文校ブログ

ブログメニュー
カテゴリー
最近の記事
バックナンバー
年別アーカイブ

月別アーカイブ

2025年7月
« 6月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

『樹林』在校生作品特集号の応募締め切る◆小説部門に28編、エッセイ部門に8編、詩部門に12名17編●表紙部門には応募がなかったため、応募期間を2週間延ばすことに。

朝井まかてさん(直木賞受賞/文校特別アドバイザー)や木下昌輝さん(直木賞に4度ノミネート)、馳平啓樹さん(文學界新人賞受賞/小説入門講座講師)、藤岡陽子さん(吉川英治文学新人賞受賞)、市街地ギャオさん(太宰治賞受賞)らも文校在籍時に載ったことがあり、応募から選考・編集まですべて学生委員会が仕切る『樹林』在校生作品特集号。その11月号に向けて、きょう5日(土)の午後3時、作品の応募が締め切られました。


【写真】は、仕分けられた応募作品の山を前に、応募作品リストや選考委員名簿作りに励む学生委員会のメンバー。【左から】福森さん<夜・西井c/在特部サブキャップ>、林さん<夜・谷口c/学生委員長>、矢神さん<昼・名倉c>、當山さん<夜・西村c>、黒田さん<夜・平野c>、太田さん<昼・伊藤c>。

午後0時過ぎに林さん一人で作業を始め、徐々に人が増え6人になった写真撮影時は午後5時5分。

応募状況について、学生委員会から知らされた情報を以下に記します。
◆小説部門・・・今回28編〔25年1月・21編/24年7月・28編/24年1月・27編/23年7月・36編/23年1月・33編/22年7月・30編/22年1月・24編〕
◆エッセイ部門・・・今回8編〔25年1月・15編/24年7月・11編/24年1月・11編1/23年7月・7編/23年1月・14編/22年7月・7編/22年1月・13編〕
◆詩部門・・・今回12名17編〔25年1月・10名15編/24年7月・14名22編/24年1月・12名19編/23年7月・17名23編/23年1月・16名23編/22年7月・14名18編/22年1月・13名17編〕
◆表紙部門・・・今回0名〔25年1月・2名/24年7月・3名/24年1月・4名/23年7月・2名/23年1月・2名/22年7月・6名/22年1月・1名/21年7月・3名〕

応募数は前回(25年1月)よりも、小説部門と詩部門において増え、エッセイ部門は減りました。いずれにしろ、『樹林』11月・在特号に載るのは狭き門になりそうです。

『樹林』在特号の発行・活用は、文校のカリキュラムにも組み込まれているように、文校活動の紛れもない一つの大きな“舞台”です。在特号の11月発行へ向けて、確かな一歩を踏み出すことができました。

★小説部門の1次選考(在宅選考)の選考委員は2名の休学生もふくめ各クラスから、27名の方に引き受けてもらっています。その27名へは、応募28作を3つのグループに分けたうえで、そのうちの一つの作品群(4百字詰め総計370枚ほど)をレターパック・ライトに詰めて、いま帰りがけにポスト投函します。7月25日(金)午後3時が、「小説部門1次選考採点表」の締切です。そこで原則、3グループそれぞれ上位3作品を選びます。
2次選考会は、8月24日(日)午後1時から10名によって文校教室でおこなわれ、『樹林』11月・在特号の掲載作を決める予定です。
★1度だけで選考するエッセイ部門と詩部門の選考委員はそれぞれ、2名と7名の方に引き受けてもらっています。エッセイ部門は少ないので、引き続き選考委員を募集します。
エッセイ部門と詩部門の選考会は文校教室の別々の部屋で、8月3日(日)午後1時からおこなう予定です。そこで、『樹林』11月・在特号の掲載作を決める予定です。

各選考委員の皆さん! 猛暑の日がつづきますが、がんばって読んでしっかり審査してください。

(小原)

飯塚輝一さん(元・大阪文学学校講師)のご冥福をお祈りします。

飯塚 輝一
【毎期の『大阪文学学校・入学案内書』の中の飯塚輝一さん】


【2009年2月14日(土)夜10:40から、NHK総合テレビで全国放映された文校夜間部・飯塚クラスの合評会風景/右上が飯塚さん】

6月23日(月)昼過ぎ文校事務局に、ご遺族(娘さん)より電話で飯塚輝一(いいづか・きいち)さんの訃報がもたらされました。
6月1日(日)お昼頃、奈良県王寺町の病院からその1週間前に移った奈良市内の老人保健施設で、心不全により亡くなられたとのことでした。1933年(昭和8年)生まれの92歳でした。
葬儀は、家族と飯塚さんが入信していたキリスト教会の会員のみで執り行なったそうです。先々、阪奈霊園の近くの教会墓地に納骨の予定だそうです。

飯塚さんは、1954年(昭和29年)7月に創立された大阪文学学校の1期生でした。その前身の〈大阪詩の教室〉とあわせて、9カ月在籍しています。【田辺聖子さん(1928年~2019年)は、飯塚さんより1年半あとに4期生として文校入学】
同人誌「あるかいど」などで小説を発表しつづけ、1992年10月から2014年3月まで文校の夜間部や昼間部の講師(チューター)をつとめられました。飯塚さんの受け持ちクラスの出身者には、玄月さん(芥川賞受賞/1994年10月から1年間)、咲沢くれはさん(小説推理新人賞受賞/2002年10月から1年間)、大西智子さん(小説宝石新人賞優秀作受賞/2003年10月から1年間/現在・文校昼間部チューター)、木下昌輝さん(直木賞候補に4度ノミネート/2010年10月から1年間)らがいます。
上山和音さんや脇健一郎さんらがいたとき、NHK総合テレビの<ドキュメントにっぽんの現場>という番組が飯塚クラスに焦点をあてたことがありました。5カ月にも及んでNHKの3人(ディレクター・カメラマン・音声さん)が、飯塚クラスの毎週の組会(ゼミ)や飲み会、自宅にまで取材を敢行しました。2009年2月中旬の土曜日、夜10時台、30分にわたって“合評会の熱い夜~大阪「小説は人生や」”が全国放映されたのでした。反響はすさまじく、その後の数年間で全国から50名ほどの入学者がありました。

大阪文学学校名で、飯塚さんの娘さん宅へ霊前への供花をお届けするとともに、葉山郁生・代表理事や細見和之・校長など10名ほどに、メールなどで飯塚さんの訃報を連絡しました。
木下昌輝さんからは間をおかず、「ショックですが年齢的には大往生なのかなと思います。直木賞をとったというご報告ができず残念です。かつての同級生にもお知らせしておきます」という返信がありました。
奈良県のたなかよしゆきさん(詩人/元・文校チューター)からは、たなかさんが今年4月9日に受け取った飯塚さんからの手紙のコピーを見せてもらいました。太い毛筆でしたためられたその末尾は、次のような一節で締めくくられていました。
【レモンサワーを傾けしばし陶然
宇宙のめぐみに浸っております】

バイクで20分とかからない、同じ生駒に住んでいながら、この3年間一度もたずねていかなかったことが悔やまれてなりません。
飯塚さんの安らかなご永眠をお祈りいたします。

(大阪文学学校事務局長・小原政幸)

☆新刊紹介★石井里津子さん(文校修了生)ノンフィクション『米粉はミライ!――日本の食と農を拓く挑戦物語』(旬報社/1,800円+税)


≪『米粉(こめこ)はミライ!』の表紙カバー≫


≪奥付より≫

大阪府在住の石井里津子(いしい・りつこ)さんは、2021年10月に大阪文学学校昼間部・小説クラスに入学し23年3月まで1年半在籍(大西c→島田c)、その後1年間休学しています。
石井さんは公開講座の常連で、7年半に及んだ日野範之さん担当の昼・文章講座の最終回(23年2月)の後の慰労会をお膳立てしてくれたことは忘れがたく印象に残っています。

総254頁の『米粉はミライ!』には、八尾市にある西村機械製作所の元社長・西村卓郎さんが何度も登場します。2017年10月から20年3月まで2年半、文校昼間部に在籍されていた西村さんは、“米粉(こめこ)機械のレジェンド”と呼ばれているとのこと。在籍中の19年11月、「米粉パン用の米粉製粉装置」を開発したことで叙勲(旭日双光章)を受け、NHKテレビのニュースにも出演していたことを思い出しました。

『米粉はミライ!』の巻末には、10種類の<米粉(こめこ)レシピ>が載っています。例えば、○米粉クリームシチューと米粉大鶏排(台湾の巨大唐揚げ) ○米粉のお好み焼き ○米粉ピザ・・・・・・

(小原)

【6/29朝日新聞〈朝〉リライフ面】・・加藤登紀子さん(歌手)と金時鐘さん(詩人・大阪文学学校特別アドバイザー)の交流

NHKラジオ第2[宗教の時間] 7/6(日)午前8:30〜9:00 宮内勝典(作家)・宮内喜美子(詩人)夫妻が出演!≪ブッダ最後の旅路をたどって≫★勝典さんは23年5月に文校で講演、喜美子さんは第24回(22年度)小野賞の特別奨励賞を受賞


【〈左〉詩人・宮内喜美子さん 〈右〉作家・宮内勝典さん】

【以下、NHKのホームページより】

《ラジオ放送》ブッダ最後の旅路をたどって

ブッダは80歳の時に最後の旅に出た。小説家宮内勝典さんは昨秋80歳となり、思い立って今年、詩人の妻喜美子さんとラージギールの竹林精舎からブッダ入滅の地クシーナガルまで、ブッダ最後の旅路をたどった。悠久の自然と遺跡、そしてアジア各地から訪れる敬虔な仏教徒と自撮りする観光客、夫妻はそこで何を感じ、何を考えたか。初期仏典「ブッダの言葉」と「ブッダ最後の旅」の引用を交え、東北インドの旅を語ってもらう。

☆初回放送日:2025年7月6日(日)午前8:30〜午前9:00〔NHK第2〕
☆再放送:7月7日(月) 午前1:00〜午前1:30〔NHK・FM〕
☆再々放送:7月13日(日) 午後6:30〜午後7:00〔NHK第2〕

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★東京から宮内勝典さんをお招きして、23年5月28日(日)に大阪文学学校教室でおこなわれた公開/特別講座については、23年5月30日・文校ブログに詳しく載っています。
また、その特別講座【<対談>宮内勝典×葉山郁生“文学は必要か?”】の模様は、文校発行の文芸誌『樹林』25年1月号(Vol.709)に収録してあります。

(小原)