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祝★鷲見京子さん(昼間部修了生/倉敷市)が、第16回岡山県「内田百閒文学賞」の優秀賞を受賞!

岡山県倉敷市在住の鷲見(わしみ)京子さんは、2018年4月に大阪文学学校昼間部へ入学し、休学をはさみながら22年3月まで在籍されています。ジパング倶楽部(往復で4千円ほど割引)を使ってほぼ毎週、新幹線通学をしていました。

鷲見さんはこの度、岡山県主催の第16回「内田百閒(ひゃっけん)文学賞」の優秀賞[第2席/賞金20万円]を受賞されましたが、文校在籍中(2019年1月)には、岡山県笠岡市主催の第14回「木山捷平(しょうへい)文学選奨・短編小説賞」[第1席/賞金50万円]を受賞されています。
2019年1月22日・文校ブログおよび23年1月26日・文校ブログ参照。

応募303編の中から、最終審査員の小川洋子さん、平松洋子さん、松浦寿輝さん3名の審査で内田百閒文学賞・優秀賞に選ばれた鷲見さんの小説のタイトルは「児島の梅」(50枚)。
その(作品概要)と(審査員講評)は、岡山県郷土文化財団のHPによると次のとおり。
◎(作品の概要)◎
五流尊瀧院(ごりゅうそんりゅういん)(旧児島郡)の麓で暮らす藻塩焼(もしおや)きの娘稲虫は、養父の死を機に、家族のため児島と名を変え、遊行郎女(うかれめ)として筑紫の国太宰府に赴く。太宰府で児島は太宰権帥(だざいごんのそち)大伴旅人(おおとものたびと) に出逢い、側に仕え、幸せな日々を送る。そんな中、大伴旅人が大和に帰京することになる。二人は別れの歌を贈り合うが・・・。万葉集の世界を背景に児島と大伴旅人、二人を軸に物語は進んでいく。
◎(審査員講評)◎
千三百年前の飢饉と流行り病にあえぐ吉備の国を舞台に、少女と孤児と尼が出会う。
運命に翻弄されながら生きる三者と万葉集の世界を重ね合わせ、巧みな構成と筆致によっていにしえの時間に誘う。

◆隔年開催の内田百閒文学賞の歴史をさかのぼれば、榊原隆介さん(2001年10月から通教部に6年間在籍/当時岡山市に在住)が第9回同賞・長編部門で最優秀賞[第1席]を受賞しています。その受賞作『おおづちメモリアル』は、作品社から単行本になっています。なお、長編部門の募集があったのはこの第9回まで。

(小原)