm10~NHK総合で放送。★藤岡さん原作の映画『おしょりん』が11/3から全国ロードショー。


[右]藤岡陽子さん、[左]隆祥館書店の二村知子さん

一昨日・23日(土/祝)、文校近くの隆祥館書店にて、藤岡陽子さんのトークイベントがありました。参加者は30数名、ほかにリモート参加5名。新刊『リラの花咲くけものみち』(光文社/1,870円)を最初の話題に、司会の隆祥館店主の二村知子さんの質問に応えるかたちで、藤岡さんは自身の創作方法や創作秘話を余すことなく語ってくれました。「デビューして15年、出した本は19冊になるが、最初の頃は編集者の赤ペンだらけだった。やっと今、自分の作品に自分でダメだしできるようになった。」「『おしょりん』はわたしにとって初めての時代小説で、昔のことを調べるために1日1行しか進まない日もあった。」「過疎地の在宅医療のことを書こうとしていたとき、ほんとに偶然にママ友の知りあいにその方面の医者がいて、気軽に取材に応じてもらえた。」などなど……。

藤岡陽子さんは、大阪文学学校の夜間部に1999年4月から1年間、さらに2006年10月から昼間部に1年間在籍されています。
一昨日のイベントの時、藤岡さん自身からも、司会の二村さんからも、文校の宣伝をしていただきました。

★藤岡陽子さんの小説はよく、テレビドラマ化、映画化されています。≪以下、『小説宝石』23年8月号に収録されている「藤岡陽子クロニカル/全作品自作解説」を参照した≫
◎藤岡さんが30歳の時に入学した東京の看護学校をモデルにして、看護の理想と現実をリアルに描いたデビュー作『いつまでも白い羽根』(光文社文庫)は、18年4月に東海テレビ・フジテレビ系でドラマ化。
◎京都府の丹後半島を舞台に過疎地医療を題材にした『満天のゴール』(小学館文庫)は今年、NHKでテレビドラマ化。
◎史実をもとに、明治時代に福井県で眼鏡産業を興した増永兄弟とその家族を描いた、挑戦と情熱と愛の物語『おしょりん』(ポプラ文庫)が映画となって、10/20福井市先行公開、11/3全国ロードショー。

(小原)

【9/23(土)】朝日新聞<朝>社会・総合面<31面>・・・第25回小野十三郎賞〈詩集部門〉に江口節さん、〈詩評論書部門〉特別奨励賞に青木由弥子さん

◆賞金は、江口節さんに30万円、青木由弥子さんに10万円です。

◆大阪文学学校発行の文芸誌『樹林』12月(秋期)号で、第25回小野十三郎賞の受賞者(二氏)の「受賞の言葉」や詩部門・詩評論書部門それぞれの選評(七氏)を掲載します。

9月22日・文校ブログ参照

(小原)

【9/23(土)】朝日新聞<朝>・・・<1面>の“折々のことば”欄で、金時鐘さんの講演が取り上げられる。

“折々のことば”欄で鷲田清一さんが取り上げている、詩人で大阪文学学校特別アドバイザーの金時鐘<キム・シジョン>さんの講演がなされたのは、1997年11月25日のことで、第8回かながわ国際人権県民大会においてでした。
その時の講演録「善意の素顔――より良い理解のために」は、現在刊行中の『金時鐘コレクションⅪ 講演集Ⅱ――歴史の証言者として』に38ページにわたって収録されています。
藤原書店から出されている『金時鐘コレクション』は、全12巻のうち現在第8回配本中。

(小原)

【9/20(水)】朝日新聞<夕>・・・文化面<2面>に“文校・秋期生募集”の記事

上のような短信が、9月20日(水)の朝日新聞・文化面<2面>に載っています。文校の“募集記事”の掲載、ありがとうございました。

(小原)

第25回小野十三郎賞(詩集部門、詩評論書部門)きまる。

7月10日をもって締め切った第25回小野十三郎賞には、全国各地から詩集115冊、詩評論書9冊の応募がありました。第21回から詩集部門と詩評論書部門に分けて選考していますが、各々に正賞(賞金各30万円)を設けています。予備選考委員は、高田文月、冨上芳秀、中塚鞠子、平居謙、細見和之、松本衆司の6氏で、2回にわたる予備選考を行いました。

本日(9/22)午後1時から、共催をいただいている朝日新聞社の協力を得て大阪市内で、オンライン併用の選考会を実施しました。最終選考委員(詩集部門 坪内稔典、細見和之、三井喬子[Zoom参加]、犬飼愛生/詩評論書部門 葉山郁生、添田馨、冨上芳秀)の7氏により、最終候補の詩集12冊、詩評論書3冊について、詩集部門はほぼ2時間、詩評論書部門は2時間30分におよぶ討議の結果、以下のとおり決定しました。


≪詩部門の選考の模様≫


≪詩評論書部門の選考の模様≫

《第25回小野十三郎賞 詩集部門(賞金30万円)》
●詩集『水差しの水』(編集工房ノア 刊)
江口節(えぐち・せつ)  兵庫県

《第25回小野十三郎賞 詩評論書部門(賞金30万円)》
●該当作なし
《第25回小野十三郎賞特別奨励賞 詩評論書部門(賞金10万円)》
●詩評論書『伊東静雄――戦時下の抒情』(土曜美術社出版販売 刊)
青木由弥子(あおき・ゆみこ) 東京都

〔授賞理由〕
●詩集部門● 江口節さんの『水差しの水』は、日常語、ふだんの言葉をゆたかな詩語として一貫して用いていること、詩集一冊のなかに長篇小説のようなたっぷりとした時間が流れていることが高く評価された。また、厳しい現実を背景としながらも、ときにユーモラスな表現が見られることも注目された。
●詩評論書部門● 今回は本賞の該当作はなく、特別奨励賞として青木由弥子さんの『伊東静雄――戦時下の抒情』が選ばれた。伊東詩集の読解と戦時下の抒情を論じた詩評論書。彼の戦争詩と戦争責任論を含めて、さらに大きな詩史的再評価を期待したい。


≪記者発表の模様≫

選考会のあと大阪文学学校に場を移し、午後4時30分から受賞の記者発表をおこないました。臨席したのは朝日新聞、読売新聞、共同通信。ほかの新聞社にも、受賞決定のFAXを流しました。
詳しくは、小野賞を共催していただいている朝日新聞の明日(23日)の朝刊(社会面)をご覧ください。

なお第25回小野賞贈呈式は、きたる11月25日(土)午後1時半より、大阪市北区の中之島フェスティバルタワー12階・アサコムホールにおいて行います。

◆小野賞を主催しているのは、大阪文学学校の運営母体である一般社団法人・大阪文学協会(代表理事;葉山郁生)。小野十三郎さんは、大阪文学学校創立の1954年から91年まで校長を務め、96年10月に93歳で亡くなるまで名誉校長でした。

(小原)