文校ブログ

ブログメニュー
カテゴリー
最近の記事
バックナンバー
年別アーカイブ

月別アーカイブ

2025年7月
« 6月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

《4/6開講の春期新入生8人目》●東京都の47歳女性が、22年半ぶりに夜間部/詩・エッセイクラスへカムバック!

大阪に住んでいた若い頃、夜間部/詩・エッセイクラス(本科・高田クラス1年、専科・細見クラス1年)に在籍し、学生委員会にも加わっていた女性からオンラインで入学申込書がとどきました。いまは東京都江戸川区に住んでいるので、夜間部に毎週Zoomから参加することになりました。

「入学申込書」の中の“入学のきっかけや書きたいテーマなど”の欄には、次のように記されていました。
【手当たり次第に小説を読み漁っていた頃、文校に入学しました。「原稿用紙1枚以上は書ける気がしない」という理由で、詩とエッセイのクラスを選択しました。そして、言葉に耳を澄ませる経験を得ました。血と肉を言葉に紡ぐことを学びました。あれから四半世紀すぎました。ここ10年は小説を手にしていません。でも、1000字以上書くことに、抵抗がなくなりました。今の私が聴く言葉、紡ぐ言葉に関心があります。それが「わたし」から離れたものであれば、尚よいなぁと思っております。】

(小原)

『樹林』在特号(24年6月号)所収の小村詩穂子さん<24年9月まで文校夜間部生>の小説「青」が、《第5回文芸思潮新人賞》の奨励賞に選ばれ、『文芸思潮』94号に掲載される。

小村詩穂子さんは2023年4月、大阪文学学校に入学。昼間部・大西クラスに1年間、その後夜間部・大西クラスに移り半年在籍。そのときは大阪市在住でしたが、現在はマレーシア住まい。

このたび文芸思潮新人賞の奨励賞を受賞した小村さんの小説「青」(30枚)はもともと、選ばれて『樹林』在校生作品特集号(24年6月号)に載っていました。この賞は、50枚まで、39歳以下、同人誌に掲載された作品でも応募可、ということだったので、小村さんは「青」を応募したのだそうです。
今回の文芸思潮新人賞には、39編の応募があり、最優秀賞・優秀賞ともに該当作なしで、トップは奨励賞に選ばれた小村さんともう一人の作品でした。

マレーシアからとどいた小村さんの“受賞報告”のメールには、「また良い報告ができるようマイペースながら書き続けていければと思っています。」と添えられていました。

小村さんの「青」は、昨年末に発売されたアジア文化社発行『文芸思潮』94号(25年冬号)に全文掲載されています。『文芸思潮』94号は、ネットでアマゾンから買い求められます(1300円+税)。
・・・・・・・・・・
以下に、『文芸思潮』94号から、関連する箇所を抜粋します。
《小村さんの写真とプロフィール》

《「青」掲載ページの冒頭部分》

今回の銀華文学賞の選考委員は、大高雅博さん、五十嵐勉さん、小浜清志さん、八覚正大さんの四氏でした。そのうち、五十嵐さんと八覚さんの「青」にかかわる選評を抜き出しました。
●五十嵐さんの選評●

●八覚さんの選評●

//////////////////
近年で、『樹林』在校生作品特集号の掲載作が賞をとったケースがもう一例あります。『樹林』在特号(23年11月号)に載っていた康玲子(カン・ヨンジャ)さんの小説「ウンチョル先生」が昨年の5月、第50回部落解放文学賞(賞金20万円)を受賞しています。この賞も、同人誌に既発表作品の応募もOKでした。
京都市の康さんは、昼間部・研究科・伊藤クラスに在籍中。

(小原)

2月1日(土)/公開の昼・小説(エッセイ)入門講座〔担当;馳平啓樹さん〕の課題作提出は、今夕までに33名。馳平さんに手渡しないし郵送ずみ◆最終締切は、1/17(金)厳守。

馳平啓樹さん(文校在籍時に第113回文学界新人賞受賞)の担当する公開/昼・小説(エッセイ)入門講座の課題作[「これまでの人生で遭遇した最も衝撃的な出来事」を1000字で]は続々とどいています。第1次締切の1/10(金)までに郵送または持参でとどいた21名の分はその晩、馳平さん自らが文校まで引き取りに来てくれました。それ以降今夕(16日)までに届いた12名の分はレターパックに詰めて、最終収集時刻の18時前に谷町郵便局のポストに投函しました。馳平さんは、提出された課題作すべてに600字前後の寸評・改善点を書いてくれます。その労力を考えると少しでも早く、多くの課題作を手元にとどけたいのです。
今夕のポスト投函後、課題作を事務局の持参された人がありました。それもふくめて、最終締切の明日(17日)にとどく分は、深夜にポスト投函します。これまで同様、馳平講座に関しては遅れての到着は一切認めません。

◎公開講座のうち、馳平講座だけZoomでも受講できます。前回(24年11月9日)の講座の参加者は34名(うちZoom7名)でした。課題作提出は在籍1年までの文校生と一般に制限したため、12名のみでした。制限をなくした今回、3倍を超える提出になりそうです。

●1月25日(土)/公開の昼・詩入門講座〔担当;詩人の近藤久也さん〕の課題作提出は、今夕までに6名。最終締切は、1/18(土)。

●1月27日(月)/公開の夜・小説(エッセイ)入門講座〔担当;津木林洋チューター〕の課題作提出は、今夕までに4名。最終締切は、1/20(月)。

(小原)

《25年度春期入学7人目》●沖縄県の52歳女性が、通教部/詩・エッセイ/平居クラスへ再入学

昨年9月まで通教部に2年間在籍していた沖縄県南城市の女性が、4月からまた戻って来ます。急な家族の事情で、文校を辞めざるを得なかったのですが、大分落ち着いてきたので、再入学に至ったとのことです。

オンラインで届いた「入学申込書」の中の“入学のきっかけや書きたいテーマなど”の欄には、次のように記されていました。
【沖縄在住の為、沖縄の自然や民俗や歴史をテーマに書いて参りましたが、
今後は、あらゆるジャンルに興味関心を広げていきたいと思います。】
“影響を受けた詩人”欄には、【高村光太郎、金子みすず、川上明日夫、広部英一、谷川俊太郎】と記載されていました。

(小原)

無念! 木下昌輝さん、直木賞(4度目のノミネート)受賞ならず!

木下昌輝さん(14年3月まで3年半、文校在籍)の時代小説『秘色(ひそく)の契り 阿波宝暦明和の変 顚末譚』<徳間書店>がノミネートされていた第172回直木三十五賞の選考会が、今夕5時から東京でおこなわれました。

7時過ぎ、受賞会見場の掲示板に芥川賞、次いで直木賞受賞の名前と著書名が貼り出されましたが、木下さんの名前と『秘色の契り』ではありませんでした。
しごく残念無念な結果に終わりました。

木下昌輝さん、ほんとうにご苦労さまでした。お疲れさまでした。
さらに精進されて、1年後か2年後には必ずや、悲願の直木賞をつかみとってください。応援しています。
文校生の皆さん! まだ『秘色の契り』を読んでいない方はぜひ読んで、どこが優れているのか、自分なりに研究し、自分の作品に生かしてください。

(小原)