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岡本千尋さん(文校夜間部・専科休学中)の小説「誰そ彼のあわいに」が『樹林』在特号から、今日発売の『文學界』に転載される。同作品は、今年度の大阪文学学校賞・佳作も受賞している。


【『樹林』在校生作品特集号(24年11月号)の目次】


【今日発売の『文學界』6月号の目次/1・2ページ目のみ】


【『文學界』の掲載ページ】

『樹林』在校生作品特集号(24年11月号/通巻707)に学生間で選ばれて載った岡本千尋さん(大阪文学学校夜間部・専科休学中)の小説「誰そ彼のあわいに」(58枚)が、25年上半期同人雑誌優秀作《奨励金10万円》として、今日店頭発売の『文學界』6月号<発行・文藝春秋>に転載されています。
これで5期連続、チューターや修了生など大阪文学学校関係者から同人雑誌優秀作が選ばれ、『文學界』に掲載されたことになります。
なお、「誰そ彼のあわいに」は今年度の大阪文学学校賞・佳作《賞金3万円》に選ばれ、4月6日の入学開講式で表彰されています。
・・・・・・・・・・・・・
2006年以降今までに、『三田文学』『文學界』両編集部によって、小説が同人雑誌優秀作に選ばれ『文學界』に転載された大阪文学学校関係者は、岡本さんで延べ23人目となりました。過去19年間(年に2名)では、文校関係者が半数をゆうに超えることになります。
23人のうち、文校発行の文芸誌『樹林』から選ばれたのは7人にのぼります。『樹林』在校生作品特集号から選ばれたのが岡本さんと大水青さん(おおみ・あお/21年上半期)の2人、『樹林』通教部作品集から森上晶さん(もりがみ・あきら/20年下半期)、南水梨絵さん(みなみ・りえ/19年下半期)、渡谷邦さん(わたりだに・くに/16年下半期《2回のうちの1度目》)の3人、『樹林』本誌から斉藤せちさん(17年下半期)と岩代明子さん(いわしろ・あきこ/06年下半期)の2人です。
ほかの皆さんは、文校仲間で発刊しているそれぞれの同人誌から選ばれています。
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◆過去に『樹林』在校生作品特集号に載った経験のある文校修了生たちの活躍にはめざましいものがあります。
◎第5回ホラーサスペンス大賞の沼田まほかる ◎第7回三好達治賞の細見和之 ◎第8回小説宝石新人賞〈優秀作〉の大西智子 ◎第150回直木賞の朝井まかて ◎第92回オール讀物新人賞受賞後に4度直木賞候補の木下昌輝 ◎第113回文學界新人賞の馳平啓樹 ◎第59講談社児童文学新人賞の水野瑠見 ◎第45回吉川英治文学新人賞の藤岡陽子 ◎第40回太宰治賞の市街地ギャオ・・・・・・。

(小原)

丹波蔵堂さん(文校通教部・飯田C/インド在住)のエッセイが、『文芸思潮』25年春号に掲載される!


【『文芸思潮』25年春号/第95号より】

インド・ハリヤーナー州に住んでいる丹波蔵堂(たんば・くらどう)さんは、大阪文学学校の2年生。インドから毎週Zoomで合評に参加していた昼間部本科・大西クラスを経て現在、通教部専科・飯田クラスに在籍中です。

『文芸思潮』(発行;アジア文化社)25年春号に4ページにわたって掲載されている丹波さんの作品「土葬、遥かなる」は、第19回文芸思潮エッセイ賞の奨励賞を受賞しています。

まもなく発行予定の『樹林』5月(在校生作品特集)号に、学生たちからなる選考委員会で選ばれて、丹波さんのエッセイ「ガンジス川スイマー」(33枚)が載ります。

(小原)

☆朗報★岡本千尋さん(文校夜間部・専科休学中)の『樹林』在校生作品特集号(24年11月号)に選ばれて載った小説「誰そ彼のあわいに」が、25年上半期同人雑誌優秀作として、5月7日発売の『文學界』6月号に転載されます。

大阪文学学校の在校生にとって、大いに励みとなる朗報です。
ずいぶん以前の1981年に、一足飛びに芥川賞候補を生み出したこともある在校生作品特集号ですが、4年ぶりに、在校生ならだれでも応募できる在特号から『文學界』への転載です。
大阪府在住で現在、夜間部専科休学中の岡本千尋(おかもと・ちひろ)さんの『樹林』在特号(24年11月号/通巻707)に掲載されていた小説「誰そ彼(たそがれ)のあわいに」(58枚)が、『三田文学』『文學界』両編集部によって、25年上半期同人雑誌優秀作に選ばれました。そして来週7日(水)に書店に並ぶ『文學界』(発行・文藝春秋)6月号に転載されることになりました。「誰そ彼のあわいに」は最初、24年9月まで在籍していた夜間部・西村郁子クラスの合評作品として書かれたものです。
岡本さんは、西村クラス在籍1年半の間に在特号へ3度挑戦し、「誰そ彼のあわいに」でやっと掲載を果たしています。

◆『樹林』在校生作品特集号(24年11月号/通巻707)については、
2024年11月11日・文校ブログ参照。
◆『文學界』25年6月号の≪目次≫が、文藝春秋のHPに出ています。

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2006年以降今までに、小説が同人雑誌優秀作に選ばれ『文學界』に転載された大阪文学学校関係者の皆さんは、岡本さんで23人目となりますから、過去19年間(年に2名)では、文校関係者が半数を超えることになります。
しかも、岡本さんで5期連続、文校関係者から同人雑誌優秀作が選ばれ、『文學界』に転載されることになります。

23名の皆さんは、次のとおりです。
今回の岡本千尋さん(25年上半期)、修了生のあまざき葉さん(24年下半期)、同・後藤高志さん(24年上半期)、同・渡谷邦さん(わたりだに・くに/23年下半期《2度目》)、同<24年9月まで昼間部研究科>・衿さやかさん(えり・さやか/23年上半期)、須藤薫子・通教部チューター(すどう・かおるこ/21年下半期)、修了生の大水青さん(おおみ・あお/21年上半期)、同<25年3月まで通教部研究科>・森上晶さん(もりがみ・あきら/20年下半期)、同・南水梨絵さん(みなみ・りえ/19年下半期)、同・小畠千佳さん(18年上半期)、同・斉藤せちさん(17年下半期)、同・渡谷邦さん(16年下半期《1度目》)、大西智子・昼間部チューター(16年上半期)、修了生の水無月うららさん(15年下半期)、同・小倉哲哉さん(15年上半期)、同・奥田寿子さん(14年上半期)、同・島田奈穂子さん(13年下半期)、夏当紀子・元昼間部チューター(12年上半期)、修了生の髙橋陽子さん(11年下半期)、西村郁子・夜間部チューター(09年下半期)、朝比奈敦・元通教部チューター(07年下半期)、奥野忠昭・元昼間部チューター(07年上半期)、岩代明子・元昼間部チューター(06年下半期)。

このうち、『樹林』在校生作品特集号から選ばれたのが岡本さんと大水さんの2人、『樹林』通教部作品集から森上さん、南水さん、渡谷さん《1度目》の3人、『樹林』本誌から斉藤さんと岩代さんの2人で、ほかの皆さんは文校仲間で発刊しているそれぞれの同人誌からです。
※2013年10月から18年3月まで4年半、通教部・小説クラスに在籍していた岡山市の渡谷那さんは2度選ばれています。

(小原)

今春の新入生63名への「ハガキ一枚」課題、今のところ5名から届いています◆作品発表・第1弾【通教部・清野圭一さん<東京都>/昼間部・東加奈子さん<香川県>】

4月25日を皮切りに、春期新入生63名(夜14、昼26、通教23)の皆さんへ、手渡し・郵送・文校ブログを通じて、ハガキ一枚の課題を出しました。
【◎私のふるさと ◎文学学校入学にあたって ◎私を売り込みます ◎私の歩んできた道 ◎私だけのもの ◎最近強く思うこと】という六つのタイトルのうちからひとつを選び、400字~600字ほどで書いて、ハガキかメールで事務局まで届けてください、とお願いしました。
締切は5月31日(土)必着です。提出作品は全て、「文校ニュース」に載せ、文校の多くの皆さんの眼に触れられるようにします。
        *      *
今日までにメールで5名の方から届いているのですが、その中から、清野圭一さん(きよの・けいいち/通教部/53歳)、東加奈子さん(あずま・かなこ/昼間部/62歳)お二人の作品を紹介します。【小原】

        ☆       ☆ 
 私のふるさと  清野圭一(通・詩/エッセイ・冨上C/東京都八王子市) 

 ふるさとという言葉を聞いて、ある種の郷愁を懐かない人は滅多にいない気がします。もちろん、社会の底が抜けたといわれて久しい日本社会ですから、ふるさとなどというものは思い出したくもない、消え去ってしまえという人もいらっしゃるでしょう。現実に東日本大震災時にそのような思いから「ふるさとの復興などやめて欲しい」という発信も散見しました。

 そういうこともありますが、私にとってのふるさとはやはり郷愁に満ちています。現在もこの町から外へ出ないのもそのことに由来すると思うのですが、ある年齢以上のものにとって、やはりふるさとは自身が生まれ育ったという意味も当然ありますが、それ以上にすでに故人となった祖父母や両親の愛してやまなかった土地であるということがとても大きいと思います。

 私は生まれて早々に両親が離婚し、父方の祖父母に育てられましたので、やはりこのふるさとである八王子の地は彼らの思い出と共に私の心に刻印されているのです。そしてたった一人の直系尊属であった父も令和5年に72歳で亡くなりました。父は生まれ育ったこの八王子をこよなく愛した人であったと思います。東京の西の端にあるこの八王子という町は、近年日本遺産にも認定され、その歴史や文化に注目が集まっています。私にも愛郷心というものがありますのでこのことはとても嬉しく、これからも祖父母や父の思い出と共にこの地で生きて行こうと思っています。

        ☆       ☆ 
 文学学校入学にあたって 
 東加奈子(昼・エ/ノンフィクション・谷C/香川県高松市/教室・Zoom併用) 

  「私の初めての選択」     
 将来何になりたいとか、自分に向いている職業とか、真剣に考えずに就職した。六年間働いて、周りが結婚退職しだすと、私も後に続いた。嫁いだ先が自営業で、そのまま四十年余り会社で働いた。決して順風満帆だとは
言い難い年月を経て昨年末、会社をたたんだ。
 お正月、例年なら初荷の準備で三日から工場で準備を始めるところ、今年は炬燵の中で新聞を読んで過ごした。退屈すると近くに住む娘孫の顔を見に行けばいい。
 甘い香りが部屋中に漂う。アッサムをミルクティーにして味わう。新聞をゆっくりと隅まで読んでいると、コラムに市街地ギャオさんが本校のことに触れていた。半年間、小説を書いては応募し、目が覚めれば小説を書いていたとある。私も二十年以上、地元の文学賞に応募し落選し続けている。
 はたと思った。私のこれまでの人生、自ら選択したことがあっただろうか。そんなわだかまりが日々大きくなってきた。私は思い切って本校を訪ねた。入学に当たっての思いを告げると、
「入学したら必ず、賞を取らせてあげますよ」男気溢れる事務局長の声が響いた。
 もしかしたら、私の作品を晴れがましい場所に連れて行ってくれるかもしれない。私の初めての選択。大阪文学学校に入学を決めた。

公開講座の作品締切迫る!◎5/19<月>夜・小説(エッセイ)入門講座の作品締切は5/12<月> ◎5/31<土>昼・小説(エッセイ)入門講座の締切は5/9<金>[最終期限は5/16<金>] ★一般の方の作品提出および講座参加も歓迎!

大阪文学学校HP‘公開講座’に詳細が載っています≫

●津木林洋チューター担当の5/19「夜・小説(エッセイ)入門講座」の作品締切は、5/12<月>です。課題、もしくは自由題のどちらかを本文800字程度で書き、それをpdfファイルにし、次のアドレスまでメール添付で送ってください。 bunsyokoza@yahoo.co.jp ※@は半角に置き換えてください。
ネット環境のない方は、課題作品を文校事務局まで持参、もしくは郵送していただければ、その後の手順を事務局で説明します。

●馳平啓樹講師担当の5/31「昼・小説(エッセイ)入門講座」の作品締切は、できるだけ5/9<金>までに、最終期限は5/16<金>です。課題の字数目安は1000字。提出は大阪文学学校事務局(〒542-0012 大阪市中央区谷町7-2-2-305)まで郵送または持参してください。メールでは受け付けません。
この「昼・小説(エッセイ)入門講座」のみ、教室での講座の模様をZoom配信します。視聴方法は、25年春期『学習の手引き』4ページに載っています。
3回の講座のうち、[1回目]の作品提出は入学1年までの在校生と講座参加1年未満の一般に限定します。2年生以上の文校生および修了生は、教室聴講とZoom視聴のみ(どちらも受講料500円)。[2回目][3回目]には制限は設けず、すべての在校生・修了生そして一般が作品を提出できます。

●その他の公開講座の課題作品の締切日と開催日は次のとおりです。
◎昼・詩入門講座〔近藤久也〕 5/17<土>締切―→5/24<土>開催
◎夜・詩入門講座〔冨上芳秀〕 5/24<土>締切―→6/2<月>開催
どちらの詩入門講座も、提出作品は1編、40行以内とします。
提出は大阪文学学校事務局(〒542-0012 大阪市中央区谷町7-2-2-305)まで郵送または持参してください。メールでは受け付けません。

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◆昼・夜/小説(エッセイ)入門講座、昼・夜/詩入門講座の受講料は1回につき、在校生・休学生・OB・一般すべての皆さんが同一の1000円です。どなたでも事前にそれぞれの課題作品を提出できて、講座のとき講師や参加者からいろいろな感想・批評を受けられます。