新刊紹介☆寺田伸一さん(文校修了生)の句集『ぽつんと宇宙』(朔出版/1,650円)
10歳若い寺田伸一さんと僕は、1989年10月入学組で文校夜間部の同期。同じクラスになることはなかったが、学生委員会の活動でよく一緒になった。寺田さんは、大阪大学に入学する予定の春、サッカーの練習中に脳に損傷を負い、杖を手放せない「障害者」になった。その10年後くらいに、文校にやってきて、休学を挟みながら、小説クラスや詩・エッセイクラスに丸11年間在籍している。現在もチューターをやられている方では、高田文月さん、松本衆司さん、細見校長のもとで学んだ。その当時、文校の入っている9階建てビルでは文校フロアのある3階にはエレベーターが停まらなかったので、大変だったと思う。寺田さんが文校を去ったあと、いろんなところからチラホラ消息は聞こえてきていたが、実際には一度も会っていないような・・・・・・。
このたび、寄贈いただいた句集『ぽつんと宇宙』の奥付によると、文校をやめて1年後には、俳句を始めている。その後、小野十三郎賞の選考委員を引き受けていただいている俳人・坪内稔典さんらの「船団の会」に入会している。
【『ぽつんと宇宙』は季刊《びーぐる》第59号(終刊号)の“俳句時評”欄で取り上げられています。以下に紹介―――】
(小原)
来週の昼・夜間部は、合同クラスで『樹林』在特(6月)号・合評会週間
来週13日(火)から17日(土)にかけて、合同クラスで『樹林』6月(在校生作品特集)号および5月(春期)号、22年12月(秋期)号に載っている学生作品の合評会が行なわれます。
上の一覧表のように、ほとんどが合同で行いますが、単独クラスで行うところもあります。また、Zoomを使うところもあります。
●作品が取り上げられる作者は、できるだけ教室で参加してください。掲載作者には、沖縄県宮古島市、千葉県匝瑳市、愛知県豊明市の方がいます。遠方のその方々はぜひ、Zoomで参加してください。
●来週の『樹林』合評会週間に先立って、11日(日)には学生委員会主催で“『樹林』6月(在特)号の合評会”が行われます。詳細については、6月7日・文校ブログを!
(小原)
6/11学生委員会主催【『樹林』6月(在特)号の合評会】
桑田今日子さん(文校修了生/富山市)、詩集『ヘビと隊長』(詩遊社)で第16回北陸現代詩人賞《奨励賞》と第63回中日詩賞《奨励賞》を受賞!
桑田今日子(くわた・きょうこ)さんは、福岡県北九州市生まれで、田舎暮らしを求めて富山市に移住。大阪文学学校には、2012年4月から1年間、通教部・冨上芳秀クラスに在籍。
詩集『ヘビと隊長』は、詩遊社刊で2000円+税。
23年1月18日・文校ブログ参照。
★福井新聞社主催の第16回北陸現代詩人賞については、https://fukuikazenomori.jp/%E2%97%86%E5%8C%97%E9%99%B8%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E8%A9%A9%E4%BA%BA%E8%B3%9E/をクリック。
選考委員は、現代詩作家の荒川洋治さん(2012年まで年2回・計18回、文校教室で現代詩実作講座をおこなう)、元文校チューターの川上明日夫さんら。
★中日詩人会主催の第63回中日詩賞については、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%97%A5%E8%A9%A9%E8%B3%9E
をクリック。
(小原)
今春74人目の新入生。札幌市の80歳女性。――文校が紹介された『文芸思潮』22年秋号をみて。
事務局の佐々木さんが2週間ほど前から電話で何度かやり取りしていた札幌市の女性から、今日午後4時すぎ、コンビニのFAX機で「入学申込書」が届きました。
自分史の本を出したいとのことで、通教部/エッセイ・ノンフィクション・菅野美智子クラスへ入られます。
今日はじめて、ぼくも電話で話をしました。女性が大阪文学学校のことを知ったのは、アジア文化社発行の『文芸思潮』22年秋号(85号)においてでした。同じ号で、第17回「文芸思潮」エッセイ賞の発表があり、奨励賞に選ばれた女性の作品名「都忘れ」と氏名も載っていたのでした。
7月1日締切までには作品を提出し、9月10日(日)の第2回通教部スクーリングには出席する心づもりで、もうすでに飛行機の予約をしたとのことでした。
さらに、その前にも大阪にやって来ます。7月29日(土)、中之島のリーガロイヤルホテルでおこなわれる全国同人雑誌の授賞式・懇親会に出席するために。せっかくですから、その前日には、文校教室を見学することになりました。
★“関西から日本へ広がる文学魂”というタイトルで、伊神権太さん(愛知/全国同人雑誌協会理事)が、『文芸思潮』22年秋号で10ページにわたり文校のことを紹介してくれたことは、22年9月29日の文校ブログで取り上げてあります。
(小原)