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●新入生「ハガキ一枚」課題●・・・◆作品発表・第3弾【通教部・鴨居みこさん/通教部・田中風子さん/昼間部・司元<つかさ・はじめ>さん】★未提出の方、急いでください【できればメールで】。締切は5月31日(金)です。

今春の新入生59名全員に提出をもとめている〈課題ハガキ〉の既着分の中から、とりわけ印象的な作品を紹介する《第3弾》として、通教部2名、昼間部1名の作品を取り上げます。

すでに文校ブログに載せた《第1弾》は通教部・立花十子さん、同・鈴木悟さん、昼間部・廣瀬浩さんの作品(5/7文校ブログ)、《第2弾》は通教部・海本友子さん、夜間部・TAさんの作品(5/18文校ブログ)でした。
提出作品は全て、8月発行の「文校ニュース」に載せ、文校の多くの皆さんの眼に触れられるようにします。
課題のタイトル6つについては、4/27文校ブログ参照。
(小原)

        ☆       ☆ 
 文学学校入学にあたって
    鴨居みこ(通・小説・谷口クラス/長野県諏訪市/55歳) 

 私は根無し草です。子供時代は関東の四つの小学校と二つの中学校に通いました。その後も転居の多い人生です。 
 関西に住んだことはありませんが、両親は京都と大阪の生まれでした。同居の祖母との三人掛かりの関西弁を浴び、私は関西弁を喋る子供となりました。周囲との違いに気づいたのは、小学校低学年の頃です。「あかん、あかん!」なんて、誰も言わないのです。その後は、外では標準語を心がけました。
 そんな私は大阪に勝手な親近感を抱き、スクーリングで皆様とお会いすることを楽しみにしていますが、心配もあります。オーストラリアに古い英語が、カナダに古いフランス語が残るように、言語というものは、その中心地では変化し続け、中心から離れた土地では古いスタイルが残るらしいのです。目の前のお相手に釣られて、標準語と古くて滑稽な関西弁とを行ったり来たりする残念な自分が目に浮かびます。また、家庭内で使われなかった単語のアクセントは、さっぱりわかりません。特に地名です。道頓堀とか天王寺とか、謎すぎます。
 さて皆様。スクーリングの折に喋りの安定しない中年女がいたら、それは私です。よろしゅうおたの申します。

        ☆       ☆
 文学学校入学にあたって
    田中風子(通・詩エッセイ・冨上クラス/神奈川県茅ヶ崎市/79歳)

 最近、自分の死について考えることが多くなった。年齢でもあるし友人や身近な人の訃報を続けて耳にするからかもしれない。
 今まで多くの死に出会ってきた。死の訪れが本当に様々であり一人として同じ死はなかったように思う。人生という海を何とか渡り切って岸辺にたどり着いた人にとっては多少は納得できるものであろうか。けれども理不尽に航海の途中で船を降りる人にとっては辛いものであるに違いない。
 三年前、この町で七十六歳の夫が妻にのこぎりで首をひき殺されるという事件があった。結婚してからずっと、夫の虐待に耐えていた、妻の心が壊れた末の犯行だったようだ。判決は懲役八年、執行猶予はつかなかった。人を殺すのが絶対悪であっても、その前に妻のすべてが拒否され、人間としての心が壊れている者に人間の立場で罰を下す。私にはなにも言えないがそこは神の領域ではないのかと思ってしまった。裁判長は男性であった。その女性は長い抑圧に耐えた末、また八年もの懲役生活を生き延びることが出来るのか、胸が痛かった。死ぬこと位は平等であってほしいと思うものの、死は生の続きであるのだからそうもいかない。
 文学学校に入ろうかと迷っているとき息子が言った。「人生は一回きりだぞ、思い切ってやりなよ」と。無茶を承知で飛び込んだ。後悔のない人生を送りたい、だがそんなものはないと思っている自分もいる。その先にどんな死があるかわからないが、今はそれだけを目指している。

        ☆       ☆ 
 最近強く思うこと 《パレスチナの残酷をなくせ》
    司 元(昼・小説・佐伯クラス/大阪市/63歳) 

 昨年十月にパレスチナのハマスがイスラエルに奇襲攻撃を仕掛け、千人以上のイスラエル人を殺し、数百人の人質を取りました。その報復にイスラエルはパレスチナ・ガザに侵攻、すでに子ども、女性を含め三万五千人以上のパレスチナ人を殺しました。ハマスはイスラエルがヨルダン川西岸で不法な入植を続け、意にそわないパレスチナ人を殺し、何千人も拘束している。天井の無い牢獄と呼ばれるガザも数十年にわたって封鎖されている。世界の関心が及ばない中、自らの手による正義の攻撃だと主張します。イスラエルはハマスがいる限りイスラエルの安全は保障されない。ハマスを根絶やしにするための自衛の報復だと正義を称えます。
 どちらの正義が正しいかを争っても平行線をたどるだけです。ましてや「正義の殺人」はありません。今はお互いの正義を横に置き残酷を止めましょう。「子どもを殺すな。虐殺するな。民間人を楯にするな」。まずイスラエルは攻撃を止めガザから撤退しよう。ハマスはイスラエルの民間人人質を釈放しよう。『今起きている残酷を止める』、そこからです。歴史を振り返る、未来を語る、正義を求めることも、「残酷」を止めてからしましょう。
 梅田、京橋、堺でイスラエルのガザ攻撃中止を求めるスタンディングが行われています。ご参加ご希望の方は司元までご連絡ください。