文校ブログ

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きょうの公開/昼・詩入門講座[担当;近藤久也チューター]に18名参加。内訳は、在校生9名、休学生2名、修了生1名、一般は20歳の男子学生など4名、そして小説C担当チューター2名▲作品提出の15名全員出席


【一番右(窓側)が近藤久也チューター】

講座の初めに近藤チューター<4月から昼間部/詩・エッセイC(木)も担当>から、天野忠の詩「動物園の珍しい動物」について、10分ほど話がありました。

講座の始まる前に文校事務局のほうで、提出作品15編のコピーをひとまとめにして全員に配布してありました。それに基づいて、各々が自作詩を朗読しました。そのつど近藤チューターは、懇切で鋭い批評をくわえていきました。作者に創作の意図をたずねたり、会場から意見を求めたりしながら。

最後に近藤チューターから、恒例となっている“私がいいと思った作品”の発表があり、提出15編の中から次の2編が選ばれました。―――◇水澤さん(一般)「至福のとき」 ◇森田晏史さん(昼間部研究科休学中)「自由な悪行」

講座の開始は午後3時で、休憩なしで終了したのは午後6時。
あらかじめ作品を提出されていた名倉弓子・昼間部小説チューターと須藤薫子・通教部小説チューターも、最後まで受講されていました。

(小原)

★新刊紹介★遠野魔ほろさん(22年3月まで文校通教部に丸10年在籍/埼玉県)の第2詩集『がらんどうの夢』(思潮社) 【所望される方は、事務局に声をかけていただければ、無料でお渡しします】

埼玉県入間市の遠野魔ほろ(とおの・まほろ)さんは、2012年4月から22年3月まで一度も休学することなく、ずっと通教部/詩・エッセイクラスに在籍されていました。コロナ以前は、泊りがけで通教部スクーリングによく来阪されていました。

遠野さんにとって第2詩集となる『がらんどうの夢』は、思潮社刊で(2000円+税)の定価がついています。文校の皆さんに読んでいただきたいということで、50冊送られてきました。
所望の方は、クラスゼミや公開講座<明日・24日午後3時から詩/入門講座があり>で来校されたとき、事務局に声をかけていただければ、無料でお渡しします。

『がらんどうの夢』の奥付の著者略歴欄には、「1950年埼玉県生まれ。30年間日本語教師をつとめたのち、大阪文学学校通信教育部にて詩を学ぶ」とあります。

▲遠野さんは、作品「がらんどう」で第40回(2020年度)大阪文学学校賞<詩部門>の佳作を受賞されています。

▲遠野さんの第1詩集『夜更けの椅子』(思潮社)は、21年12月4日付の東京新聞・夕刊で取り上げれています。【21年12月9日・文校ブログ参照】
また『夜更けの椅子』のなかの一編の詩が23年春、東京都千代田区の私立共立女子中学校の入試問題に採用されました。

▲僕にとって忘れがたい、遠野魔ほろさんの≪通教部/詩・エッセイクラスでの十年≫と題した「文校ニュース」への寄稿文を紹介します。【2022年3月24日・文校ブログ参照】
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 私にとっての大阪は谷町にある文校です。埼玉の入間市から十年通っていつもとんぼ返り。最終のスクーリングで、土曜のプレがなかったので大阪城に行きました。高校の修学旅行以来。お堀に鴨がたくさん浮かんでいて、枝垂れ梅が満開。これで文校の他にもう一つ、大阪での思い出ができました。文校が大阪にあったからこそ、通い続けられたのだと思います。街の様子、言葉、人々の雰囲気、何もかも異なった場所だったから、日常から離れて書くことが学べたように思います。
 入校は2012年4月。前年から色々なことが重なって考えあぐねていた時にふと、何かきちんとした文章が書きたいと思いました。恐る恐るの電話の向こうから「八十代の方も書いておられますよ」という小原さんの言葉が返ってきました。まだどのくらい書き続けられるのか見当がつかず、4年間とりあえずやってみようという気持ちでした。最初のスクーリングで校長の長谷川龍生先生のお話がありました。当時は何も知らず、今振り返れば、もっとしっかりお聴きしておけばよかったと思います。
 初めての冨上クラスの合評会では、椅子から半分落ちそうになって座っていました。自分の作品が批評されても、何を言われているのか実はよくわからない。ただ、とても真剣に話が続いていたことだけを覚えています。最初の頃のエッセイとも何ともつかないような文章が、批評を受けて書き続けるうちに詩らしいものに変わっていきました。翌年から川上クラスになりましたが、申し訳ないことに、はじめの数年は川上先生の詩がよくわかりませんでした。難解というのではないけれど、何をどう味わっていいのかわからない、なんだかピンとこない。でも先生の言葉、作品の批評自体が詩のようで、合評会が終わるたびに「もっといい作品が書きたい」と思いながら大阪から戻りました。
 書くことの比重が私の中で大きくなるにつれ、思いつきでつけたペンネームがとても大事な、自分自身でいられる場所に変わっていきました。それは先生(チューターと言うより私にとっては先生です)はじめ皆が互いの作品を真剣に読み、ときに作者以上に読み込んで批評し合う中で育っていったのだと思います。
 それに年2回の読書ノートの提出。私の感想文より長いくらいの批評をいただいた時はショックでしばらくはちゃんと読めませんでした。コロナ流行以前、スクーリング前の先生からの講義も、文校の多くの先生方のお人柄、文学への姿勢などにじかに触れることができる貴重な時間でした。
 文校での十年は言葉を通してたくさんの人と出会い、学ぶことができた時間です。こんなに豊かな時間を携えて修了できることに、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
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(小原)

阿蒙瞭さん(あもう・りょう/文校夜間部小説専科)の作品が、【第2回新潟文学賞・新潟漫画賞】の<ショートショート・エッセイ部門>で佳作に選ばれる! 作品名「まわる、まわる、たらい舟はまわる」(原稿用紙3枚)

【新潟文学賞・新潟漫画賞】は、にいがた経済新聞社の主催する賞で、ショートショート・エッセイ部門のほかに、純文学部門、ライトノベル部門、漫画部門がある。各部門の大賞(1編)には賞金5万円が授与されるが、佳作には賞金なし。
今回・第2回の応募者は、4部門合わせて220人。
次のにいがた経済新聞社のサイトで発表されている。
https://www.niikei.jp/1583571/

サイトの≪選評≫の中で、 阿蒙瞭さんの作品は次のように評されている。
――佳作の「まわる、まわる、たらい舟はまわる」は法螺話的な展開が楽しい。

奈良県の阿蒙瞭さんは、大阪文学学校夜間部の金曜日・本科小説(西井クラス)1年をへて、4月から同じ金曜日の夜・専科小説(谷口クラス)に在籍中。
今回の受賞をテコに、より高みを目指してほしい。

(小原)

今日、2名(岡山県、大阪市)が中途入学。学費は割り引き★今春の新入生は66名、在校生総数は半年前より4名多い304名に(ほかに休学生82名)!【入学随時受付中!組会(クラスゼミ)の見学OK。Zoomからも】

今日、二人の新入生が誕生しました。岡山県玉野市の69歳男性が通教部/小説クラスへ、大阪市の40歳の方が夜間部/詩・エッセイクラス(火)へ。お二人とも中途入学ですから、年間学費を1万〇千円割り引くことになりました。

●岡山県の方は、文校のHPをみたとのことで、3日前に電話で問い合わせてこられました。今日の17時頃、『入学案内書』などの資料が届いたと、また電話がありました。通教部希望なら6/22スクーリングの前のプレに作品を出せること、作品合評会にはZoomからも参加できること、岡山県には文校生が10人もいること(しかも玉野市の人もいる)などを話しました。18時30分、オンラインで「入学申込書」が送られてきました。
「入学申込書」には、次のように記されていました。
○入学のきっかけ・書きたいテーマ・・・
【昨年5月から自作11作品を主たる小説公募にたて続けに応募し、あっけなく全滅。全て講評など受けられない門前払いで、さて何をどう改善すべきかと思案していた中、応募落選した第17回内田百閒文学賞の表彰式と受賞者及び最終審査員の小川洋子氏等の座談会の案内状が届いて早速出席しました。後日調べて知ったのですが、作品「泣き女」で最優秀賞の大阪出身の寺田勢司氏が、2019年の文校夜間部の出身者で前期は小原クラスで、後期は西井クラスに在籍されていたことを知りました。座談会の場で恥ずかしながら30歳までまともに本など読んだことがなかったと告白した彼のその後の精進とこの作品にかけた取材力と筆力に脱帽しました。ここから謙虚に私も遅まきながら学びたいと思いました。】
○好きな作家・作品・・・
【開高健「裸の王様」 サマセット・モーム「人間の絆」】
○文校を知ったのは・・・【貴校HP】

●大阪市の方から、「素人ながら詩を書きたい」と最初のメールがあったのは3日前の19日(月)15時過ぎ。その日のうちに3度、メール交換し、翌日(火)夜の高田クラスを見学に来てもらうことになりました。そして今日(水)、オンラインで「入学申込書」がとどきました。
「入学申込書」には、次のように記されていました。
○入学のきっかけ・書きたいテーマ・・・
【なんとなく詩を書いてみたくなった。テーマはこれからみつけていきたいです。】
○好きな作家・・・【藤原新也】
○文校を知ったのは・・・【インターネットの検索で文学サークルと入力したらでてきました】

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まだ春期入学を受け付けています。教室での組会(クラスゼミ)を見学できます。Zoomからも見学できます。
入れるクラスは、次のようになります。
◎昼間部(午後2時~、土曜日のみ正午~)
  小説クラス・・・火曜、金曜、土曜日のいずれか
  詩・エッセイクラス・・・木曜日
  エッセイ・ノンフィクションクラス・・・水曜日
◎夜間部(午後6時半~)
  小説クラス・・・火曜または金曜日
  詩・エッセイクラス・・・火曜または木曜日
◎通教部(6/22と9/14にスクーリング)
  小説クラス、詩・エッセイクラス、エッセイ・ノンフィクションクラス、
 どのクラスにも入れます。

(小原)

≪昨夕(5/21)の朝日新聞・2面≫――中西智佐乃さん(大阪文学学校修了生)の第38回三島由紀夫賞受賞の記者会見より――

■中西智佐乃さんは、2008年10月から18年3月までの間、休学期間をはさみながら文校の夜間部あるいは昼間部に実質5年間在籍されています。19年に、応募総数1972編の中から、小説「尾を喰う蛇」(230枚)で第51回新潮新人賞を受賞しています。

■中西さんの三島由紀夫賞受賞作は、『新潮』25年3月号に掲載されていた「橘(たちばな)の家」(250枚)で、6月に新潮社から単行本化の予定だそうです。

■中西さんの三島賞受賞については、選考会のあった5/16の文校ブログおよびⅩで速報しています。

(小原)