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《2025年度春期入学5人目》●大阪府羽曳野市の75歳男性が、通教部/エッセイ・ノンノンフィクションクラスへ

冬休み中にオンラインで入学された4名につづいて今日、5人目の25年春期(4月6日開講)の新入生がオンラインで誕生しました。電話でもメールでも、事前問い合わせの全くなかった方です。文校のHPやブログまたはⅩだけで、入学を決断していただいたもののようです。

「入学申込書」の中の“入学のきっかけや書きたいテーマなど”の欄には、次のように記されていました。
【むかし自分史を東京の文芸学校で3年通信講座で書きました。
大阪に来て奈良の桜井市の同人誌の方と知り御校のことを知りました。
テーマというよりか日本語の知識を高めたいと思っています。】

“影響を受けた作家・詩人”欄には、【近所に古墳が多いので歴史家や民俗学者の本が好きです。】とありました。

また、“募集を何で知りましたか”欄には、【何回か学校の前を通ったことがあります。愛染祭りという自分史を書くためよく行きました。】と。

(小原)

☆祝★岡本佳奈さん(大阪文学学校修了生/35歳)が第59回北日本文学賞を受賞。文校出身者では3人目の受賞。岡本さんは4年前には、同賞の選奨(第2席)に選ばれている。

2018年3月までおよそ3年半、文校夜間部に在籍されていた岡本佳奈さんの小説「月と鱧(はも)」(30枚)が、宮本輝氏選「第59回北日本文学賞」(主催;北日本新聞社)に選ばれました。国内外からの応募880編の中から。副賞100万円。
岡本さんの受賞作「月と鱧」は、1月1日(水)の北日本新聞紙上に全文掲載されていて、2月2日(日)午後4時からはKNBラジオで朗読が放送されます。
贈呈式は1月25日(土)、富山市内のホテルで。
下の引用は、北日本新聞ウェブ・受賞者インタビューから。

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■心の機微を等身大で 「クスッと笑ってもらえたら」/岡本佳奈さん■

 2020年に初めて応募した作品が最終候補に入り、翌21年には選奨を受けた。「三度目の正直」の今回、念願の北日本文学賞を射止めた。「階段を1段ずつ上ってここまで来た感じがする。挑戦して良かった」とほほ笑む。

 小説の創作を始めたのは20歳の時。25歳からは本格的に執筆を学ぼうと、作家の田辺聖子さんらを輩出した大阪文学学校で3年間学んだ。現在は飲食店で働きながら、原稿用紙150枚以上の中編を中心に書き、年に2、3作のペースで公募文学賞に挑戦している。19年に大阪女性文芸賞を受賞し、23年には集英社の「すばる文学賞」で最終候補に残るなど、着実に力を付けてきた。

 北日本文学賞へは、選奨受賞以来3年ぶりに応募した。久しぶりに書く短編の構想を練っていた昨年春、入賞作が元日の紙面に掲載されることを思い出した。能登半島地震や羽田空港での航空機衝突事故から、ちょうど1年となる正月。多くの人が悲しい記憶を思い出すタイミングに、自分ならどんな物語を読みたいか―。そうイメージしながら書き上げたのが、入賞作の「月と鱧」だ。

 派遣社員の舞子を主人公とした一人称小説。仕事帰りに商店街で買い物したり、ワンルームマンションで料理をしたり、音楽をかけながらトイレの電球を交換したり…。43歳の舞子の、何げない「オフ」の日の姿が、日記のようにつづられる。一文をできるだけ短くし、テンポ良く読み進められるよう気を配りながら、1人暮らしの女性が人知れず抱える不安や孤独感、暮らしの中のささやかな幸せといった心の機微を等身大で描き出した。

 舞子の挙動や言動は、やや鈍くさくも憎めない。読み手が「あるある」とうなずいてしまうような日常のシーンも、随所にちりばめた。「つらい思いをした人を励まそうとか、寄り添いたいとか、そんなおこがましいことを言うつもりはない。ただ、少しでもクスッと笑ってもらえたら」

 自身も大阪市内で1人暮らしをしており、自らと境遇や性格が重なる女性を主人公とすることが多い。町で見かけた人やもの、友人との雑談など、日々の生活の中から小説の題材を拾い集めている。作中に登場する店「八百魚」は、自宅の近所にある行きつけの店をモデルにした。舞子がぎっくり腰に苦しむくだりも、実体験に基づいたものだ。

 「今後も自分の好きなものや身近なモチーフを書き続けたい」としつつ「自分とは全然違ったおじいさんが主役の物語も、いつか書いてみてもいいかも」とも話す。受賞を原動力に、さらなる創作意欲をにじませた。

◆プロフィル◆ おかもと・かな 1989年神戸市生まれ。高校中退。2021年第55回北日本文学賞選奨。

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◆大阪文学学校の修了生で、59回を数える「北日本文学賞」(第1席)を受賞された方は過去に、2人います。今回の岡本佳奈さんは、久々の3人目ということになります。
◎第40回(2005年度)・・・飛田一歩さん・作品名「最後の姿」
◎第4回(1969年度)・・・山村睦さん・作品名「大鹿」

◆第2席にあたる「選奨」(副賞30万円)に選ばれた文校の修了生・在校生は今までに、4年前の岡本佳奈さんを含めて7人います。
◎第57回(2022年度)・・・平石蛹さん<当時25歳/20年9月まで1年間夜間部に在籍>・作品名「渦の底から」
◎第55回(2020年度)・・・岡本佳奈さん・作品名「家外不安全」
◎第54回(2019年度)・・・囃方怯(はやしかた・ひるむ)さん・作品名「庭」
◎第53回(2018年度)・・・石井渉さん<当時80歳/20年3月まで16年半昼間部などに在籍>・作品名「ピカドンと天使と曼珠沙華」
◎第49回(2014年度)・・・三原てつをさん<昼間部研究科休学中>・作品名「空の味」
◎第40回(2005年度)・・・藤岡陽子さん<『リラの花咲くけものみち』(光文社)で第45回“吉川英治文学新人賞”受賞>・作品名「結い言(ゆいごん)」
◎第36回(2001年度)・・・吉澤薫さん・作品名「空を仰ぐ」

(小原)

【昨日・既報】冬休み期間中にオンラインで入学された、大阪・静岡・山梨・東京在住4名の「入学申込書」★入学検討のために昼・夜間部のクラスゼミを見学できます。Zoomからも。

12月29日から1月6日までの冬休み期間中に、25年4月開講の春期新入生が4名誕生しました。いずれも、オンラインで「入学申込書」がとどきました。
4名の「入学申込書」に記載されていた内容を紹介します。

★東京都八王子市の52歳男性――→通教部/詩・エッセイクラス
●「入学申込書」の中の“入学のきっかけや書きたいテーマなど”欄より―――
【以前からエッセイや詩を本格的に学びたいと思っていました。SNSなどでは差し障りのない文章を書いていますが、もう少し心の内奥にあるものを文章化してみたいという欲望があるように感じます。】
●“影響を受けた作家・詩人”欄より―――
【谷川俊太郎、茨木のり子、白洲正子、ハン・ガン】
●“募集を何で知りましたか”欄より―――
【以前から興味があり、SNSのアカウントをフォローしていました。今回の募集はHPで知りました。】

★静岡県沼津市の61歳男性――→通教部/小説クラス
●「入学申込書」の中の“入学のきっかけや書きたいテーマなど”欄より―――
【<資料請求して>樹林をずっと送ってもらいありがとうございます。四月から入校して始めたいと思います。純文学が好きで自ら書いてます。老いをテーマに身近な人の素朴な心を書きたいと思ってます。振り込み用紙は貰ってますので入校を受け付けてもらいましたら振り込みますので連絡いただけたらと思います。】
●“影響を受けた作家・詩人”欄より―――
【小川国夫】
●“募集を何で知りましたか”欄より―――
【朝日新聞】

★山梨県甲府市の53歳女性――→夜間部/小説クラス(金曜)≪Zoom参加≫
●「入学申込書」の中の“入学のきっかけや書きたいテーマなど”欄より―――
【高校生から20代にかけて、小説を書いたり漫画を描いたりしていた。
漫画は同人活動しながら、何回か商業誌に投稿した。
漫画の講評では、もっと現実で経験を積んだ方がいいと言われた。
お金、キャリア、心の問題、人間関係、、創作活動は全く封印して、ここ数年、母の介護、解雇、新しい仕事など、いろいろと戦ってきた。
介護がひと段落ついた今のタイミングで、何をしようかなと思ったとき、もう一度書きたいと思った。】
【書きたいテーマは、ロシア人とドイツ人のラブロマンス。言葉が生まれた瞬間】
●“影響を受けた作品・作家・詩人”欄より―――
【太宰治『富嶽百景』 新井素子『絶句』 中島敦『悟浄歎異 ―沙門悟浄の手記―』 山本周五郎『赤ひげ診療譚』 山本文緒『プラナリア』 山田詠美『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』 カズオ・イシグロ『日の名残り』】
●“募集を何で知りましたか”欄より―――
【角田光代さんのエッセイを以前読んでいて、学校の存在を知っていた。
小説を書きたいと思い、学校を思い出し、ウエブを検索して募集を知った。】

★大阪市中央区の60歳女性――→夜間部/詩・エッセイクラス(木曜)
―――質問欄への記載はありませんでした。

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■文校入学検討のために、昼・夜間部の組会(クラスゼミ)の見学を希望される一般の方は、メールや電話などで事前連絡をお願いします。希望される日に合評に付されるクラス生の作品を、事前にメールか郵送でお届けします。
Zoom見学の方は、メールをください。合評作品とZoom招待状をお送りします。
見学の方は、ほぼ毎日のようにいます。今日(水)は、北海道江別市の女性が自宅からZoomで昼間部・谷クラスを見学されました。明後日(金)は、大阪府茨木市の女性が、昼間部・平野クラスを見学に来ることになっています。

(小原)

本日公開!「小説同人誌評(第43回)」(細見和之執筆) ◆「詩時評(第38回)」(松本衆司執筆)、「詩同人誌評(第12回)」(中塚鞠子執筆)も公開中!

本日、「小説同人誌評(第43回)」(細見和之執筆)を公開しました。

『樹林』本誌上で2019年5月号(通巻652号)まで連載されていた「小説同人誌評」(細見和之執筆)と「詩時評〈詩集評〉」(松本衆司執筆)はその後、当HPのトップページ上に公開の場を移しました。
21年3月からは、あらたに「詩同人誌評」(中塚鞠子執筆)もくわわりました。
それぞれ原則、年4回執筆で、「小説同人誌評」は通算で43回目、「詩時評」は38回目、「詩同人誌評」は12回目になります。

公開済みの小説同人誌評、詩時評、詩同人誌評の一覧はこちら

2025年、文校事務局が始動! 冬休み明け昼・夜間部組会(クラスゼミ)スタート! ★冬休み期間中に、大阪・静岡・山梨・東京の4名からオンラインで入学申込書がとどく。

◎冬休みの間の郵便物は、たいへんな量でした。通教部提出作品、文校賞応募(1/10締切)、『樹林』在特号応募(1/18締切)、1/25昼・詩入門講座(1/18締切)、2/1昼・小説<エッセイ>入門講座(1/10一次締切)など公開講座の作品、読書ノート(2/1締切)、年賀状、各地から同人雑誌の寄贈など・・・・・・。
メールは、通教部チューターからの『樹林』2・3月合併号(通教部作品集)掲載作についての寸評、在校生や一般からの種々の問い合わせ等、30件は超えていました。
◎通教部提出作品は8名からとどいていて、そっこく各担当チューターに郵送しました。明日以降とどく分は、次回(4月12日締切)提出作とみなします。
◎『樹林』在特(5月)号応募の締切は、18日(土)午後3時厳守。学生委員会・在特部が、分類やリスト作りや発送作業をするため、ぜったい厳守とのことです。

▲カリキュラムどおり、今日から冬休み明けのクラスゼミが開始され、昼間部の本科・小説/佐伯クラスが2025年最初のゼミ(作品合評会)にのぞみました。大阪でも寒波襲来のこの日、クラス員19名中、教室出席13名、Zoom出席2名<バイト先の長野のスキー場、和歌山県海南市から>、欠席4名でした。
もう一つの火曜・昼間部クラスで、専科研究科・小説/伊藤クラスは、クラス員15名中、教室出席10名、Zoom出席3名<長崎県佐世保市からも>、欠席2名でした。
▲夜間部も2クラスが予定されていましたが、詩エッセイ/高田クラスは、チューターの事情で今夜は休講でした。補講は3月上旬におこなわれます。
本科・小説・西村クラスはクラス員13名中、教室出席7名、Zoom出席5名<山口県宇部市からも>、欠席3名でした。
西村クラスは、8時40分ごろにゼミを終え、居酒屋に繰り出した模様です。

◆2024年も事務局3人(小原政幸、真銅孝、角田美千代)、よろしくお願いします。
皆さんの筆が上達するように、ハッパをかけつづけたいと思います。

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★12月29日からの冬休み期間中に、25年春期の新入生が4名誕生しました。いずれも、オンラインで「入学申込書」を届けてくれました。
・東京都八王子市の52歳男性――→通教部/詩・エッセイクラス
・大阪市中央区の60歳女性――→夜間部/詩・エッセイクラス(木曜)
・静岡県沼津市の61歳男性――→通教部/小説クラス
・山梨県甲府市の53歳女性――→夜間部/小説クラス(金曜)≪Zoom参加≫
【明日、4名の「入学申込書」に記載されていた、それぞれの“入学のきっかけや書きたいテーマ”などを紹介します。】

★冬休み期間中に、4名も入学者があったのは、喜ばしい異例なことです。ちなみに、3年前1人、2年前1人、1年前0人でした。
4名のうち2名は、電話でもメールでも、事前問い合わせの全くなかった方です。文校のHPやブログあるいはⅩをみて、入学を決断していただいたもののようです。
12月24日(火)夜9時50分から順次、大阪文学学校Ⅹと大阪文学学校ブログそれぞれで、“大阪文学学校紹介”の2分間動画(short ver.)と7分間動画(full ver.)を公開しています。谷口俊哉チューター(夜・通教兼任/元テレビプロデューサー)が映像制作会社とタイアップしてつくられたものです。
視聴回数において、上々の反響がありますが、動画が4名の入学者の“入学したい気持ち”を最終的に後押ししたのではなかろうか、と思っています。

(小原)