文校ブログ

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☆新刊紹介☆河原美津子さん(通教部研究科休学中)エッセイ『ひとつになる』(文芸社/1200円+税)

京都府在住の河原美津子さんは、大阪文学学校通教部の音谷健郎(おとだに・たつお)クラスで2017年4月から4年半書き学び現在、休学中。
エッセイ本『ひとつになる』は、働き盛りの年齢で病に襲われたダンナさんと共に生きた日々を河原さんがつづったもの。ダンナさんは、14年余りの闘病生活の末に20年11月に亡くなられています。57歳でした。
次に、『ひとつになる』の巻末にある「おわりに」の冒頭部分を紹介します。
【夫と共に生きた家族の証を書籍にできたことを心から喜んでいる。
 本書は、大阪文学学校エッセイ・ノンフィクションのクラスに在籍中に書いた短い作品をまとめて、「文芸社×毎日新聞 第四回人生十人十色大賞」に応募した作品がもとになっている。未熟だった私をここまで導いてくださったのは、大阪文学学校の音谷健郎チューターだ。コンテストへの応募も勧めてくださった。時には厳しく、時には温かく見守りながら、鋭いアドバイスをくださった。また、クラスメイトの存在も大きい。コンテストの結果はダメだったが、挑戦できたことが嬉しく、感謝の心でいっぱいだ。・・・・・・】

(小原)

74人目の春期新入生。静岡県浜松市の79歳男性が通教部・小説クラスへ。

静岡県の男性から、オンラインで通信教育部への「入学申込書」が届きました。中途入学ですので、年間学費は1万〇千円割り引きとなりました。
「入学申込書」には、
【書くのは好きですが、小説などの書き方などは全くの不勉強ですので、この際、しっかり勉強したと思います。大阪文学学校はインターネットで知り、ここで勉強出来るならと張り切っています。
 書きたいテーマは「大人のための童話(仮)」というジャンルの小説です。宜しくお願いいたします。】
とありました。
また、影響を受けた作家・作品の欄には、【島崎藤村「夜明け前」】と記されていました。

(小原)

春期第4回学生委員会開かれる。7/17・18夏季合宿【熊野三山巡り】の案内チラシ作成。

今夜開かれた春期第4回学生委員会(谷良一委員長<夜・平野C>)には、10名出席(教室6名、Zoom4名、ほかにオブザーバーとして新宮市出身の文校OG)。
午後7時から9時10分まで。おもに、7/17・18に予定されている夏季合宿について討議。ほかに、学生委員会主催の6/12『樹林』在特6月号の合評会の進行についてなど。

◆今日から新たに専科生(夜・青木C)が、学生委員会に加わりました。
学生委員会は、だいたい隔週月曜日の夜開かれています。 次回は、6月20日(月)午後7時から。
各クラスからいろんな人が集まってきています。
世代・クラスを問わず交流できます。
ぜひ一度見学を! 気軽にぞうぞ!

(小原)

新入生「ハガキ1枚」課題、47名から届いています。締切を1週間延ばします。未提出の方、急いでください【できればメールで】。◆作品発表・第5弾【通教部・菜摘柑<なつみ・かん>さん/通教部・花村未央さん/昼間部・倉賀大介さん】

今春の新入生73名のみなさんに、提出をもとめていた〈課題ハガキ〉は昨日・3日が締切でした。今日の到着分も入れて現在、昼間部23名中13名、夜間部18名中11名、通教部32名中23名の計47名から提出があります。
できるだけ、新入生全員に書いていただきたいですので、あと1週間延ばして最終締切を6月11日(土)とします。まだの方、できればメールでお願いします。
提出作品は全て、「文校ニュース」に載せ、文校の多くの皆さんの眼に触れられるようにします。
5月11日文校ブログ参照。

既着分の中から、菜摘柑さん(通教部/59歳)、花村未央さん(通教部/31歳)、倉賀大介さん(昼間部/27歳)3名の作品を紹介します。
文校ブログに載せてきた《第1弾》友定ますみさん(通教部)、《第2弾》林隆司さん(昼間部)・千智さん(夜間部)、《第3弾》永長景虎さん(夜間部)・ニシオアイさん(昼間部)、《第4弾》房野若菜さん(昼間部)・髙岡隆一郎さん(通教部)に引きつづく《第5弾》です。   (小原)

        ☆       ☆ 
私を売り込みます
      菜摘柑<なつみ・かん>(通・エ/ノン・菅野c 鳥取市)

 夢は口にすると叶うという。私にはずいぶん前からひそかに温めていた夢があるが、自分の現状とあまりにもかけ離れている気がしていたし、何より本当にそれがやりたいことなのか、荒唐無稽なことと笑われるのではないかという恐れとで、口にするなんてとんでもないという気持ちで過ごしてきた。一方で、機が熟すという言葉もあり、いつかきっと、という思いで、新聞やSNSで自分の思いに近い生き方をしている人をみては、「こういう感じもいいなあ」「こんな人もいるのか」と情報収集していた。
 そうこうしているうちに癌が発覚。この事についての想いは多々あるが、とりあえず、人生は有限だという事実をつきつけられた。やるべきことは今やらなければ。いつか、なんて来ない。まずは夢を口にしよう。 私の夢は、コミュニティブックカフェを開くこと。「どんな人でも、ただ、そこにいるだけでいい」場所をつくることだ。今、世の中は効率ばかりが重視され、人はどんどん不寛容になっている。結果がでなければ、努力していないと判定される。そんな世界になじめない人たちが、安心してすごせる場所。資金もそんなにないし、ノウハウもない。でも、思いだけはずっと温めてきた。思いを言葉にすることで動き始めることがある。だから、ここに宣言しよう。
「私は、夢に向かって一歩踏み出します」

        ☆       ☆
文学学校入学にあたって  花村未央(通・小説・飯田c 福岡県飯塚市)

 夢が叶う音がした。
「大阪文学学校にご入学されたことを心から歓迎いたします」。事務局の方からのメール文を目にした瞬間、私は確かに自分の夢が叶う音を聞いた。
 子供の頃から文章を書く事が好きで、節目節目にその時感じた事を書き残してきた。毎年の自分の誕生日、季節の変わり目、甥と姪が誕生した時、年号が変わった日など。
 20歳の頃に残した文章に、こんな一文がある。「どうして私は、文校に行けないのだろう」。17歳で父が他界し、高校を中退してアルバイト生活を送る中で残した文章だった。当時はとても貧しく、学校に行く事も、欲しいものを買う事も、何もできなかった。
 大好きな朝ドラ「芋たこなんきん」で田辺聖子さんと大阪文学学校の存在を知り、憧れを抱いていたが、昼食代すら節約する毎日の中でそれは叶わぬ夢だった。
 それでも、強く思っていた。「いつか大阪文学学校に入りたい」。それから十数年が経ち、幸運な事に仕事も安定し、20歳の悲しみの中では想像もできなかったような落ち着いた日々を送れるようになった。
「きっと今だ」そう思った私は、大阪文学学校へ入学希望のメールを送った。偶然にも、同時期に「芋たこなんきん」の再放送が16年ぶりに始まり、不思議なご縁を感じている。
 私の大切な夢がひとつ叶った。次は、より大きな夢を叶えられるよう、幸せな日々の中で努力を続けたいと思う。

        ☆       ☆
文学学校入学にあたって 倉賀大介(昼・小説・大西c 奈良県田原本町)  

 元から小説が書きたいと思っていたわけではなかった。自分が普段から感じていることを表現することで、僕という人間を見てもらいたいという理由で文学学校に入学をした。元々小説を書いたことなんて一度もなく、せいぜい日記を綴る程度のものだった。あるときに「小説書くの向いているんじゃない。」と何気なく言われたことがあり、僕が小説を書けばどんなものが出来上がるのかという好奇心がそこから湧き上がり、作品を見て他人はどう感じるのかが知りたかったというのも入学した理由の一つなのかもしれない。また人一倍読書が好きというわけでも無かったから、毎週合評までに他人の作品を読むのも初めは苦労した。けれどもいつの間にか、読むことにも慣れ、合評でも少しずつマシな意見を言えるようになっている自分がいて、自身の変化を感じている。小説を読むときも、ただ何となく読んでいくのではなく少しでも技術を盗んで自分の作品に活かしていきたいと思うようになっている。自分を知ってもらうためという不純な動機で入学をした僕だけれども、最近はこの学校にも徐々に馴染んできつつあるような気がする。僕が生きている中で感じていることをもっと上手に表現していければと思う。

73人目の春期新入生。三重県四日市市の女性が通教部・小説クラスへ。

10日ほど前から、メールと電話で数回やりとりのあった三重県の51歳女性から、オンラインで通教部・小説クラスへの入学申込書が届いたのは昨晩のこと。今日、さっそく銀行へ学費納入がありました。学期の途中ですので、通常より1万〇千円の割引。
三重県内の文学に関わっておられる高齢男性(息子さんは高名なミステリー作家)から、大阪文学学校を勧められたのだそうです。

◆コロナ禍がつづいているにもかかわらず、今春【コロナ下3年目】の新入生数は73名となりました。過去11年間の新入生数は、次のようになります。コロナ下にもかかわらず、新入生数に減少傾向は見受けられません。

<2021年春>・・79名【コロナ下2年目】
<20年春>・・63名【コロナ下】
<19年春>・・53名
<18年春>・・76名
<17年春>・・64名
<16年春>・・69名
<15年春>・・124名【朝井まかてさんの直木賞効果持続】
<14年春>・・143名【1月に朝井まかてさんが直木賞受賞】
<13年春>・・81名
<12年春>・・87名
<11年春>・・75名

(小原)