文校ブログ

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通教生の皆さんへ●スクーリング全体講義(スピーチ)ライブ中継のご案内

9/14(日)通教部スクーリングの全体講義(スピーチ)ライブ中継を視聴するためのZoomのURLは、以下のとおりです。

PM0:35~1:10
文校チューターを退任するにあたって
 冨上芳秀(復帰して1998年4月から通教部/詩・エッセイクラス担当)
 音谷健郎(2005年10月から通教部/エ・ノンフィクションクラス担当)

Zoomミーティングに参加する(ミーティング ID: 875 6043 5342 )
https://us02web.zoom.us/j/87560435342

上記リンクをクリックしたあと、9/6発行の「文校ニュース」1面に掲載されていたパスコードを入力すると、視聴することができます。

開始10分前から入室可能です。入退室は自由です。
Zoomのビデオレイアウト(画面表示)は「スピーカービュー(アクティブスピーカー)」でご覧ください。

当日の注意事項として以下の2点、ご協力をおねがいします。
1)視聴中は常にマイクをオフ(ミュート)にしておいてください
2)ご自身のZoomでの表示名を、文校に登録されているお名前にしておいてください

第27回小野十三郎賞(詩集部門、詩評論書部門)きまる。

さる7月10日をもって締め切った第27回小野十三郎賞[大阪文学協会主催/朝日新聞社共催/桃谷容子基金後援]には、全国各地から詩集144冊、詩評論書5冊の応募がありました。第21回から詩集部門と詩評論書部門に分けて選考していますが、各々に正賞(賞金各30万円)を設けています。
詩部門の予備選考委員は、近藤久也、高田文月、中塚鞠子、平居謙、細見和之、松本衆司の6氏で、2次にわたる選考会を行いました。また詩評論書の予備選考は、細見和之、松本衆司の2氏が務めました。

本日(9/12)午後2時から、大阪文学学校において、オンラインで最終選考会を実施しました。最終選考委員(詩集部門 細見和之、四元康祐、犬飼愛生/詩評論書部門 葉山郁生、添田馨、松本衆司)の6氏により、最終候補の詩集12冊、詩評論書2冊について、詩集部門、詩評論書部門ともに1時間半を超える討議の結果、以下のとおり決定しました。


≪詩部門の選考の模様――四元さん(ドイツ)と犬飼さん(愛知)はオンラインで≫


≪詩評論書部門の選考の模様――添田さん(埼玉)はオンラインで≫

《第27回小野十三郎賞 詩集部門(賞金30万円)》
●詩集『ノックがあった』(河出書房新社 刊)
岡本 啓(おかもと・けい) 東京都

《第27回小野十三郎賞 詩評論書部門(2作受賞のため賞金15万円ずつ)》
●詩評論書『創世神話「塚本邦雄」初期歌集の精神風景』(ながらみ書房 刊)
江畑 實(えばた・みのる) 大阪市
●詩評論書『暗闇の眼玉 鈴木六林男を巡る』(ふらんす堂 刊)
高橋 修宏(たかはし・のぶひろ) 富山市

〔授賞理由〕
●詩集部門●岡本啓『ノックがあった』
言葉の響きを注意深く拾いながら、そこに意味や含意を重ねることで、パンデミックや戦争や革命で揺さぶられるこの時代と自分の間に通路を切り開き、「ヒビだらけの日々を/響きでつかまえ愛する」詩集。日本語に特有な音(言)と訓(文)の分裂を束ね、歌と散文、私と公、叙情と叙事の統合を果たした、小野詩学「歌と逆に、歌」の最前線。

●詩評論書部門●江畑實『創世神話「塚本邦雄」初期歌集の精神風景』
真の近代精神を確立するためには、短歌的精神を日本人の中から追放しなければならない、という短歌否定論に近代短歌は向き合わねばならなかった。つまり、近代的知性と短歌的抒情とがいかなる融合を遂げるかという課題である。その課題に対峙し、その方法論を求め、まさに求道者的彷徨をする初期の塚本邦雄の精神と創作の現実をあらゆる資料をもとに克明に辿った一冊として評価できる。
●詩評論書部門●高橋修宏『暗闇の眼玉 鈴木六林男を巡る』
俳人・鈴木六林男の全体像を描いた。戦場俳句、社会性俳句にとどまらない審美性、幻想性、諧謔などを含め、現代詩と相わたる詩的イメージを媒介に俳人像を描いたことを評価した。


≪記者発表の模様――手前;主催者・最終選考委員 向こう側;3社の記者≫

選考会のあと、午後4時30分から大阪文学学校で受賞の記者発表を行いました。臨席したのは朝日新聞、共同通信、読売新聞。ほかの新聞社には、受賞決定のFAXを流しました。
詳しくは、小野賞を共催していただいている朝日新聞の明日(13日)の朝刊(社会面)をご覧ください。

なお第27回小野賞授与式は、きたる10月5日(日)午後2時より行われる大阪文学学校の秋期・入学開講式の中で行います。

◆小野賞を主催しているのは、大阪文学学校の運営母体である一般社団法人・大阪文学協会(代表理事;葉山郁生)。小野十三郎さんは、大阪文学学校創立の1954年から91年まで校長を務め、96年10月に93歳で亡くなるまで名誉校長でした。

【小野十三郎賞事務局】

【今秋期[10/5入学式]17人目の新入生】事前の問い合わせはなくいきなり、東京都多摩市の61歳・男性からオンラインで入学申込書が届きました。通教部・小説クラスへ。今秋、東京からの入学は3人目!

多摩市の男性の「入学申込書」に記されていた内容は、次のとおりです。
▼“入学のきっかけや書きたいテーマ”は、
【職場で偶然、募集を見つけました。
読み始めると夢中になって現実をちょっと忘れてクスッと笑えるものが書きたいです。ジャンルはいろいろ。】
▼“影響を受けた作家”は、
【司馬遼太郎、星新一、朝井まかて】

(小原)

10月からの通教部・新チューター紹介〔プロフィール&メッセージ〕■小説c/西田恵理子<岡山市> 詩・エッセイc/林美佐子<伊勢市> エッセイ・ノンフィクションc/木元健二<横浜市>★お三方とも、9/14スクーリングに参加


通教部 本科/小説1組 担当
西田 恵理子(にしだ・えりこ) 一九六〇年生
☆修了生。「塩の軌跡」(第50回岡山県文学選奨佳作)「阿曽女(あぞめ)の春」(第51回同佳作)。同人誌〈あるかいど〉同人。
★あるとき頭の中にふわりと降りてきたアイデア(最高傑作ができる確信)を、温めたり膨らましたり捏ねたり(どうも傑作にはなりそうにない予感)しながら、どうにか文章をまとめ上げる(こんなん誰がおもしろいと思ってくれるん……という悲嘆)と、最後の句点を打ち、それから全部を消去したくなるという経験を持っている、もしくはこれから経験するかもしれません。
でも文学学校には締切というものがあります。とにかく何かしらは提出しなくてはなりません。「もう、しゃぁない」とため息をついて原稿をポストに入れると、やがてチューターからの評が届き、合評に参加すればさらに仲間からの意見ももらえます。そして意外な点を褒められたり、思いがけないところをバッサリ切られたりするのです。
こんなにワクワクする体験は、他ではちょっと味わえません。


通教部 本科、専科/詩・エッセイ 担当
林 美佐子(はやし・みさこ) 一九七〇年生
☆青森県生まれ。通教部に04年秋期から4年間在籍。詩集『鹿ケ谷かぼちゃ』(詩遊社/第54回中日詩賞新人賞、第4回萩原朔太郎記念とをるもう賞、H氏賞候補)、詩集『発車メロディ』(詩遊社/第57回中日詩賞、第39回青森県詩人連盟賞、H氏賞候補、小野十三郎賞最終候補)、詩集『ピコピコハンマー』(詩遊社/H氏賞候補)。詩誌〈詩遊〉所属。
★詩にすがり、ほそぼそと書いてきました。たくさん読みたい、たくさん書きたい、毎日書けるようになりたい。
何をどう書くか、もがいてばかりいます。修業の真っ最中です。互いに読み合い、書き合いましょう。
師、仲間、諸先輩方から教わってきたことを、大切に伝えていけたらと思っています。


通教部 専科、研究科/エッセイ・ノンフィクション 担当
木元 健二(きもと・けんじ) 一九七〇年生
☆大阪府出身。94年朝日新聞社入社。高松支局を振り出しに、週刊朝日編集部などに勤務。文化くらし報道部時代、連載小説『国宝』(吉田修一)と『グッドバイ』(朝井まかて)の担当編集者。25年9月刊行の朝日新書『セツと八雲』(朝日新聞出版)でインタビュアー(聞き手)を務めた。単著に『わたしの鳥取』(今井出版、08年)、共著に『いいひと賞』(講談社、10年)。文校には、03年秋期から2年間在籍。
★新聞記者になって30年余り。ネムタガリのナマケモノですが、読むこと書くことに、執着を抱いている自分がいます。その人しか綴れない一文にふれると、幸福になります。どうぞ、よろしくお願いいたします。

2025年度秋期『大阪文学学校・入学案内書』(樹林10月号) が仕上がってきました。所望の方には、すぐ郵送します。ご連絡ください!★秋期の入学開講式は、10月5日(日)

今日の昼1時前、印刷所から秋期『入学案内書』が仕上がってきました。74ページだて。2,050部刷りました。
速攻で今日のうちに、まだ入学に至っていないこの2年半の資料請求および公開講座参加のおよそ300名へ、『入学案内書』を郵送しました。9月16日(火)を皮切りに計6日間にわたって開く“一日体験入学(オープンキャンパス)”の案内チラシをはさみ込んで。

秋期『入学案内書』に収録した在校生の作品(掌編小説)は、奈良鹿乃子(昼間部本科/東大阪市)の「十月五日の弁当」(四〇〇字詰7枚)。もともとは自分の昼間部クラスに提出され、半年前(25年3月)の体験入学(オープンキャンパス)のテキストになったものです。
また、この半年間に4度出された「文校ニュース」から『入学案内書』に選ばれた好エッセイは、8編。顔写真付き。
○松﨑貴子(通教部/島根県/26歳)「書くことを仕事にしたい」 ○生駒太一郎(夜間部/奈良県)「背中を押されて」 ○南田由芽(昼間部/奈良県)「プロポーズ」 ○栗城陽子(通教部/千葉県/80歳)「60年ぶりの邂逅」 ○梅澤昌子(夜間部/大阪市)「関西のオバチャン」 ○藤山育子(昼間部/大阪府)「私のふるさと――勝負の対象」 ○清野千晶(通教部/東京都)「おしゃべりアヒル、スクーリングに行く」 ○久野庭子(昼間部/大阪府)「特別講座に参加して――プロの作家になれたら・・・」
その他、林隆司・学生委員長の「学生委員会の活動紹介」、富田眞人(昼間部・佐伯クラス)と北辻類(夜間部・西井クラス)のそれぞれの「クラスのメンバー紹介」も載っています。