文校ブログ

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また秋期(10月開講)の新入生。3人目。西宮市の41歳男性が、年間学費+αを納入し、今週9日(土)から昼間部・大西クラスに加わります。

西宮市の男性から、オンラインで「入学申込書」が突如飛び込みました。電話でもメールでも、まったく事前連絡のなかった方です。
そのびっしり書き込まれた「入学申込書」をみて、本気だな、とは思いましたが、電話を掛けてみました。問い合わせはすることなく、文校HP(ブログ)だけで入学を決断したとのことでした。文学をやる仲間たちと早くふれあいたい、という気持ちがビンビンに伝わってきました。会社では忙しい時期のことが多いのだが、今は少し余裕があるので、今すぐに正規メンバーとして文校に入りたい、ということでした。
昨日のブログで紹介した、イギリスで生活経験のある神戸市の女性(2番目の秋期生)同様、10月からの1年間の学費に一定額を上乗せするという条件で、今週土曜日から昼・大西智子クラスのゼミに加わっていただくことになりました。

◆西宮市の男性の「入学申込書」を紹介します。
●《入学のきっかけや書きたいテーマなど》
今の仕事の業務量であれば、なんとか文章を書くための時間を確保できそうなので、文章を書くことを学ぶための学校に入学してみようと思いました。
大方の社会人が仕事に時間と体力のほとんどを吸い取られてしまうなかで、なんとか文章を書くための時間を確保できるという状況は、ありがたいことだと思います。この状況をできる限り有効に活用するために、誰かに文章を書くことについて教えてもらう環境に身を置いてみようと思いました。これは初めての経験なのでとても楽しみです。
小説を読むことが習慣になった中学生の頃から、私も小説を書くものと思っていましたが、とうとう小説を書かないまま25年が過ぎてしまいました。25年の半分くらいは、小説を書かないことに対する自責のような焦りがあったことを記憶しています。しかしながら、その焦りは、身辺の変化と共にぼんやりしたものになり、仕事という具体的で後廻しにできないタスクによって、とうとう塗りつぶされてしまいました。私が世の中と相対する姿勢、私が世の中を認識する方法も、焦りのあったあの頃とずいぶん異なるものになったと思います。実を結ぶことのない焦りによって私が失った時間を思うと、慚愧の念に堪えませんが、今文章を書くとすれば、あの2000年頃を振り返る作業が不可欠になると思います。そうした振り返りの作業は、以前の私であれば自虐的な苦行になるほかなかったのかもしれませんが、社会人として過ごしてきた経験がもたらしたいくらかの自負をもってすれば、存外楽しい作業になるのではないかと思います。そして、その作業の先に、「なんとかなるもんやで。」と、昔の私に呼びかけるような小説が書ければよいと思います。

●《影響を受けた作家・作品》
村上春樹の「風の歌を聴け」から「ダンス・ダンス・ダンス」までの一連の小説は、中学2・3年生の頃に読んでから長い間、私に「世の中との付き合い方のモデル」を示したものであったように思います。もちろん、現実はモデルの通りには行きませんでしたが。

●《募集を何で知りましたか》
高校生位の時に母親から聞いて(だったと思います)。私の大学は東京でしたが、小説好きの大学の先輩が「大阪にはいまだに文学を巡る議論で殴り合いになる学校がある。」として、御校を噂されていたことを憶えております。

(小原)