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祝★鷲見京子さん(昼間部生/倉敷市)「第14回木山捷平短編小説賞」受賞

岡山県倉敷市の鷲見京子さんは、去年の4月から昼間部・佐伯クラスに在籍しており、ジパング倶楽部(往復で4千円ほど割引)を使って毎週火曜日、新幹線通学をしています。
きょうが丁度その火曜日で、おおきな“土産ばなし”を持って来てくれました。
きのう、岡山県笠岡市などが主催する「第14回木山捷平(しようへい)文学選奨・短編小説賞」受賞の知らせがあり、電話で報道各社の共同インタビューを受けたとのこと。
さっそく昨夜遅くの山陽新聞デジタルには、次のように載っています。
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【木山捷平文学選奨に鷲見京子さん 短編小説賞、3月に笠岡で表彰式】

 笠岡市などは21日、「第14回木山捷平文学選奨・短編小説賞」に倉敷市の予備校講師鷲見京子さん(62)の「鞄(かばん)の中」を選んだと発表した。岡山からの受賞は2人目。3月3日に笠岡市で表彰式があり、副賞50万円が贈られる。
 同文学選奨は笠岡市出身の詩人・小説家木山捷平(1904~68年)にちなみ、2005年度に創設。短編小説賞は新人作家の未発表作を対象に全国公募している。
 受賞作は、母親の実体験を基に創作したという。裕福な主人公村木美佐子がJR岡山駅で出会った見ず知らずの女性「キミエ」とのやり取りを描写。震災で困窮している姉の借金を返済するため、「1千万円が入っている」という鞄を抱えたキミエと会話を交わすうちに、彼女の生きざまに圧倒されていく様子を巧みにつづった。
 応募のあった276編を10編に絞り込み、この日、文芸評論家の川村湊氏、作家佐伯一麦氏が選考に当たった。両氏は「対照的な2人が交じり合う人生模様を鮮やかに切り取った」「深読みできる作品に仕上がっている」などと評した。
 鷲見さんは小学校教諭を退職後、執筆を始め、初めて書き上げた小説で受賞の快挙を成し遂げた。「今後の活動に大きな力をもらった。さらに勉強して、さまざまなジャンルや、長編にも挑戦してきたい」と声を弾ませた。
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受賞作「鞄の中」(44枚)は、木山賞に応募したあとに、佐伯クラスの合評にかけたとのことで、自身にとっては「初小説」だったのだそうです。「文校の合評会(クラスゼミ)は書いていくうえでのモチベーションを高めてくれる」と強調していました。賞金50万円は、4月からの次の1年間の新幹線代につぎ込むつもり(?たしか)とのこと。

◎なお大阪文学学校からは、2年前に高橋達矢さん(現在、夜・高田クラス生/奈良県)が「極楽風呂」(50枚)で、同じ「木山捷平短編小説賞」を受賞しています。

◎「木山捷平文学選奨」をいろいろネットで調べていたら、岡山県笠岡市の白石島にお住いの石井建仁さん(通教部・大西クラス生)の名前が出てきました。すぐ石井さんに電話してみると、応募資格が笠岡市の在住者・勤務者に限られる<随筆部門><詩部門>2部門で最優秀賞(1席)を獲得したとのことでした。賞金はどちらも3万円。「ほんとは、全国公募の短編小説もふくめて三冠を狙っていたんだけどナ・・・」と笑っていました。

(小原)