今夜の公開/夜・文章講座〔担当;津木林洋チューター〕は午後6時30分開始で、10時58分に終了。なんと、4時間28分の長丁場! 最初、新入生9名、文校OB3名など35名の出席があり、18名が最後まで残る。作品提出32名中、30名出席。
津木林洋チューターが半年に3回、夜・文章講座を担当するようになったのは21年秋期(第1回は11月15日)。今夜、参加(35名)、作品提出(32名)、講義時間(4時間28分)とも過去最高を記録しました。
あらかじめの作品提出は32名からありましたが、そのうち2名が欠席。提出全作品のコピーを配布。出席の作者が読み上げる各作品に、津木林チューターは詳しく鋭く批評をくわえていきました。また、作者コメントの時間を設け、会場から一作ごとに出る質問や意見にも懇切に答えていました。
◎次(春期2回目)の津木林チューターの公開/夜・文章講座は、通教部スクーリング翌日の6月24日(月)午後6時30分からです。その講座に向けた課題作品の締切は、6月15日(土)です。厳守。文校事務局まで郵送か持参。
◆今度の公開講座は5月27日(月)午後6時30分からで、冨上芳秀チューターが担当する春期1回目の夜・詩の連続講座です。その講座に向けた課題作品は、18日(土)に締め切りました。提出のあった詩作品14編はまとめて、冨上チューター宅へ郵送してあります。
(小原)
●新入生「ハガキ一枚」課題●・・・作品発表・第2弾【通教部・海本友子さん/夜間部・TAさん】★提出まだの方は、急いでください。
今春の新入生57名のみなさんに提出をもとめている〈課題ハガキ〉の既着分の中から、5/7文校ブログで取り上げた立花十子さん、鈴木悟さん、廣瀬浩さんの作品に次ぐ第2弾として、海本友子さん(通教部/75歳)の「文学学校入学にあたって」とTAさん(夜間部/31歳)の「私のふるさと」を紹介します。
〈課題ハガキ〉の締切は、5月31日(金)必着です。提出作品は全て、「文校ニュース」に載せ、文校の多くの皆さんの眼に触れられるようにします。
ハガキの代わりに、メールで送っていただいてもかまいません。むしろ、そのほうが助かります。 【小原】
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文学学校入学にあたって
海本友子(通・エッセイ/ノンフィクション・菅野c 岡山県倉敷市)
なんだかまた思春期のような。私の心も日常も揺れている。
今日まで、仕事、子育て、コミュニティなどなど、とりあえず人並みにこなし、ひた走りに走った。すべてがまずまず。安定の人生。
でも、あの混沌とした思春期がかえってきてしまった。
原因は、文校だ。送られてくる冊子や雑誌、ブログ記事、情報に揺さぶられている。
中学校、高校、大学で言葉を扱う教員をし、ちょっとした文章も様々に書き、発表もしてきたが、上澄みだけだったと思い知ることになり、悲しくなっている。
今まで気になりながら読んでない本、文校関係で知った本、溜め込んでいる何十年分の文藝春秋、オール讀物の芥川賞、直木賞などなど、片っ端から読んでいる。
第1回目の作品提出には、締め切りと自分の目標枚数を目指して書いた。初めて50枚を目標に書いた。こんなにも書けないのかと惨憺たる思いをしたが、達成感はあった。
予想以上に早く届いたチューターからの講評、いや~早い!。厳しくも丁寧、的確!こんなに真っ正面から自分の文章を読んでもらったのは初めてだ。真っ赤になった原稿がうれしい。
こうしている間にも2回目の原稿提出日が近づいてくる。今までの経験もキャリアも吹っ飛んで、本当に新入生、老いる間もない思春期だ。
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私のふるさと
TA(夜・小説・西井c 奈良市)
私のふるさと、愛媛県がなぜダメなのか。まず、性格がおだやかすぎる。これについては、完全に瀬戸内海が悪い。瀬戸内はいつも湖のように凪いでいる。それを見てほっこりしながら、愛媛県人はみな大人になっていく。
挙げ句、愛媛県人はどうなるか。あるとき道後でこんな光景を目にした。商店街にある茶屋が「一六タルト、揚げてみました!」と書いた旗を得意げに店先に出していた。愛媛県人よ、目を覚ませ。そんなことは得意げに言うものではない。
高知県を見よ。高知県人は日々太平洋の荒波にもまれながら、命を懸けて生きている。竜馬が生まれるのも当然である。
愛媛県人よ、君達は知っているか。彼ら高知県人がカツオに寄生するアニサキスをボールペンの芯に詰めて売っていることを。間違いない。私はこの目でそれを見たことがある。愛媛県人よ、君達がタルトを揚げて喜んでいる間に、高知県人は、必死の形相でアニサキスをボールペンに詰めているのである。
愛すべき愛媛県人よ、『坊ちゃん』という小説があるだろう? 君達はこれを大層有難がっている。「坊ちゃん団子」「坊ちゃん列車」などと、ぼっちゃんぼっちゃん言って喜んでいる。
けれど、あれは愛媛県人を小馬鹿にした小説である。あれは愛媛県人がいかにうだつの上がらない民であるかを、一々あげつらった書である。どうだ、愛媛県人よ。君達は一度でもあの小説を読んだことがあるか。
愛すべき愛媛県人は今日も平穏に生きている。
磯﨑寛也さん<大阪文学学校通教部生/水戸市在住>の詩画集『ピルグリム』刊行記念★5/28磯﨑寛也×渥美幸裕 ポエトリーリーディング&ライブ
★5/28磯﨑寛也×渥美幸裕 ポエトリーリーディング&ライブ★
【開催場所】
京都高島屋 S.C. T8 6F『京都 蔦屋書店 SHARE LOUNGE』
(〒600-8002 京都市下京区四条通寺町東入2丁目御 旅町35)
https://store.tsite.jp/kyoto/access/
阪急電車:阪急京都線京都河原町駅下車、地下にて直結
京阪電車:京阪祇園四条駅下車 徒歩5分
バス:京都駅「A2」乗り場から、市バス(4) (5) (17) (205)系統利用 (約15分)
四条河原町バス停で下車
※(205)系統は「四条河原町・北大路バスターミナル行き」をご利用ください。
【開催日時】
2024/5/28(火)
開始:19:00 ※18:40より受付開始
終了:21:00 ※予定
【参加費】
会場参加チケット ワンドリンク付き(アルコール可)¥2,200
会場参加チケット ワンドリンク付き(ソフトドリンクのみ)¥1,650
・お席に空きがある場合は当日参加も可能です。確実にご覧になりたい方はお早目にお申込みください。
https://eventmanager-plus.jp/get/e934ef5e0e10f522ffab05b4b8884c3b4ab77a727e987168cc1b2696d856797d
【今夕(15日)の毎日新聞【全国版】文化面】・・大阪文学学校が大々的に。昼間部・伊藤宏クラスののゼミ風景、創立70周年記念祭における朝井まかてさんの講演、葉山郁生・代表理事の語る文校の歴史と現状など。
※大阪文学学校創立70周年記念祭については、3月23日・大阪文学学校ブログで詳報。
◎70周年記念祭を取り上げている4/4産経新聞<夕>については、4/4文校ブログを参照。
◎70周年記念祭を取り上げている4/3朝日新聞<夕>については、4/3文校ブログを参照。
木下昌輝さん(大阪文学学校修了生で直木賞候補に三度)、天満天神繁昌亭の舞台に出ます。髙島幸次さん・桂春若さんとで鼎談「一休さんを語る」。
木下昌輝さんが今夕、文校をたずねて来てくれました。まもなく、集英社から『愚道一休』が刊行されるとのことです。そして5月25日(土)、天満天神繁昌亭の舞台で“一休さん”について語ることになっているそうです。
【上】は、木下さんが持参して来られた5/25【天神寄席】のチラシです。
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木下さん、桂春若さんと鼎談される歴史学者の髙島幸次さんは、月刊誌『望星』(東海教育研究所/発行)で特集した“大阪を生きる12人の物語”に関連して過去に二度、文校ブログで取り上げさせていただいています。
〇22年3月5日・文校ブログ
〇23年8月16日・文校ブログ
(小原)