文校ブログ

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さぁ、解いてみよう! 細見和之・大阪文学学校校長の詩「夜の舟」(詩集『家族の午後』所収)が、今年1月中旬におこなわれた灘中の入試問題に採用される。

細見校長からは、次のようなコメントが寄せられています。
【問いはけっこう難しく、きちんとした解答は作者である私にも無理な感じです。】
【じつは灘中は2回目で、3年ほどまえに『ほとぼりが冷めるまで』所収の「初詣の帰りに」が使われました。そのときは詩集出版前の初出掲載での使用だった気もしますが。】

三好達治賞受賞作『家族の午後』(澪標/2010年)、藤村記念歴程賞受賞作『ほとぼりが冷めるまで』(澪標/2020年)は、文校事務局で購入できます。
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◆近年、文校修了生などの小説・評論・詩が、中学・高校・大学の入試問題によく採用されています。“文校ブログ”をみた受験関連の出版社などから、文校事務局へ問い合わせがあり判明したものです。
〔2020年春〕
◎水野瑠見さん〈文校修了生〉『十四歳日和』(講談社)=⇒福島県公立高校
◎小林ゆりさん〈修了生/現在名は麻宮ゆり子〉『真夜中のサクラ』(筑摩書房)=⇒名古屋市の私立瑞穂高校
◎南水梨絵さん〈修了生〉「まつりの夜」(樹林から文學界へ転載)=⇒高知県の私立土佐高校
〔20年夏〕
◎音谷健郎・通教部チューター『文学の力』(人文書院)=⇒お茶の水女子大学文教育学部/推薦・特別入試
〔23年春〕
◎遠野魔ほろさん〈修了生〉詩集『夜更けの椅子』(思潮社)=⇒東京都千代田区の私立共立女子中学校
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◆過去には、大阪文学学校の初代校長・小野十三郎さん(1996年死去)の評論「想像力」の一部(冒頭の7分の1ほど)が、2010年の東大の国語の入試問題に登場しています。
「想像力」が収められている評論集は、『詩論+続詩論+想像力』(思潮社)で、1962年に刊行されています。なお同書は、2008年10月に同じ思潮社から再刊されています。
2010年6月4日・文校ブログ参照。

(小原)

詩人の文月悠光(ふづき・ゆみ)さんが『樹林』23年12月号をⅩでポストしてくれています。ありがとうございます。

文月悠光さんのアカウント@luna_yumiより

《2024年度春期入学3人目》●岡山県倉敷市の70代女性が、通教部/エッセイ・ノンフィクションクラスへ。

倉敷市の女性とは、9日前にかかってきた電話で話が弾みました。女性の住んでいる倉敷のこと(7、8年前倉敷のユースホステルで文校夏季合宿をやった)、岡山県の文学賞やカルチャースクールのこと(文校OGの名前が出た)、女性が学生時代に小学校の教育実習をやったときの上司が奥野忠昭・元文校チューターだったこと(これは書いたらアカンのやったかな?)など・・・・・・。バイタリティ溢れる人だった。
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オンラインで届いた「入学申込書」の中の“入学のきっかけや書きたいテーマなど”の欄には、次のように記されていました。
【大阪文学学校には、大学の頃から憧れていた。あれから50余年。
かなわなかった初恋のような思いが残っている。
目の前の現実を追いながらここまで走ってきた。それでもそこそこの人生、自分としてはまあまあかなと思ってきたが、どこかにやり残した感がある。
今まで書いてきたものを整理したりまとめたり、あわよくば作品として本にしたい。
高齢化の今、人生のゴールも後ろへ後ろへと引くようで、まだまだ時間があるなあと。
ひょっとしたら、これからが本当にしたいことが出来るかもと思い、入学を決心した。】

影響を受けた作品は【夏目漱石、志賀直哉、小川洋子】で、文校のことは【友人、先輩】から知ったという記載もありました。

(小原)

馳平啓樹さんの担当する秋期2回目の公開<昼・文章講座>に41名(うちZoom7名)。作品提出者は、39名中34名(うちZoom4名)出席。

正午(12時)開始の大西クラスと津木林クラスのゼミ(作品合評会)が終わったあと、午後3時から6時前まで、馳平啓樹さん(文校修了生で第113回文學界新人賞受賞)による秋期2回目の昼・文章講座がありました。
参加者は相変わらず多く、Zoom視聴をふくめて41名。教室には徳島県鳴門市や泊りがけの岐阜県各務原からも、Zoomでは北海道、東京、愛知などから。
事前の課題作品(「これから一番頑張ってみたいこと」を1000字で)の提出は39名からありましたが、5名が欠席。
23年春期から昼・文章講座は、教室参加にくわえ、Zoom配信をおこなっています。持参してきたパソコンを操作しながら、馳平さんはパワーポイントを使って、内田百閒「サラサーテの盤」をもとにした自作の教材をスクーリンに写し出しつつ、1時間30分講義をされました。
その後、提出39編の中から馳平さんが選びだした作品11編のそれぞれの作者が、マイク越しに自作朗読をおこないました。馳平さんは、それらの作品に対して優れている点を指摘しました。
なお、馳平さんは提出39編すべてに対し個々に600字前後の寸評・改善点を書かれたA4紙を持参されました。それを、講義の前に各人に作品とともに渡されました。

◎次回〔3回目〕の3/2(土)昼・文章講座の課題作品の提出締切は、2月16日(金)です。事務局へ郵送か持参してください。整理に手間取るため、メールでは受け付けていません。1、2回目に課題作品を出していない方でも3回目を出すことができます。詳しくは、秋期『学習の手引き』か文校ブログをみてください。
◆〔3回目〕で取り上げる古典的な名作は、谷崎潤一郎「陰翳礼讃」です。あらかじめ読んでおいてください。

(小原)

課題図書「読書ノート」を提出しよう! 締切は2月3日(土)ですが、数日遅れても受け付けます。

大阪文学学校のカリキュラムのひとつに、文校25名のチューターがそれぞれ推薦する課題図書について、読み手としての驚きや発見を自由につづっていただく「読書ノート」の提出があります。
2023年度秋期『学習の手引き』7~10頁に、課題図書25冊のリストと、〈どういうところを読みとってほしいか〉という各チューターの推薦理由が載っています。
「読書ノート」の締切は2/3(土)ですが、数日遅れても受け付けます。
課題図書以外の「読書ノート」は受け付けませんので、ご留意ください。
提出者には、推薦チューターによる「ノート評」を3月末をメドにお届けします。

◆ちなみに過去の提出数は、前回(23年8月)――50名、前々回(23年2月)――46名、(22年8月)――52名、(22年2月)――44名、(21年8月)――50名、(21年2月)――58名、(コロナで前倒し・20年5月)――60名、(20年2月)――27名、(19年8月)――30名、となっています。
コロナの時代になってから、提出率がグーンと伸びています。

(小原)