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6/7(土)、東京から小林龍之さん(文芸編集者)をお招きしての公開/特別講座【エンタメ小説の現場から】★在校生は教室聴講・Zoom視聴とも無料★休学生・OB・『樹林』定期購読者は1000円★一般は1500円

6月7日(土)PM4:00~6:00/大阪文学学校教室

公開/特別講座
【講演】エンタメ小説の現場から
小林龍之(文芸編集者)
―――◎“作家と編集者の関係”や“作品が世に出るまでの裏話”など、30年以上にわたる文芸編集者としての経験を話されます。その後、教室参加者との質疑応答の時間も設けます◎―――

◆文校教室で聴講の場合◆教室満杯の可能性がありますので、できるだけ事前申込をお願いします。
在校生;無料
休学生・文校OB・『樹林』定期購読者;1000円
一般;1500円

◆自宅でのリアルタイムのZoom視聴の場合◆
◎在校生は無料です。前日(6/6)に文校ブログで公開するURLをクリックしたのち、『25年春期・学習の手引き』3頁、または事前に配布するチラシ裏面に記載のパスコードを入力すると視聴できます。
◎休学生・OB・『樹林』購読者は1000円、一般は1500円です。
希望者は、名前・住所・所属クラス(または休学、OB、『樹林』購読、一般)を明記のうえ、文校事務局あてメールをください。6/7の2日前までに、Zoom招待状をお送りします。
視聴料は、6/4(水)までに、郵便振替「00940-0-16991 大阪文学学校」または、ゆうちょ銀行「14160 2064271 (社)大阪文学協会 ※他金融機関からの場合【店名】四一八(読み ヨンイチハチ)【店番】418【預金種目】普通預金【口座番号】0206427」で振り込んでください。(申込名と振込人名義が異なる場合は、事前にご連絡ください)

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【講師紹介】●こばやし・たつゆき●
1964年大阪府生まれ。青山学院大学文学部卒業。1993年株式会社講談社入社。週刊現代編集部などを経て、文庫出版部、小説現代出版部などに配属され、文芸第二出版部では単行本編集長を務めた。朝井まかてはデビュー以来の担当で、第150回直木賞受賞作『恋歌』を企画の立ち上げから仕掛ける。門井慶喜の第158回直木賞受賞作『銀河鉄道の父』は連載時から担当。また、内館牧子の「高齢者小説」シリーズもすべて担当している。2024年11月に大阪で行われた「なにげに文士劇」旗揚げ公演では、編集者として唯一の出演者となった。

『樹林』5月号(大阪文学学校在校生作品特集号/通巻712)が仕上がってきました◆学生委員会主催の『樹林』在特号合評会は6/8(日)◆カリキュラムに基づく合同クラスによる『樹林』在特号合評会は6/10(火)より5日間開催

 
『樹林』5月・在特号の<オモテ・ウラ表紙>


『樹林』5月・在特号の<目次>

大阪文学学校学生委員会が編集する『樹林』5月(在校生作品特集)号が昨日(火)の昼、仕上がってきました。早速、通教部生(128名)、通教部チューター(12名)の皆さんへ郵送しました。
なお、休学生(83名)、定期購読者(40名)、主だった出版社・新聞社・図書館・文学館、元チューターなど文校関係者、お世話になっている各地の作家・詩人の方へは、あした・22日(木)仕上がってくる予定の『樹林』6月号(本誌・夏季号)といっしょに、5月・在特号をお届けします。
昼・夜間部生は、組会(クラスゼミ)で教室に来たとき、机の上から1冊ずつ持ち帰ってください。組会にZoomで参加している皆さんには順次、郵送することにします。

◆昨日の『樹林』5月・在特号の送付に際し、通教部生には次の5点を同封しました。
①6/8学生委員会主催の5月・在特号合評会の案内チラシ ②次回の『樹林』25年11月・在特号の「掲載作品および選考委員募集のお知らせ(応募用紙付き)」チラシ ③『樹林』25年11月・在特号の「選考委員大募集」チラシ ④「在特号に作品応募を考えている皆様へ」チラシ ⑤6/7特別講座[小林龍之さん<講談社・文芸編集者>の講演]案内チラシ。

◆『樹林』在特号は、文校の学生たちの手によって、作品の募集から、選考、編集、合評会までおこなわれ、『樹林』の1冊として年2回発行されています。
今回の5月号には、詩6編、エッセイ1編、小説5編の在校生作品が収められています。各選考委員の選考評なども含めて総184ページ。

◆オモテ表紙のイラストは吉川順子さん(昼間部専科・伊藤クラス)の手になるもの、ウラ表紙は事務局の小原が原案を出しました。
編集後記は、24年秋期在特号キャップの福井良馬さん(夜間部研究科・谷口クラス)。

◆6月8日(日)正午から文校教室でおこなわれる学生委員会主催の『樹林』5月・在特号合評会には、掲載作者、選考委員はむろんのこと、在校生や新入生、休学生も気軽に参加してほしいとのことです。

(小原)

一昨日(18日/日曜)の新入生歓迎・文学散歩《郡山城址⇒薬師寺⇒唐招提寺》に34名の参加。そのうち新入生7名、遠来組は福井、愛知(2名)、三重県熊野、香川から。夜の懇親会(2次会)には29名◆5/26夜は第3回学生委員会


【郡山城址内にある小野十三郎・文校初代校長の詩碑前で記念写真】


【薬師寺内の一室において文校関係者のみで、薬師寺僧侶の法話を聴く。笑わすのがうまく、いろいろと口誦させられた】


【唐招提寺での記念写真・・・小原は途中で携帯を落とし探し回っていて、写っていない】

◆一昨日(18日)、学生委員会主催で“新入生歓迎・25年春期文学散歩【
初夏の奈良へ!】”がおこなわれました。年に2度企画している文学散歩――今春のそれには34名の参加がありました。そのうち、チューター陣4名(津木林・高田・名倉・谷<懇親会のみ>の各氏)に、事務局・小原の参加もありました。

当日は午後1時、近鉄郡山駅の近くに集合し、近鉄電車を利用しながら、急ぎ足で郡山城址⇒薬師寺⇒唐招提寺をめぐりました。詳細については、『学生新聞コスモス』が特集する予定。

午後5時過ぎからは、近鉄・大和西大寺駅近くの居酒屋“杉玉”において、29名で懇親会をもちました。ここでは、春の新入生の参加は5名。

◎文学散歩の参加者は、半年前(24・11・3)の京都宇治のとき28名、1年前(24・5・12)の大阪四天王寺界隈のとき35名、(23・11・5)の通天閣・新世界のとき37名、(23・5・14)のNHK大阪・大阪歴史博物館・大阪城のとき22名、(22・11・6)の万博記念公園のとき28名、(22・5・15)の京都鉄道博物館のとき23名、(21・11・7)の大阪ミナミ散策のとき20名、(コロナ禍真っ最中の21・5・16)の大阪城散策のとき7名、(20・11・8)の天王寺公園ピクニックのとき18名という記録が残っています。
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◆学生委員会は、新しい委員を募集中です。Zoomからも参加できます。
学生委員会は、ほぼ隔週の月曜日の夜開かれています。
こんどの委員会(春期第3回)は、5月26日(月)午後7時からです。
各クラスからいろんな人が集まってきています。
1回だけでもいいですから、気軽にのぞいてみてください。

(小原)

3時間を超えた今夜の公開/夜・小説(エッセイ)入門講座〔担当;津木林洋チューター〕に、25名(うちOB2名、一般2名)参加。作品提出21名全員出席●新入生の参加が3人だけとは寂しい。もっと参加しよう!

公開の夜・小説(エッセイ)入門講座は、一般やOBだけでなく、在校生からも受講料(作品提出込みで1000円)をいただいています。
課題作の提出先は、文校事務局ではなく担当講師あてで、しかもメールで届ける方式です。そして、提出作品はすべて公開クラウドにあげ、あらかじめそれらを読んでから講座に出席してもらうことになっています。ネット環境のない方には、文校事務局が手助けします。

今夜、提出21編に対し1作ずつ、津木林チューターは詳しく鋭く批評をくわえていきました。また、作者コメントの時間を設け、会場から一作ごとに出る質問や意見にも懇切に答えていました。
午後6時30分開始で、途中休憩をはさんで、講座が終了したのは午後9時40分。当初の25名のうち、最後まで残ったのは19名。

◎次の津木林チューターの公開/夜・小説(エッセイ)入門講座は、通教部スクーリングの翌日・6月23日(月)午後6時30分からです。
その講座に向けた課題作品の締切は6月16日(月)です。
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◆公開/昼・詩入門講座〔担当;近藤久也講師〕は、5月24日(土)午後3時からです。
作品の提出はもう締め切りました。提出15名。作品を提出していない方も、勉強になりますから、講座に参加してみてください。聴講料を500円(提出者は1000円)いただきます。
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●5月31日(土)午後3時からは、馳平啓樹講師が担当する春期1回目の公開/昼・小説(エッセイ)入門講座です。
公開講座のうち馳平講座に限って、教室受講にくわえZoom配信をおこないます。持参してきたパソコンを操作しながら、馳平講師はパワーポイントを使って、自作の教材をスクリーンに映し出しつつ、1時間余り講義をします。その後、提出作品20編の中から講師が選びだした作品10編ほどのそれぞれの作者が、マイク越しに自作朗読をおこないます。馳平講師は、それらの作品に対して優れている点などを指摘します。
なお、講座の始まる前に馳平講師は、提出作品すべてに対し個々に600字前後の寸評・改善点を記してきたA4紙を手渡しします。
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▲6月2日(月)午後6時30分から持たれる公開/夜・詩入門講座〔担当;冨上芳秀チューター〕の提出作品の締切は、5/24<土>です。まだ間に合います。急いでください。

(小原)

●新入生「ハガキ一枚」課題は18名から届く●・・・◆作品発表・第3弾【昼間部・南田由芽<よしめ>さん/通教部・松﨑貴子さん】★提出まだの方、急いでください。《5月31日(土)締切》

今春の新入生全員(64名)に提出をもとめている〈課題ハガキ〉の既着分の中から、とりわけ印象的な作品を紹介する《第3弾》として2人の作品を取り上げます。今日までに、メール、郵送そして持参で18名から届いています。

すでに文校ブログに載せた《第1弾》は通教部・清野圭一さん<東京都>と昼間部・東加奈子さん<香川県>の作品(5/2文校ブログ)、《第2弾》は昼間部・信永真知子さん<広島県>と通教部・荒川光司さん<栃木県>の作品(5/10文校ブログ)でした。

提出作品は全て、「文校ニュース」に載せ、文校の多くの皆さんの眼に触れられるようにします。
課題のタイトル6つについては、5/2文校ブログを参照してください。
【小原】

        ☆       ☆ 
 
 私だけのもの
   南田由芽(昼・小説・大西クラス/奈良県天理市/39歳)

 ブロンズコレクター。他人(ひと)は僕をそう呼ぶ。
 全ての始まりは一五歳。中学生活の全てを捧げた弓道部、その最後の大会。そこで僕は生まれて初めてトロフィーを手にした。それは赤茶けたブロンズだった。これまで鳴きも飛びもせず、無言で地面を這い回っていた僕にとっては大きな成果のはずだ。それなのに、悔しかった。
 時は流れて、高校時代は朗読に青春を燃やした。NHK杯全国高校放送コンテストへの出場を目指して、毎日毎日、日が暮れるまで練習し続けた。けれど、悲しいことに希望する生徒全てが出場出来る訳じゃない。全国へ行くにはまず県大会を、県大会に出るためには学校内予選を勝ち抜かなければいけない。
――高校一年生、校内予選を勝ち抜いた。校内順位三位――
――高校二年生、校内予選を勝ち抜いた。校内順位三位――
――高校三年生、校内予選を勝ち抜いた。校内順位三位――
 銅に好かれているのか、金と銀に嫌われているのかは分からない。ただ、一番高い景色を見られずに高校生活を終えた、それだけはハッキリとしている。
 中学、高校とブロンズの景色は充分に眺めた。そろそろ上の景色も見てみたい。「結果よりも、経過が大事」と言うけれど、人生賭けて努力をすると決めたからには、目指すべきは笑える場所だ。
 そんな諦めの悪さと負けず嫌い、それと夢見がちの根性こそが僕の売り。
 これこそが僕だけのものだ。
                        
      ☆       ☆
 
 文学学校入学にあたって
   松﨑貴子(通・小説・美月クラス/島根県奥出雲町/26歳) 

 わたしにとって、図書室は逃げ場であった。小学生の頃、友達がもともといなかったのに、ひょんなことから全くいなくなってしまったことがあった。それから、わたしはいじられキャラという新しい人格を作り出した。クラスでは、ざっきーとよばれ、いじられたら笑っておもしろく返さなくてはならない。心は徐々にすりへっていった。気づいたら涙がでていたこともあった。そんなわたしにとって、図書室は逃げ場であった。クラスメイトは図書室までは追いかけてこない。何か好きな本があるわけではなかった。適当に見つけた本を開いて席に座り、読んでいるふりをしていただけだ。図書室がなかったら、わたしはあの日々を乗り越えることが出来なかったと思う。

 社会人になって、本を読むのが好きになった。本を開くと、今いる場所からどこへでも行ける気がする。瀬尾まいこ、高瀬隼子、村田沙耶香。彼女達の本にどれだけ助けられたかわからない。だが、まだわたしは、この趣味を語り合う友人を持っていない。文学学校で見つけられたらと思っている。