10月からの通教部・新チューター紹介〔プロフィール&メッセージ〕■小説c/西田恵理子<岡山市> 詩・エッセイc/林美佐子<伊勢市> エッセイ・ノンフィクションc/木元健二<横浜市>★お三方とも、9/14スクーリングに参加
通教部 本科/小説1組 担当
西田 恵理子(にしだ・えりこ) 一九六〇年生
☆修了生。「塩の軌跡」(第50回岡山県文学選奨佳作)「阿曽女(あぞめ)の春」(第51回同佳作)。同人誌〈あるかいど〉同人。
★あるとき頭の中にふわりと降りてきたアイデア(最高傑作ができる確信)を、温めたり膨らましたり捏ねたり(どうも傑作にはなりそうにない予感)しながら、どうにか文章をまとめ上げる(こんなん誰がおもしろいと思ってくれるん……という悲嘆)と、最後の句点を打ち、それから全部を消去したくなるという経験を持っている、もしくはこれから経験するかもしれません。
でも文学学校には締切というものがあります。とにかく何かしらは提出しなくてはなりません。「もう、しゃぁない」とため息をついて原稿をポストに入れると、やがてチューターからの評が届き、合評に参加すればさらに仲間からの意見ももらえます。そして意外な点を褒められたり、思いがけないところをバッサリ切られたりするのです。
こんなにワクワクする体験は、他ではちょっと味わえません。
通教部 本科、専科/詩・エッセイ 担当
林 美佐子(はやし・みさこ) 一九七〇年生
☆青森県生まれ。通教部に04年秋期から4年間在籍。詩集『鹿ケ谷かぼちゃ』(詩遊社/第54回中日詩賞新人賞、第4回萩原朔太郎記念とをるもう賞、H氏賞候補)、詩集『発車メロディ』(詩遊社/第57回中日詩賞、第39回青森県詩人連盟賞、H氏賞候補、小野十三郎賞最終候補)、詩集『ピコピコハンマー』(詩遊社/H氏賞候補)。詩誌〈詩遊〉所属。
★詩にすがり、ほそぼそと書いてきました。たくさん読みたい、たくさん書きたい、毎日書けるようになりたい。
何をどう書くか、もがいてばかりいます。修業の真っ最中です。互いに読み合い、書き合いましょう。
師、仲間、諸先輩方から教わってきたことを、大切に伝えていけたらと思っています。
通教部 専科、研究科/エッセイ・ノンフィクション 担当
木元 健二(きもと・けんじ) 一九七〇年生
☆大阪府出身。94年朝日新聞社入社。高松支局を振り出しに、週刊朝日編集部などに勤務。文化くらし報道部時代、連載小説『国宝』(吉田修一)と『グッドバイ』(朝井まかて)の担当編集者。25年9月刊行の朝日新書『セツと八雲』(朝日新聞出版)でインタビュアー(聞き手)を務めた。単著に『わたしの鳥取』(今井出版、08年)、共著に『いいひと賞』(講談社、10年)。文校には、03年秋期から2年間在籍。
★新聞記者になって30年余り。ネムタガリのナマケモノですが、読むこと書くことに、執着を抱いている自分がいます。その人しか綴れない一文にふれると、幸福になります。どうぞ、よろしくお願いいたします。