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峯本雅子さん(通教部・美月c)の小説が、「第56回北日本文学賞」の最終候補6作に選ばれるも、受賞は逃す。藤本あずささん(昼間部・島田c)と名倉弓子さん(同)の小説は、応募1058編のなかで4次選考通過の34編にのこる。

京都市の峯本雅子さん(大阪文学学校通教部・小説クラスへ2021年4月入学)の小説「川の声」(30枚)が、宮本輝氏選「第56回北日本文学賞」(主催;北日本新聞社)の最終候補6編まで進みましたが、惜しくも受賞は逃しました。
次のように、1月1日付北日本新聞で発表されています。
https://viewer.webun.jp/books/viewer/app/P000004963/2022/01/01
その紙面にある宮本輝さんの“選評”を抜粋します。
【峯本雅子さんの「川の声」は惜しい作品だ。母親のネックレスには秘密があるはずなのに、それには触れないで終わってしまう。ネックレスを登場させたかぎりは書かねばなるまい。】
峯本さんによると、「川の声」の原型は、入学後最初の提出作品「刻印」。その作品は、担当の美月チューターのアドバイス批評をうけ、昨年6月の通教部のプレ・スクーリングでも合評されています。アドバイスや合評を受け止めて、書き直したものが「川の声」になりました。

最終候補の一歩手前、4次選考を通過したのが、兵庫県の藤本あずささん(21年4月に昼間部飛び級入学で、専科・島田cスタート)の小説「無慈悲なマリア」と奈良市の名倉弓子さん(19年10月昼間部入学、夏当cを経て現在島田c)の小説「帰郷」。「無慈悲なマリア」は21年春期に島田クラスで合評されたもの、「帰郷」は夏当クラスに提出・合評されたもの。
1月1日付北日本新聞において、同社文化部次長の黒田修一郎さんによる“選考経過”のなかで、「無慈悲なマリア」は次のように評価されています。
【前回に続いて4次選考を通過した藤本あずさ(兵庫)の「無慈悲なマリア」は、セラピー犬を飼う女性と難病患者の交流を描いた。「共感が持てる」と推す声があった一方、冒頭に意味ありげに登場した人物を詳しく描かないままラストを迎えたことに疑問符が付いた。】

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◆大阪文学学校の修了生で、56回を数える「北日本文学賞」(第1席)を受賞された方は過去に、2人います。
◎第40回(2005年度)・・・飛田一歩さん・作品名「最後の姿」
◎第4回(1969年度)・・・山村睦さん・作品名「大鹿」

◆第2席にあたる「選奨」に選ばれた修了生などの方は、6人います。
◎第55回(2020年度)・・・岡本佳奈さん・作品名「家外不安全」
◎第54回(2019年度)・・・囃方怯(はやしかた・ひるむ)さん・作品名「庭」
◎第53回(2018年度)・・・石井渉さん(20年3月まで16年半昼間部などに在籍)・作品名「ピカドンと天使と曼珠沙華」
◎第49回(2014年度)・・・三原てつをさん(昼間部研究科休学中)・作品名「空の味」
◎第40回(2005年度)・・・藤岡陽子さん(『メイド・イン京都』(朝日新聞出版)で昨年度の“京都本大賞”受賞)・作品名「結い言(ゆいごん)」
◎第36回(2001年度)・・・吉澤薫さん・作品名「空を仰ぐ」

※第54回の囃方さん(奈良県王寺町)については、受賞からずいぶん経って、昔の文校OBであることを知らされました。囃方の息子O君から。そのO君は、19年10月から1年間文校夜間部・西井クラスに在籍し、その間に大学院生から中学校の英語教師になりました。

(小原)