文校ブログ

ブログメニュー
カテゴリー
最近の記事
バックナンバー
年別アーカイブ

月別アーカイブ

2025年5月
« 4月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

【速報】寺田勢司さん(大阪文学学校修了生)、第27回「伊豆文学賞<小説・随筆・紀行文部門>」最優秀賞受賞! 賞金100万円! 寺田(猪村)さんは、去年11月にも第40回「さきがけ文学賞」(賞金50万円)を受賞しています。

大阪文学学校夜間部修了生の寺田勢司(てらだ・せいじ)さんが、歴史小説「破城(はじょう)の主人(あるじ)」(80枚)で、第27回「伊豆文学賞<小説・随筆・紀行文部門>」最優秀賞を受賞しました。応募総数は245編で、内訳は小説194編・随筆39編・紀行文12編。
大阪府吹田市の寺田さんは、2019年4月に文校夜間部に入学し、前期は小原クラスで、後期は西井クラスでした。本科修了後、1年間休学。
小原クラスの時代、時間がもったいないからと電車や地下鉄は使わず、自家用車で通って来ていました。それでもクラスゼミ後の、居酒屋〈すかんぽ〉での2次会には毎回顔を出していました。酒は飲まずに、皆とのにぎやかな文学的談笑に加わっていました。

以下は、「伊豆文学賞」を主催する静岡県のHPからの抜粋です。
◆最優秀賞「破城の主人」のあらすじ(作者自身による作品紹介)◆
 天明六年の八月、十代将軍家治逝去を皮切りに、その権勢に比肩するものが居なかった田沼主殿頭意次は凋落の一途を辿っていた。翌年十月には五万七千石の石高を誇った遠江は相良の領地からの転封と相良城の破却の沙汰が御公儀より下された。
 城を預かる倉見金太夫は明け渡しに向けて事務処理に追われていたがその最中にかつて仕官していた三好四郎兵衛が櫓に立て籠もり主人である意次の入城を要求した。
 次々と相良に到着する幕使との折衝と、四郎兵衛の説得に追われる金太夫は自分の中に芽生えた思いに気が付きながらも城代としての務めを果たすため、主人意次の沙汰を待つ。
 城地明け渡しの当日、間一髪のところで意次からの書状が届き、四郎兵衛は観念して櫓を明け渡す旨を伝えるもその矢先、廓に二発の鉄声が鳴り響き、四郎兵衛は屠腹する。
 四郎兵衛の自害をもってして籠城劇は幕を閉じ、相良城は開城と相成った。

◆「破城の主人」についての審査員コメント◆
落城の様子を見てきたようにつづる著者の文章は圧巻。相良城に籠城中、「鯵の干物諸共、七輪を火薬樽の中に放り込みまするぞ」という家臣四郎兵衛のセリフが愉快ユカイ。これからプロの作家としての活躍が楽しみである。
(審査員:嵐山 光三郎)
・・・・・・・・・・
寺田勢司さんが去年11月に受賞した第40回「さきがけ文学賞」(秋田魁新報など主催)については、23年11月8日の文校ブログをご覧ください。
寺田さんは今後、猪村勢司のペンネームは使わず、本名の寺田勢司で書いていくとのことです。

(小原)

23年11月、12月の神戸新聞・文化面“同人誌”欄において、大阪文学学校修了生3名[11/25・稲葉祥子、早高叶、12/23・奥谷梅子]がそれぞれの所属同人誌で発表した小説が取り上げられています。★稲葉さん、奥谷さんの小説は、11/18週刊「図書新聞」の“同人誌時評 10月”でも。

【23/11/25神戸新聞】

●神戸新聞紙上で、評者の葉山ほずみさんによって取り上げられた文校修了生・稲葉祥子さんの小説は、同人誌『雑記囃子』28号に掲載されている「俺たちのやり方」。
文校修了生・早高叶さんの小説は、アンソロジー『もし今、〇〇に戻れたら』に掲載されている「綺麗な地獄」。

【23/12/23神戸新聞】

●同じく葉山ほずみさんによって取り上げられた文校修了生・奥谷梅子さんの小説は、同人誌『組香』8号に掲載されている「メスキュード箱のなかに棲むコオロギの物語」。
・・・・・・・・・・
★稲葉さんの「俺たちのやり方」、奥谷さんの「メスキュード箱のなかに棲むコオロギの物語」は、週刊「図書新聞」3616号(23年11月18日号)でも評者・越田秀男さんによって取り上げられています。

【23/11/18週刊・図書新聞】

(小原)

祝☆第16回銀華文学賞(『文芸思潮』主催)において、有汐明生さん(通教部研究科休学中)の小説「花筏(はないかだ)」が優秀賞を受賞! さらに、奨励賞に神郷愛光さん(通教部研究科休学中)の小説「老人ホームの再会」が選ばれる!

昨年度の第16回銀華文学賞には、全国から207編の応募があったそうです。
最優秀賞(1編のみ)に次ぐ優秀賞(6編)を受賞した有汐明生(うしお・あきお)さんは、20年間ほど大阪文学学校に在籍しています。1986年頃の入学から再入学や休学を繰り返しながら、夜間部、昼間部、通教部それぞれの在籍をあわせるとおよそ20年に及びます。

2年前に優秀賞を獲得していた神郷愛光さん(愛媛県の出身小学校と出身中・高校をあわせたペンネーム)は、今回は奨励賞(13編)でした。16年4月昼間部入学で現在は通教部に移っています。

有汐さんの受賞作「花筏」は、昨年末に発売されたアジア文化社発行『文芸思潮』90号(24年冬号)に全文掲載されています。応募限度の50枚。『文芸思潮』90号は、ネットでアマゾンから買い求められます(1300円+税)。

有汐さん(優秀賞)、神郷さん(奨励賞)につづいて、入選(13名)には夜間部専科休学中の佐藤勉さんと修了生・渡利真さんの小説が選ばれています。

・・・・・・・・・・
以下に、『文芸思潮』90号から、関連する箇所を抜粋します。


《「花筏」掲載ページの冒頭部分》


《有汐さんの「受賞の言葉」と「自筆プロフィール」》

今回の銀華文学賞の選考委員は、五十嵐勉さん、小浜清志さん、大高雅博さん、八覚正大さんの四氏でした。その方々の選評を抜き出しました。

●有汐「花筏」の選評●
≪大高≫

《八覚》

●神郷「老人ホームの再会」の選評●
《五十嵐》

《八覚》

・・・・・・・・・・
●『文芸思潮』90号(24年冬号)の“全国同人雑誌評”欄(評;殿芝千恵)で取り上げられている文校修了生の小説は次のとおり。( )内は同人誌名と号数。
◎奥谷梅子「メスキュード箱のなかに棲むコオロギの物語」(組香・8号)
◎安見二郎「アンティグア・バーブーダ」(組香・8号)
◎黒住純「ここではなく、今日でもなく」(ココドコ・4号)
◎田中さるまる「細く長い路地」(ココドコ・4号)
◎水無月うらら「ぽんこつ」(ココドコ・4号)
・・・・・・・・・・

(小原)

《2024年度春期入学2人目》●きのうクラスを見学したばかりの西宮市の60代女性が昼間部・小説クラス(金)へ。

きょう2人目の、オンラインによる「入学申込書」がとどきました。
昨年12月から今年にかけて5回メールのやりとりをし、事前にクラス生の合評作品をお送りし、きのうの夏当クラスのゼミ(組会)を見学してもらった兵庫県西宮市の女性です。
途中、送付した秋期『入学案内書』で学生時代の旧友に出会うという僥倖がありました。その旧友とは通教部・飯田クラスの佐伯さんのことで、佐伯さんが第18回木山捷平短編小説賞を受賞したときの顔写真入りの新聞記事を
『入学案内書』で目にとめたのでした。40年ぶりぐらいの、写真による再会のようでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「入学申込書」の中の“入学のきっかけや書きたいテーマなど”の欄には、次のように記されていました。
【2023年5月末に退職、今年は新しいことに挑戦したいと思いました。本が好きで、読むだけでなく、装丁の美しい本を眺めるのも大好きです。大それた望みだと思いますが、生涯でせめて一冊、自分の本を作ってみたいと思っています。
前職は編集プロダクション勤務、企業誌やタウン誌の編集に携わっていましたが、文学という分野での経験はありません。はたしてストーリー性のある長い文章を書けるのか、自信もなく、不安に思っています。昨日(1/19)クラス見学をさせていただき、皆さんの熱量に圧倒され、ぼうっとしてしまいました。が、一晩考え、とにかく一年間、クラスについて行こうと決めました。どうぞよろしくお願いします。】

影響を受けた作品は【須賀敦子・武田百合子・塩野七生】で、文校(募集)は【数年前の読売新聞、WEB】で知ったという記載もありました。

(小原)

待望の《2024年度春期入学第1号》●奈良市の30歳男性が夜間部・小説クラス(金)へ。

4月7日開講の《24年春期・新入生》が誕生しました!
昼12時30分の少し前、奈良市の男性からオンラインで、24年春期の「入学申込書」が飛び込んできました。電話でもメールでも、事前問い合わせの全くなかった方です。文校のHPやブログ(ツイッターⅩ)だけで、入学を決断していただいたもののようです。ありがとうございます。

「入学申込書」の中の“入学のきっかけや書きたいテーマなど”の欄には、次のように記されていました。
【自分のことばを効果的に他者に伝える方法について興味があります。大学院で日本の古典文学を研究し、現在は社会人として一企業で働いていますが、どうしても書くことの楽しさが忘れられず応募しました。書きたいテーマは「家族」です。どうぞよろしくお願い致します。】

影響を受けた作品は『源氏物語』で、文校(募集)はインターネットで知ったという記載もありました。

(小原)