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【6/14<金>】=17年間を締めくくる、夏当紀子チューターの最後のクラスゼミに19名。【6/16<日>】=夏当チューター“退任お祝い会”に新旧の受け持ちクラス生が58名集う。【6/21<金>】=夏当さんに代わり、昼・金曜日・本科小説クラスを平野千景チューターが担当。


【6/14<金>】夏当紀子さん《白ボードの前》は、1985年に文校・通教部を修了し、2007年10月から昼間部・小説クラスのチューターを17年間継続して務めてこられました。しかしながら、ご家庭の事情で、惜しまれながら、学期の途中のこの日で退任ということになりました。最後のクラスゼミ(作品合評会)には、夏当クラス出身の在校生や修了生もおしかけてきて、第1教室は19名と満杯になりました。午後2時から、延々6時少し前まで。


【6/16<日>】① 夏当さんが17年間に受け持った学生は200名を超えています。最近1年半の間に夏当クラス生だった4名(間瀬翠・知念漂風・黒田サリュー・城竜二さん)が発起人となり、文校事務局から宛先を教えてもらった約200名に出欠を問う往復はがきを送付しました。そのうち58名が、文校教室での“退任お祝い会”(会費;2千円)に参席してくれました。


【6/16<日>】② “退任お祝い会”の最後のほうで、記念品(万年筆)と花束を贈呈された夏当さん
。その後、夏当さんからあいさつがありました。「私は、女性として抑圧されたことを原点においてきました。皆さんも、自分のこだわりを見つめて書いていってほしい」、「私はこれからも頑張って書きます。頑張って生きていきます」と締めくくりました。
その10分ほどのあいさつの後、夏当さんは各テーブルをまわり、自宅で娘さん・お孫さんと3人で焼いてきたというクッキーを参席者全員に配られました。


【6/16<日>】③ 夏当さん《前列中央で花束を抱える》を囲んで全員で記念撮影。
新旧のクラス生5名に、前に出てマイクを通し「夏当チューターとの思い出」を語っていただきましたが、中には涙があふれる人もいました。また発起人のアイデアで、飲食の合い間、各テーブルごとに夏当さんのすわっているところまで移動してもらい、囲みの懇談をしてもらいました。ですので、全員が一言でも夏当さんと話すことができたと思います。


【6/21<金>】=今日から夏当さんに代わり、昼・金曜日・本科小説クラスを平野千景チューター《左から3人目》が担当。教室5名、三重県津市からZoom1名。

(小原)

かつて大阪文学学校で学んだことのある、岩手の詩人・小原麗子さん(89歳)が、6/19朝日新聞・夕刊で大きく紹介されました!

僕は鹿児島出身で<こはら>、岩手の大詩人・小原麗子さんは<おばら>。小原さんが、かつて文校にいらっしゃったことは、文校の何かの印刷物で知っていた。上の朝日新聞の記事をとても興味深く読んだのでこの際、文校内のいろんなところの書棚をひっかき回してみた。

文校の大先輩・田辺聖子さんが、第50回芥川賞を受賞したのは1964年(昭和39)1月。小原麗子さんは、その年の3月に入学されているようである。在籍期間は、1年か?
現在、文校が出している月刊文芸誌『樹林』の通巻ナンバーは、最近の7月号で704号。その前身として、1963年8月創刊の『新文学』(1~172号)と『文学学校』(173~233号)がある。創刊当時は月間ではなかったようで、『新文学』第4号は64年12月に発行されている。その第4号に、小原さんの詩「秋・呪」が載っている。〔ちなみに『新文学』創刊号には、芥川賞をとる前の田辺さんが3ページに及ぶエッセイを寄せている。〕
小原さんの「秋・呪」は、当時大阪文学学校校長だった小野十三郎編になる『大阪文学学校詩集』(1968年10月刊)に収録されている。その詩集は、文校創立(1954年7月)から約14年間に及ぶあまたの在校生たちが書いた作品群の中から64編が厳選されて成ったものである。
なお小原さんの詩は、『樹林』1985年1・2月合併号(通巻238号)の“詩作品特集”の中にも見出すことができた。タイトル「消し忘れた母の声――マオどりこ伝説」。おそらく、他の号にも載っているのだろうが・・・。  【文校事務局・小原】


【小野十三郎編『大阪文学学校詩集』(1968年10月刊)の表紙カバー】


【『大阪文学学校詩集』表紙カバーの折り返し】
◎憲法学者の末川博さんは当時、立命館大学総長
◎作家の野間宏さんには、『暗い絵』『青年の環』など

23日(日)通教部スクーリング(およびプレ・スク)に86名出席予定(うちZoom13名)。遠来組は、沖縄(石垣島)、鹿児島、長崎、福岡3名、島根(出雲市)、鳥取、岡山2名、愛媛、徳島2名、福井、岐阜(各務原市)、愛知4名、静岡、長野(諏訪市)、新潟(魚沼市)、神奈川、東京2名、栃木(足利市)、茨城(水戸市)、福島(いわき市)、岩手(奥州市)など。★文校入学検討のために、一般の方もスクーリングを見学(Zoom可)できます。

今度の6月通教部スクーリングは、前回3月のときの65名(ほかにZoom参加12名)から10名近く増えそうです。“出欠ハガキ”によると今のところ、前段のプレ・スク<22日午後~23日午前>のみの人も含めて全国各地から73名が来校予定です。
ほかにZoom参加が、熊本2名、大分、鳥取、兵庫、静岡2名、神奈川、東京、青森、北海道3名の計13名。

◎スクーリングを欠席される方は、『樹林』7月号(通教部作品集)掲載作についての感想(コメント)をメールかFAXでぜひ文校事務局まで届けてください。その感想は、スクーリング当日、掲載者およびチューターにお渡しします。掲載者が欠席の場合は後日、掲載者あて郵送します。
スクーリングの合評において口頭で作品批評する代わりに、またクラス員やチューターと密なつながりをつくっていくために、ぜひ感想を寄せてください。
自クラスの掲載全作ではなく、1編だけの感想でもかまいません。
他クラスの作品への感想も歓迎します。

◆通教部スクーリングの見学を希望される方はご一報ください。当日の12時30分少し前に、直接大阪文学学校までお越しください。できれば、見学予約の連絡をいただきたいですが、予約なしでもかまいません。
スクーリングの合評テキストになる『樹林』7月号(通教部作品集)をお持ちでない方には、当日受付でお渡しします。
また、Zoomでも見学することができます。ご希望の方はその旨、連絡ください。Zoom招待状をお送りします。

(小原)

23日(日)通教部スクーリングのクラス分け≪部屋割≫ ◆計8クラス(美月・塚田・谷口/大沢・若林/冨上/菅野/音谷C)でZoom併用 ★文校入学検討のために、一般の方もスクーリングを見学(Zoom可)できます。連絡いただければ、スクーリングのテキストをお送りします。

通教部の春期第1回スクーリングは4日後です。
【全体講義】【担当講師紹介(本科/各2分)】【合評会(クラス別)】【交流会】それぞれをおこないます。
◎文校教室での【全体講義(PM0:35~)】は、細見和之・文校校長による≪作者は何点取れるかな?――灘中の入試問題に採用されて――≫です。実際の入試問題は、「文校ニュース」6月15日号18面に載っています。
◎【合評会(クラス別)(PM1:30~)】のあと、文校教室で持たれる【交流会(PM5~)】では、ビール・ドリンクに加え、お寿司やつまみを事務局で準備します。合評会で外に出たクラスも、また文校に戻ってきてください。

◆文校教室に立ち寄らず直接、『樹林』7月号(通教部作品集)に載った作品の【合評会】会場に向かわれてもかまいませんが、その前に文校のビル1階・エレベーターホールで受付を済ませてください。待機している事務局員が、①合評会の会場案内、②出欠ハガキから採録した“メッセージ特集”、③新入生「課題ハガキ」文集(通教生のみ)を配布します。

◆【合評会】の会場は文校教室だけでなく、近くの公共施設の貸し教室も使って、4名から一番多いところで15名に分散します。全体で教室参加72名、Zoom10名です。各クラスの教室は、以下のとおりです。( )内は出席予定者数。

【大阪文学学校教室】
Zoom(オンライン)を併用します。クラス生で参加希望者は事前に文校事務局へメールをください。Zoom招待状を送ります。
《第1教室》大沢+若林〈合同〉クラス(6+Zoom5)
《第2・3教室》美月+塚田+谷口〈合同〉クラス(13+Zoom2)
《図書室》冨上クラス(4+Zoom1)

【大阪府社会福祉会館】●文校の近くです
《203》飯田クラス(7)
《402》音谷クラス(15+Zoom1)●Zoom併用
《404》菅野クラス(8+Zoom1)●Zoom併用
《406》石村クラス(7)
《407》平居クラス(4)
《502》高橋クラス(9)

◆合同で【合評会】をおこなうクラスの方は、テキストになる『樹林』7月号(通教部作品集)は、自分のクラスだけではなく、いっしょになるクラスの作品も読んできてください。

★スクーリングの見学を希望される一般の方は、電話などで事前連絡をお願いします。とくに、Zoom見学の方は、メールをください。Zoom招待状をお送りしますので。

(小原)

61人目の新入生。熊本市から今春3人目!★秋田・山形・群馬・山梨・富山・石川・佐賀をのぞく40都道府県に大阪文学学校生が存在します。

いきなりオンラインで「入学申込書」が飛び込んできました。
熊本市の60代男性からで、通教部・小説クラスへ今すぐ入学したいとのことでした。
その「入学申込書」には、【谷町六丁目の道路沿いで「樹林」が置いてあったので、手に取って読んでみた】とのことです。文校の入っている9階建てビルの入口に置いてある(入学案内書)に気づかれたのですね。

●「入学申込書」の“入学のきっかけや書きたいテーマなど”欄には、次のように記載されていました。
【先週、大阪に行って「樹林」を読んで、応募したいと思いました。
原稿の添削だけでなく、作品を書いて苦闘している人々との交流がありそうなところが魅力的です。文学賞などに何度か応募していますが、箸にも棒にも掛からぬ状況です。昨年から同人誌の「詩と眞實」にも入ってますが、自分の書いたもののがどこがよくないのかさっぱりわかりません。何が足らないのか、何をどう書けばよいのか? ヒントを得られそうだと思いました。】
●また“影響を受けた作品・作家・詩人名”欄には、次のように書かれていました。
【十年くらい前、自分でも書いてみようなかなと思ったのは、村上春樹「風の歌を聴け」。その後、自分が学生だった1980年くらいに興味を持ち、村上作品をたくさん読みました。近年では小川洋子、三浦しをんの作品に感動しました。10年くらい前は、浅田次郎。そのまた十年前は司馬遼太郎を好んで読んできました。】

(小原)