文校ブログ

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【5月28日<日>】東京から宮内勝典さん(作家)をお招きしての公開・特別講座に教室聴講36名(うち、一般・OB4名)。自宅からZoom視聴18名。


≪宮内勝典さん≫


≪正面の左が宮内さん、右が葉山郁生・代表理事≫

一昨日(28日)午後4時、東京から宮内勝典さんをお招きし、公開・特別講座ははじまりました。演題は、「文学は必要か?」。文校の運営母体である大阪文学協会の葉山郁生・代表理事が、宮内さんの経歴や著作の紹介を交えながら、宮内さんの話を引き出していきました。
宮内さんの語り口は、会場に優しく語りかける調子でしたが、言葉そのものには力強いものがありました。
「人類のいちばん深い病気は、自己と他者を区別するアイデンティティにこだわっていること。そこから、戦争が引き起こされている。」
「アイデンティティを大きくする必要がある。地球対宇宙というところまで目指すべき。アイデンティティの拡大は、政治・経済だけではうまくいかない。文学こそがその拡大に力を発揮すべき。」
「アイデンティティを大きくして、世の中を変える。そういう小説を書いてきたつもりだし、これからも書きたい。」

会場との質疑応答のコーナーに移ってからは、統一教会のホームでタダ飯にありついていた青年時代のこと、オウム真理教批判のためにその教義と格闘したこと、9・11同時多発テロのとき大学生の反戦デモを組織したこと、などの話も披露された。さらには、作家の五木寛之や、60年安保当時の全学連書記長・島成郎<しげお>についても言及。
質問に立った7名のうち、5名が新入生などの在校生。

文校に着く直前、急に体調が悪くなったにもかかわらず(滑舌が悪くてすみません、と途中で何度かおっしゃられた)、予定の2時間を過ぎ、東京から付いて来られていた詩人の喜美子夫人にも話をしてもらいました。実は夫人は、昨年度・第24回小野十三郎賞<詩評論書>部門の特別奨励賞受賞者なんです。夫人と宮内さんの出会いは、若い頃に夫人が新宿の路上で詩集を売っていたときだったとのことで、また一人息子の宮内悠介さん(44歳/直木賞候補3回・芥川賞候補2回)と父である勝典さんとの出版をめぐる関係にも触れていただき興味深いでした。
最後に、始めから参加されていた細見和之・文校校長から、「宇宙のアイデンティティというスケールの大きな話に感銘を受け、ますます宮内作品を読みたくなりました」というあいさつがありました。

講座を終え、文校事務局で取り寄せていた宮内さんの新装版『ぼくは始祖鳥になりたい』(集英社文庫/600頁/1320円)の販売をおこないましたが、12冊が早々に完売。またサイン会には20名近い列ができました。

その後、午後7時前から約1時間半、文校近くの中華料理店において、宮内夫婦を囲む“懇親会”を持ちました。葉山代表理事、細見校長、中塚鞠子チューター、小原、昼間部生、通教部生、修了生、一般(埼玉から)で10名。

◆自宅Zoom視聴18名のうち、チューター陣では平野千景、夏当紀子、伊藤宏の3氏が視聴されていました。

(小原)