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55年前の大阪文学学校修了生・もとむら和彦さん(90歳/福岡市)が、初の短編私小説集『いのちのかぎり』を出版!


福岡市在住のもとむら和彦さんは、勤務地が大阪だった1960年代後半に文校夜間部に通われていました。
去年暮れに、もとむらさんから事務局へ電話がかかってきてその後、こちらから電話したり受けたりして、佐々木・事務局員とぼくが話を聞きました。1968年に文校出身者たちの同人誌『砂』に小説を発表して以来、実に53年ぶり、83歳の時に福岡市の文芸同人誌『季刊午前』の同人に加わり再び小説を書き始めたのだそうです。『季刊午前』に掲載された7編の短編をまとめたのが小説集『いのちのかぎり』(梓書院/1,650円)です。
“あとがき”を抜粋します――――
【・・・・・・知力、言語力、想像力の年齢的退化は覆うべくもなく、(創作に取り組むことは)苦闘の連続であります。しかし人にも言えないこの闘いこそが、私の求めていたものだったのです。八十四歳になって私は妻を亡くし、わびしい日々を送っていますが、この苦しみによってなんとか乗り越えてきたのです。】
【・・・・・・文芸は豊かなフィクションが求められます。フィクションは人間の高度な野望であり、統一されたり、実現が求められたりするものではありません。そこに真の自由があります。】
◆もとむらさんから、小説集『いのちのかぎり』が30冊送られてきています。できるだけ多くの人の目にふれることを願ってのことです。事務局へ連絡いただければ、希望者には無料でお譲りします。
明日(22日)午後3時からの昼・文章講座〈担当;日野範之チューター〉に参加される方は、ぜひ持ち帰ってください。

もとむら和彦さんの小説が載っている、大阪文学学校学生自治会機関誌『いぶき』第44号(発行日・1966年9月2日)が、事務局内の書架から出てきました。大阪文学学校学生自治会とは今の“学生委員会”に相当し、『いぶき』は“樹林・在校生作品特集号”に似ています。『いぶき』第44号には、詩22名、創作(小説)14名の作品が収められています。

次は、『いぶき』第44号に載っている、もとむらさんの短編「暗い独身」の冒頭部分です。

(小原)