【今朝(8/23)の朝日新聞“読書”欄】中西智佐乃さん(文校修了生)の三島由紀夫賞受賞作『橘の家』の書評が載っています。
■中西智佐乃さんは、2008年10月から18年3月までの間、休学期間をはさみながら大阪文学学校の夜間部あるいは昼間部に実質5年間在籍されています。19年に、応募総数1972編の中から、小説「尾を喰う蛇」(230枚)で第51回新潮新人賞を受賞しています。
その「尾を喰う蛇」と表題作の2編を収めた『狭間の者たちへ』(新潮社)を2023年6月に刊行。2冊目は、25年4月刊の『長くなった夜を、』(集英社)。
『橘(たちばな)の家』(新潮社/1,900円+税)は、中西さん自身にとって3冊めの単行本になります。
「橘の家」(250枚)は、もともとは文芸誌『新潮』25年3月号で発表され、その時に第38回三島由紀夫賞の候補になり、5/16選考会で三島賞受賞作に選ばれています。
■中西智佐乃さんと「橘の家」については、次の日付の“大阪文学学校ブログ”および“Ⅹ”で取り上げています。
◎25年6月27日
◎25年5月16日
◎25年4月24日
(小原)
●《25年秋期・9人目の新入生》●夏木志朋さん(文校修了生)のインタビュー記事をみた、大阪市の23歳男性が夜間部・本科小説クラス<火曜>へ。“25歳以下への奨学制度”が適用され、年間学費は通常より2万9千円割引。
23歳男性からオンラインで「入学申込書」がとどきました。
これまでメールや電話による問い合わせがまったくなかった方でした。おそらく、文校のホームページをみて、入学を決断していただいたのでしょう。
その男性の「入学申込書」の記載内容を、次に紹介します。
●《入学のきっかけ》
【自分が面白い小説を書くためには大阪文学学校で学び、小説や文章の基礎、他者の視点や意見を取り入れることが鍵になりそうと思ったから。】
●《書きたいテーマ》
【良質な現実逃避】
●《影響を受けた作品》
【『三日間の幸福』、『コンビニ人間』】
●《文校(募集)を何で知りましたか》
【「好書好日」/作家さん(夏木志朋)のインタビューで】
(小原)
【『オール讀物』9・10月号の“直木三十五賞選評”を読んで】――夏木志朋さん<文校修了生>の『Nの逸脱』は最終段階の2作に残っていた・・・。実に惜しかった。まだ36歳の夏木さんのこれからに期待すること大!
今日発売された『オール讀物』(発行;文藝春秋)9・10月号の“激論4時間!直木三十五賞選評”の全20頁を読みました。今173回の直木賞は、芥川賞ともども「該当作なし」ということで、大きな話題になりました。
以下に、全20頁から、直木賞選考委員9名のうち、夏木志朋さん<なつき・しほ/大阪文学学校に2016年4月から1年間在籍>の『Nの逸脱』(ポプラ社)に高評価をつけている6名の方々の、『Nの逸脱』に関わる部分の選評を抜粋させていただきました。
★『オール讀物』9・10月号の巻頭グラビアには、今回の直木賞にノミネートされていた夏木さんら作家6名が登場しています。題して「素顔と現在地」。
★夏木さんの『Nの逸脱』には、短編二つ(「場違いな客」、「スタンドプレイ」)と中編一つ(「占い師B」)が収めれれています。
『オール讀物』9・10月号には、“「独創的で自在な視線」選考会を沸かせた一編”として「スタンドプレイ」が全文掲載されています。
■『オール讀物』9・10月号には、朝井まかてさん<文校修了生/第150回直木賞受賞>の短編時代小説「くらぶ者なき」が載っています。朝井さんには、毎期の入学式[今秋は10/5]に臨席いただき、新入生を激励していただいています。
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【第173回直木賞や夏木志朋さんについては、次のブログで詳しく触れてあります。】
◎2025年7月24日・大阪文学学校ブログ
◎2025年7月16日・大阪文学学校ブログ
◎2025年7月9日・大阪文学学校ブログ
◎2025年6月12日・大阪文学学校ブログ
◎2025年5月13日・大阪文学学校ブログ
(小原)
公開講座/昼・小説(エッセイ)入門講座(第3回)のZoom配信のご案内
公開講座/昼・小説(エッセイ)入門講座のZoom配信を視聴するためのZoomのURLは、以下のとおりです。
※事前にZoom受講料をお支払いいただいた方のみ、視聴可能です。
8月23日(土)15:00~17:00
25年春期《公開講座》昼・小説(エッセイ)入門講座(第3回)
Zoomミーティングに参加する(ミーティング ID: 839 0835 7804 )
https://us02web.zoom.us/j/83908357804
上記リンクをクリックしたあと、メールでお知らせ済みのパスコードを入力すると、視聴することができます。
なお、講座資料のPDFファイルは、下記リンクからダウンロードできます。
テキスト「すきま風の吹く文章を書く」25年版.pdf
閲覧パスワードは、Zoom視聴用のパスコードと同じです。
開始10分前から入室可能です。
Zoomのビデオレイアウト(画面表示)は「スピーカービュー(アクティブスピーカー)」でご覧ください。
当日の注意事項として以下の2点、ご協力をおねがいします。
1)講師から特に指示がない場合、視聴中はマイクをオフ(ミュート)にしておいてください。
2)視聴時の表示名は、文校に登録されているお名前、または視聴申込みの際のお名前にしておいてください。
8月11日(月・山の日)第27回小野十三郎賞第2次選考会が開催されました。★その結果、詩部門12冊、詩評論書部門2冊の最終候補作が決定しました!
2025年8月11日(月・山の日)大阪文学学校において第27回小野十三郎賞の第2次選考会が開催されました。詩部門では38冊の作品、詩評論書では5冊の作品が1次選考を通過していましたが、今回の2次選考を経て、詩集部門では12冊の作品、詩評論書では2冊の作品が最終候補作となりました。
今回、詩部門の選考委員は、近藤久也、高田文月、中塚鞠子、平居謙、細見和之、松本衆司、詩評論書部門の選考委員は、細見和之と松本衆司が務めました。
最終選考会は、詩部門の選考委員を犬飼愛生、細見和之、四元康祐、詩評論書部門の選考委員を添田馨、葉山郁生、松本衆司として、9月12日(金)14時からオンラインにて開催されます。
なお、今回確定した最終候補は下記のとおりです(掲載は受付順)。
≪詩集部門≫
(1)脳神経外科病棟505 清岳こう 思潮社
(2)一本足の少女 村岡由梨 七月堂
(3)失せもんめっけもん 服部誕 編集工房ノア
(4)プリンは置いといて 竹井紫乙 七月堂
(5)りかこのように水を切れ 樋口和博 空とぶキリン社
(6)ひとつの夜とひとつの朝 柴田三吉 ジャンクション・ハーベスト
(7)キアゲハの帰還 和田祐子 土曜美術社出版販売
(8)おはようジャック&ベティ 坂多瑩子 書肆子午線
(9)ノックがあった 岡本啓 河出書房新社
(10)真っ白の皿 金井裕美子 地湧社
(11)その言葉はゴーヤのように 佐川亜紀 土曜美術社出版販売
(12)アンヌたちの庭 北原千代 思潮社
≪詩評論書部門≫
(1)創世神話「塚本邦雄」 江畑實 ながらみ書房
(2)暗闇の眼玉 鈴木六林男を巡る 高橋修宏 ふらんす堂
小野十三郎賞事務局







