『三田文學』2023年冬季号(No.152)の“新同人雑誌評”欄で紹介された文校関係者の小説は、20編中13編。◆『樹林』685号〔22年8・9月合併号/通教部作品集〕から佐伯厚子、森上晶、藤岡真衣さんの3編。それぞれの所属同人誌から夏当紀子(昼間部チューター)、新井伊津(通教部生)、篠原紀(昼間部生)の3名4編。さらに文校修了生の作品も、所属同人誌から6編。
『三田文學』2023年冬季号(No.152)の“新同人雑誌評”欄で紹介された文校関係者の小説は、次のとおり。( )内は、同人雑誌名と通巻ナンバー。
◆大阪文学学校チューター
・夏当紀子「夜明けの晩をゆらゆらと」(「飢餓祭」Vol.49)
◆大阪文学学校・在校生
・佐伯厚子「遠い入道雲」(「樹林」Vol.685)
・新井伊津「真金吹く」(「六伽士花史」第二号)
・篠原紀「大晦日」(「創作」Ⅰ)
・森上晶「あなたはどうして、ここにいるの?」(「樹林」Vol.685)
・篠原紀「超能力」(「創作」Ⅱ)
・藤岡真衣「綿入れさん」(「樹林」Vol.685)
◎現在、佐伯さん(大阪府)は通教部研究科・飯田クラス。
新井さん(岡山市)は通教部研究科・大沢クラス。
篠原さん(神奈川県)は昼間部研究科・津木林クラスで、2作取り上げられている。
森上さん(大阪府)は通教部研究科・飯田クラス。
藤岡さん(東京都)は通教部専科・休学中。
◎3作取り上げられている「樹林」vol.685は、2022年8・9月合併号で通信教育部作品集。
◆大阪文学学校・修了生
・早高叶「鳥玉響」(「カム」Vol.20)
・稲葉祥子「日本語練習帳――受身形/実は/ひらがな」(「雑記囃子」27号)
・中小路そら「髪結いお袖」(「組香」第七号)
・中島隆「いつか飛ぶだろう」(「雑記囃子」27号)
・宮内はと子「みわの光」(「カム」Vol.20)
・三上弥栄「犬と暮らしたい人」(「星座盤」Vol.16)
(小原)
昼間部・中塚クラスのゼミで、愛知県からやって来ている21歳の大学生・加藤くんは壁詩(?)を発表。
今朝(1/18)の朝日新聞・3面・・・北川荘平さん(元・文校チューター/2006年、75歳で死去)は同一作品で、芥川賞・直木賞の同時候補になったことがありました。
《1/18朝日新聞〈朝刊〉3面》
北川荘平(そうへい)さんは、1963年から2000年まで37年間、大阪ガスに勤務するかたわら大阪文学学校の夜間部や通教部のチューターを務められていました。最後のころ、通教部スクーリングの合評会の途中で事務局にやって来、冷のコップ酒を所望されていた姿が忘れられません。(そんなことは、ぼくの知る限り、後にも先にも北川さんだけです)
北川さんは京大時代、小松左京、高橋和巳らと「京大作家集団」を形成。その後、同人誌「VIKING」に属し、1958年以降も60年、65年、66年に直木賞候補。
1958年・第39回芥川賞、直木賞の同時候補となった「水の壁」が収められいる単行本は、文校図書室にあり。貸し出しします。
“(追悼)北川荘平特集――人と作品”を組んでいる『樹林』2007年8月号(Vol.511)の目次。
(小原)