●新入生「ハガキ一枚」課題●・・・◆作品発表・第3弾【夜間部・ぱるぷんてさん/昼間部・生一昌之さん】★未提出の方、急いでください【できればメールで】。締切は11月25日(月)です。
今秋の新入生全員(50名)に提出をもとめている〈課題ハガキ〉の既着分の中から、とりわけ印象的な作品を紹介する《第3弾》として、夜間部生と昼間部生の作品を取り上げます。今日までに、16名から届いています。
すでに文校ブログに載せた《第1弾》は通教部・北郷遥斗さんの作品(11/11文校ブログ)、《第2弾》は昼間部・久野庭子さんの作品(11/12文校ブログ)でした。
提出作品は全て、12月下旬発行の「文校ニュース」に載せ、文校の多くの皆さんの眼に触れられるようにします。
課題のタイトル6つについては、11/11文校ブログ参照。【小原】
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[最近強く思うこと] 三つ子の魂百まで
ぱるぷんて(夜・小説・西井クラス/大阪市/32歳)
10年ほどアナウンサーをしている。
「話しことば」たちは、話す側の伝えたい音色、速さ、強さ、長さ、相手を選んで放つことができる。ちょっとわがままなことば…!だから仕事では受け取り手の立場や状況をよく考え、最小限に、わかりやすいものに形を整える。さらに「つまらないものですが」「せんえつながら」「おこがましくも」といった日本式丁寧さを内包しながら丁寧に放つよう心がけているつもりだ。
ただ、本当の私は傍若無人な一人っ子。思ったことは口から直結で出てしまう。一人っ子特有の妄想癖もひどい。カメラが回ったこのまじめな場面でこんなこと、あんなことが起こったらどうなるだろう、と思うとわくわくしてしまう。
「書きことば」特に「文学」はそんなどうしようもない私の友達だ。読みたい人が読みたいタイミングで、自由な濃度で受け止めればいいし、途中で受け取るのをやめてもいい。どうしようもない私でいても、他人様にご迷惑をかける可能性が減る。あわよくば本当の自分を「つまらないものですが」「せんえつながら」「おこがましくも」―――
愛してもらえるかも♡
なんて考えている。三つ子の魂百まで。三十路超えても一人っ子。
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[最近強く思うこと]
生一昌之(なるいちまさゆき/昼・小説・平野クラス/京都市/62歳)
文章が書ける訓練にと、文校に入りました。一、二作、短い小説を書いたことがありましたが、自分で面白くないと、気持ちの中のごみ箱に入れていました。10代の頃、ビートルズのポール・マッカートニーが歌うペーパーバックライターを聞いて、将来小説家になれたらと夢想もしましたが、現実的に夢を追うのは回避していました。年齢を重ね人生の残りの時間を気にするようになり、緩く小説を書くということにチャレンジする気持ちになりました。夢に思っていた物書き、それが例え職業的なものでなくても、文学フリマや同人誌等で自己表現できるなら、それはきっと楽しいに違いない。若い頃は人生経験も少なく、表現する知識や関心も乏しく、何も思いつかなかったのに、年齢があがると経験値が増え、人が喜ぶ、興味を持つ観点がわかってきたように思います。読んだ人が元気や希望を持てる作品が好きで、書きたいです。個人的に中高校生ノリのおふざけが好きで、そんなこと言わなければ印象が良い人なのに、と周りから言われることがあります。でも、常識線を越える、おふざけやジョークが、私の創造を高めてくれるのと、心の中の根暗な部分がそうさせるので、どうにも仕方のないことで申し訳ないです。小説以外では、ビートルズやブレードランナーが好きなので、お好きな方は、イベント等でお声がけください。